トルコで美容院に行ってきた 心も軽くなりました
Merhaba!(こんにちは!)
トルコのエーゲ海から、surf anneです🥰
今日は美容院へ行ってきました。
トルコで美容院へ行くのは2回目です。
前回行ったのはちょうど5ヶ月前なので、すっかり伸び切った髪の毛(特に灼熱の紫外線を浴びた毛先がバサバサ)が気になりながら過ごしていました。
友人のノルタンにも、
「ヨーコ、ずいぶん髪の毛伸びたわね。そろそろ切ったら?
私の行きつけの美容院へ連れていってあげようか?」
と言われていました。
しかし海外生活で困るのは美容院探し。
特に私が住んでいるクシャダスは美容院激戦区、数メートルおきに点在しています。
男性用の床屋に至ってはもっと店舗数が多く、歩けば右にも左にも床屋がもあります。
ちなみに、トルコ語で美容院は「Kuaför」、床屋は「berber」
美容院なのか、床屋なのかは、日本と同じく外観から一目で判断できるけれど、トルコでは看板にしっかりと
「Kuaför」なら女性(kadın)
「berber」なら男性(elkek)
と、はっきり性別が書かれている店舗が多いのが特徴的です。
前回行った美容院も普通に気に入ったので、また同じところの方が安心だしいいかなぁ、、と少し思ったものの、こんなに激戦区に住んでいるのだから、どうせなら違う美容院へチャレンジしたい!と、
またもや自分の勘とクチコミを頼りに行ってきました。
ノルタンの行きつけに連れてってもらってもいいけど、自分で探してみたいという思いがありました。
候補にあがっていたのは数軒あり、ここ3日間くらいは、買い物の帰り道にその美容院の前を通っては偵察。
クチコミが良いところがあっても、いつ見てもお客さんがいなかったり、なんだかいまひとつ…
そして今日、馴染みのロカンタでランチを食べたあと、候補の一つ、ロカンタの2階に入っている美容院へまずは行ってみました。
2階のテナントは1階よりテナント料が安いから、美容院の価格も安いのでは?
という推測からです。
そこはクチコミもなかったので、ランチついでに店内を覗いてみることに。
「Merhaba!」
店内に入ってみると客らしき人は誰もおらず、暇そうにソファでスマホを眺めるスタッフ3名と、その誰かの子供が遊んでいるだけ。
「カラーとカットでいくらですか?」
価格を尋ねると、オーナーらしきおじさんが私の髪の毛を触ってチェック。
「そうだなぁ~、長いからロング料金もかかるし、トータルで3,000リラ」
3,000リラ!?
今のレートで13,000円!
高い…これでは日本と変わらない。
店内にある価格表も見せられたし、ぼったくられたわけでもない。
残念ながら私の推測はハズレました。
どうりで、お客さんが誰もいないのも頷けます。
そしてその後行ってみたのは、昨日見つけたばかりの、有力候補の一つ。
クシャダスにはイギリス人やアメリカ人、ドイツ人も結構住んでいますが、地元トルコ人からのクチコミが多いのと、色んな視点から見て雰囲気が良さげなのと、昨日偵察したところだとスタッフのトルコ人から素敵なオーラを感じたから。
まあ、直感です。
「Merhaba!」
オーナーらしきおじさんがテラス席でチャイを飲んでいたので、
まずはまた価格を尋ねてみることに。
すると、同じくカット+カラーで1,000リラとのこと。
(だいたい4,300円かぁ、、前回もこれくらいだったし、相場だな…)
店内を覗くとお客さんは一人しかおらず空いています。
すぐにしてもらえそうだし、良し!ここに決めた✨
担当してくれたのは、日本語で『素晴らしい』とプリントされたTシャツを着た、イケおじ風のトルコ人。
即、席に通されると、パッパッと手際よく進めてくれました。
たっぷりのカラー剤を塗られながら、ふと日本の美容院では当たり前の光景を思い出す。
まずは荷物を預けると
スタッフ皆から「いらっしゃいませ」
と歓迎されながら席へ通され、
席に着くと今度は、
どんな髪色にしますか?
色はいれますか?
前髪はどうしますか?
などと入念な打合せをし、
カラーをしてもらう時は首にクロスを巻くと、
首はきつくないですか?
カラー剤から皮膚を守るためのクリームをおでこに塗ったり、
耳カバーを付けたり、
カラー剤は染みてませんか?
もし染みたら教えてください
と気遣っていただいたり
シャンプーの際も、
お湯は暑くないですか?
痒いところはないですか?
すすぎ足りないところはないですか?
そして、「お手洗いは行かれますか?」なんて、そんな心配までしてくれる。
こちらの美容院にはこれらすべて、一切ありません。
なんなら、シャンプー中は顔にお湯がかかるし、カラー剤もたまに飛んできます。
髪をカットする時は、美容師が動くのではなくて、私の頭を掴んで首をグイッ!と美容師の方に向けられます(笑)
けれどそんな接客が、今の私には気持ち良く、普通だと感じます。
予約だっていらないから予定を調整する必要なんてないし、
気が向いたら、さらっと行けてしまう。
楽です。
でも日本の美容院ってすごい!と改めて思います。
海外から来た外国人が高いお金を払っても、日本の美容院を体験したいというのも納得できます。
最近の私はオンラインの仕事が忙しかったり、サーフのことで悩みが尽きない毎日だったので、髪の毛が軽くなったことで心もスカッとしました。
帰りにノルタンのお店に立ち寄ると、
「ヨーコ!チョクギュゼル!ギュゼルだわ~
(とっても素敵だわ~)
どこのKuaförへ行ってきたの?
メフメットも、見て見て~!
ヨーコが美容院へ行ってきたのよ~!」
と私の髪の毛を何度も触っては褒めてくれました。
トルコでは褒めてくれる人が誰もいないので、こんなに褒めてもらえてとても嬉しい。
ノルタン、ありがとう。
家に帰ると、夫はもちろん褒めるどころか、久しぶりに少し短くなった私の髪を正面から見ては
「左右の長さが違ってない!?」
の一言。
え!??と洗面台に急ぎ、鏡を覗くと、、
確かに、左右の長さが違っている…
でもそんなのよく見ないと分からないし、気にしない気にしない。
それよりも、軽くなった私の今のこころの方が勝っています。
日本を離れてもうすぐ一年、
鏡の前には、そんなことにクヨクヨしたり嘆いたりすることない自分がいます。