北マケドニアの美味しいハンバーグ、ロカンタなど ビトラで食べた料理たち
Merhaba!(こんにちは!)
北マケドニアの首都、スコピエからsurf anneです🥰
約一週間過ごしたビトラ。
今滞在している首都スコピエに比べ、
バルカン半島周遊で訪れた8都市の中で、最も美しいと感じた街。
同じ国とは思えないくらい、スコピエとは空気も建物も清潔さも全然違い、大好きになった街ビトラ。
外食の価格も、ビールを含めてスコピエよりも安い。
毎日のランチ巡りも楽しかった、大満足な滞在で食べたものを振り返ります。
決して広い街ではないけど、美味しいマケドニア料理からイタリア料理、国境にほど近いギリシャ料理までが織りまぜられた、単純なようで奥深い、そんな味がぎゅっと詰め込まれた料理たちでした。
街のシンボルを眺めながらいただくマケドニア料理
ビトラは、バルカン半島の中でもサラエボに似たヨーロッパの建物が立ち並び、雰囲気も他の周辺国とはちょっと違う。
だからそんな空気の中でビールが飲みたい!
と、まず行くべきは街のシンボル時計台前の広場。
英語表記なしのメニューでキリル文字が全然分からず、
とりあえず店員さんに、
「マケドニア料理が食べたいです」
と言ってみたところ、おすすめされた料理。
なんとも可愛らしいグラタン皿みたいな器で、横には1/4カットに切ったピタパンがちょうどおさまっています。
どうやらこの料理のためにあるお皿のよう。
このままオーブンに入れて焼いたのだろう、お皿までアツアツ。
カッテージチーズの上にまたチーズという、とにかくチーズを味わう料理。そしてハフハフしながら食べ進めていると、細かく切ったチキンがお目見えします。
ピタパンにたっぷりつけていただきます。見た目より濃厚すぎないチーズで、ビールもぐいぐい飲めてしまいました。(いつものことだけど…笑)
オールドバザールでいただく伝統料理たち
以前の記事でも書きましたが、ビトラには観光地化されていない素敵なエリア、オールドバザールがあり飲食店もたくさんあります。
時計台の広場前とは、本当に対照的なエリアです。
若者や観光客が集うキラキラな中心エリアも良いけれど、ローカル感漂うこういうエリアには自然と足が向いてしまいます。
ランチに通ったのも、ほとんどがこちらのエリアです。
オールドバザールのローカルレストラン①
先に発表してしまいますが、今回滞在中の北マケドニア全土で私的には一番美味しかった料理です。
「セルスコ・メソ」
直訳すると、田舎風の肉料理だそうです。
まさに、そんな”田舎風”がぴったりな見た目で登場しました。
豚肉と鶏肉、マッシュルーム、野菜を煮込んだマケドニアの伝統料理です。
これまでバルカン半島を周遊してきて、全体的に肉料理が中心の食文化でしたが、こんなにもとろみがついた肉料理は初めて味わうものでした。
お肉もマッシュルームもゴロゴロしていて食べ応えが十分。
玉ねぎとマッシュルームのうま味がしっかり出ていて、とにかく絶品!!
パンについ手が伸びてしまうくらいにパンとも、そしてもちろんビールとも好相性でした。
こちらは一緒に注文したマケドニアンサラダ。
きゅうり、玉ねぎ、トマト、イタリアンパセリ、オリーブという基本のサラダ材料の上に、オリーブオイルとギリシャチーズがたっぷり振りかけられたサラダです。
ギリシャチーズは意外とあっさりしていて、擦りおろされているからか風味も良い。
ドレッシング変わりにこんな食べ方もありかなと思いました。
オールドバザールのローカルレストラン②
こちらもマケドニアの伝統料理の一つ
その名も「マケドンカ」
チーズ入りハンバーグです。
表面はこんがり焼かれているのに、ナイフを入れると中はしっとり。
すでに溢れているチーズは伸びる伸びる…
美味しくないわけがない。
国は変わっても愛される料理ってこういうものなんだなぁ、、
ちなみに、夫が注文した
ポークヒレのマッシュルームソース掛けも美味しそうでした。
(1/3くらいもらって食べたけど美味しすぎました)
オールドバザールのローカルレストラン③
オールドバザールを奥へ奥へと進んでいくと、広大な市場が広がっています。
その市場入り口に位置していて、市場帰りの地元客たちに愛されているのが窺えました。
ちなみに、写真は撮り忘れたけれどビールはここがビトラ最安値でした。
場末酒場より安いことにびっくり!
こちらでいただいたのは、シャルスカというマケドニア伝統料理。
スパイス入りのハンバーグの中ににチーズが散りばめられています。
先ほど紹介した、マケドンカによく似ていますが、形も違えば、チーズもそこまでびっしりというわけでもない。
ひき肉料理が非常に多い北マケドニアですが、
全てまったくクセがなくて薄味、スパイスも効きすぎておらずあっさりしている印象です。
だから日本人の口にも合うし、私的にはトルコのキョフテよりもずっと食べやすいと感じました。
一見はハンバーグだから似て見える料理でも、使われているお肉の種類や配合、形、焼き方などによって料理名も違ってくるのが面白い、北マケドニアのハンバーグたち。
ひょっとすると、日本で愛されているハンバーグよりもずっと奥が深く、バリエーションも多いのでは?
日本のハンバーグだけで、ハンバーグを知っているつもりでいた私は、まだまだ甘いな、、と思いました。
それと、数年前にチェコ旅行に行った時、とっても美味しくて今でも忘れられない味があります。
それは、チーズフライ。
日本の居酒屋などでは定番メニューの一つでもありますが、
これまで食べてきたチーズフライの概念が覆る衝撃を受けた思い出があります。
メニューにチーズフライを発見した夫は、その味を思い出してすかさず注文。
出てきたのは、チェコで食べたものとは全く異なる北マケドニア版チーズフライでした。
揚げ出し豆腐?とも見える薄~い衣に、中は濃厚なカッテージチーズ。
これはこれで美味しかった。
絶対行きたい大好きなローカルロカンタ
そしてそして、ビトラでも発見することができました!
私の大好きなローカルロカンタ。
訪れる国々で、何があっても必ず探し出してみせる!
と自分の心に誓っている、私のローカルロカンタへの愛。
執念で見つけました!
しかもまたもや滞在先から近いところにあり、幸運に感謝です。
シンプルな外観ですが、
娘さんとお母さんが切り盛りしていて、店内はとても可愛らしい。
ビトラ滞在中3日間通ったこのロカンタ。
では、私のセレクトをご覧ください。
どの料理もお母さんが家で作ってくれるような家庭料理で、
北マケドニア人たちの食卓を味わうことができました。
これだからロカンタはやめられません。
帰り際、娘さんにぜひインスタをフォローしてね!と言われたので、
早速フォロワーになりました。
毎日の日替わりメニューをこまめに投稿しているようです。
テイクアウト編
ビトラでの滞在先は中心地から少し入った住宅街。
なので、便利にテイクアウトできるレストランがあり、今回も夕飯はテイクアウトを利用したりしました。
名もなき食堂はトルコ料理店?
ロカンタの隣りで見つけた、看板も何もない名もなき食堂。
店内に入り尋ねると、メニューはなく、料理は3品のみとのこと。
3品で勝負しているこのローカル食堂。
店内は地元客で賑わっていて、お昼休み中の地元警官もお肉をほおばっていました。
私たちはそのうちの2品、チキンフィレとケバブをそれぞれ注文。
トルコ語を話すお父さんと、お母さんは北マケドニア人だろうか?
(ちなみに、トルコ人と北マケドニア人同士の夫婦は結構多く、私の友人ノルタンはマケドニア人のハーフだし、友人のトルコ人も、お母さんはマケドニア人です)
扇風機だけが回る店内で、汗をかきながらお父さんが炭火で焼いてくれた料理はどちらも本当に美味しく、
夫も、トルコのケバブより美味しいと言っていました。
おそらく、トルコ人のお父さんは、マケドニア人の舌に合わせた味でトルコ料理を作るようになり、それがいいとこどりのケバブとして完成しているのでは?と推測。
帰りに、とっても美味しかったとトルコ語で伝えると、
「トルコ語が話せるのか!!?」
と、優しい笑顔のお父さんにとても喜んでもらえました。
今回のビトラ滞在で、もっぱら通ったオールドバザール。
まだ全然通い足りないほど、探せば探すほどお宝がざっくざく出てくるような魅力溢れる場所でした。
広大な市場では東南アジアを感じさせるようなエネルギーがあふれ、
酒場のパラソルの下ではおじさんたちがビールを飲みながら語らい、
ローカル食堂では北マケドニアに根付く伝統料理を愛する地元の人たちで絶えない。
時がゆったりと流れる不思議なエリア。
まだ離れて一ヶ月も経っていないのに、またそこへ帰りたい…と恋しく思ってしまう。
そんな焦燥感をまだ抱えながら、もうすぐ北マケドニアでの生活、バルカン半島4ヶ国の旅を終えます。
次回予告は、書ききれなかった酒場編です🍺
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