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2020年にメタンガスが増えた理由とは?

メタンガスはどうして発生する?
コロナ禍だった昨年は、メタン濃度の増加量が2007年の2倍となりました。原因は不明ですが、気候変動によって気温が高くなり、湿地帯の微生物の活動が活発になったことによりメタンが多く発生したと推測されます。湿地といってもあまりピンとこないかもしれませんが、米を育てるための水田も湿地の一種です。アジアの水田は、ヨーロッパの森林伐採と同様に、産業革命以前から気候変動の要因となっています。現在のメタン排出量の半分は化石燃料によるものですが、残りの半分は農業や土地利用によるものです。

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他の三大温室効果ガスの抱えるジレンマ
メタンガスの温室効果は二酸化炭素の約30倍と言われていますが、二酸化炭素ほど長期的な気候変動の原因になるわけではありません。New Scientistの記事によると、三大温室効果ガスの中でメタンが最も対策をしやすいとのことです。二酸化炭素の排出は人間の経済活動と直結しているため、二酸化炭素の排出削減の推進には、常に開発と気候変動とのジレンマをかかえています。もう一つの温室効果ガスである亜酸化窒素は化学肥料から発生するため効率的な農業とのトレードオフとして、常に食糧問題と天秤にかけられています。

対策しやすいメタンガス
一方でメタンガスは他の2つのガスに比べて、開発問題とのトレードオフにつながりにくいです。メタンガスは動物が作り出すバイオガスそのものなので、回収して有効に利用することができます。そのため、メタンガスを大気に排出しないことはエネルギーの安全性を確保することになり、その結果発展が高まることに繋がります。

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地球温暖化を抑えられる!
国連環境計画は、2030年までにメタンの排出量を45%削減すれば、2040年までに地球温暖化を約0.3度抑えることができると試算しています。また別の研究では、メタンの排出を減らすと今世紀末までに0.25度の温暖化を抑えられるという説も発表されています。
また、su-re.coが導入しているような栽培型メタン発酵バイオガス装置は、発酵残渣を有機肥料として有効活用でき、化学肥料の使用を減らすこともできます。つまり、バイオガス装置は、同時に亜酸化窒素の排出量も削減できるのです。

su-re.coのバイオガス装置について詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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