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2024年からの投資戦略 永久保存版
私は日本の高配当株、株主優待株を中心とした個別株投資を続けてきました。
初めて株を買ったのは2013年ですので、個別株投資を続けて10年が経ったことになります。
2024年から新NISAが始まり、投資環境がより充実しました。
ここ数年、あまり自分の投資実績を振り返る余裕がなかったので、
これを機に、今までの自身の投資実績を振り返りつつ、
これからの投資戦略について考え直すことにしました。
この振り返りが私にとってはとても貴重な時間でした。
そこで思い至った結論です。
2024年からの投資戦略は、「インデックス投信でほったらかし投資」を目指すことにしました。
これまで続けてきた株主優待を中心とした個別株投資は、減らしていくことにしました。
なぜそう考えたのかを、自分の思考の整理も兼ねて書き連ねていきます。
理由をまとめると、大きく以下の8つになりました。
個別株投資を減らす理由
1.私の運用パフォーマンスがイマイチだった。
2.投資にかける時間を確保するのが難しくなった。
3.他に好きなことに時間を費やしたいと考えるようになった。
4.今の資産規模でそれなりに満足している。
5.新NISAの登場で、投資先としてインデックス投信が最善と感じた。
6.インデックス投資の優位性にいまさら気付いた。
7.配当金を得ることが本当に必要かどうか。
8.経済的自由ではなく、精神的自由を得たい。
そして具体的な戦略は以下の4つにまとめました。
具体的な投資戦略
①自分にとってベストなアセットアロケーションを決める。
②今後の投資先は新NISA枠も特定口座もインデックス投信のみにする。
③債券を組み入れるため、個人向け国債を買う。
④個別株の売却を進める。
これから以下に書いていきます。全部で17,000文字程度とかなり長くなりました。
なお、ここに至るまでには一つの書籍がとても参考になりました。
それは、山崎元さんと水瀬ケンイチさん共著の「ほったらかし投資術」です。
全面改訂 第3版 ほったらかし投資術 (朝日新書857) [ 山崎元 ]
経済評論家の山崎元さんが今年2024年1月1日に食道がんで亡くなったという訃報を目にしたのは1月5日でした。
個別株投資を続けてきた私でも、インデックス投資を勧める山崎元さんの名前は書籍等で目にしたことがあり、有名な方でしたのでこのニュースには少なからずショックを受けました。
山崎元さんが生前語られていたことに興味を持った私は、ネットで様々な記事を読んでみたのですが、
そこで思ったことは、「インデックス投資について理解を深めたい」ということでした。
そこで上記の「ほったらかし投資術」を買い、自身の投資について見直すことにしたのでした。
もしインデックス投資についてご興味のある方は一読されることをオススメしたいです。
新書版なので1,000円もしないですし、平易な書きぶりで分かりやすかったです。
全面改訂 第3版 ほったらかし投資術 (朝日新書857) [ 山崎元 ]
個別株投資を減らす理由その1
私の運用パフォーマンスがイマイチだった。
私の個別株投資の2023年の年初来パフォーマンスは、+28.43%でした。
配当金込みです。
上記には保有株からいただいたクオカードやカタログギフトなどの株主優待は含んでおりません。
対して、日経平均株価の上昇幅は+28.2%、TOPIXは+25.0%の上昇でした。
2023年の私の運用成績は日経平均を僅かに上回る結果となりました。
世界に目を向けると、全世界株式(オールカントリー)は+30.42%、米国株式(S&P500)は+34.63%となっています。
2023年は自身の保有株が大きく伸びた実感があり嬉しかったのですが、
結局のところ私の運用実績は、
「日本の市場平均とほぼ変わらず、米国や全世界と比べると劣後していた」ということになります。
そして何よりも驚いたのは、私の記録が残っている2021年~2023年の3年間の平均パフォーマンスは+17.78%で、オールカントリーは+17.79%だったということです。
私の運用実績はなんとオールカントリーとほぼ同等という結果でした。0.01%負けました。
何を意味するかというと、その3年間、私が限られた時間の中で毎日のようにチャートを見て、適時開示など情報収集し、投資すべきか吟味し、手持ち資金をもとに買い付け、売却などにアタマを使っても、全世界の市場平均を超える優位性はなかったということです。
この事実を目の当たりにして、何だか言いようのない徒労感のようなものを感じました。。
ただ、このパフォーマンスの比較には株主優待分は含めていないので、
その分だけはオールカントリーよりも上回っていたということになります。
つまり、市場平均に則ってオールカントリーを労力なしに保有する場合と比較して、
私が上記の期間に投資に向き合った労力による報酬が、株主優待分だったということですね。
ちなみに2023年に得た株主優待を金額換算したところ、年間で約20万円ほどでした。
これを高いとみるか安いとみるか。副業と考えればそこまで悪くない金額かもしれません。
ただ、「他にも色々やるべきこと、やりたいこと、大事なことがあったんじゃないの?」と自問してしまいました。
個別株投資をされている皆さんは、
ご自身の投資運用成績、年初来パフォーマンスを把握して、市場平均と比べたことはありますでしょうか?
市場平均を超えていたら、優れた投資家さんなのだと思いますし、今後も個別株投資を続けていく価値があると思います。
私は、今後も市場平均を超えられるとは思えなかったので、個別株投資を続けていく気力は湧きにくくなったのでした。
個別株投資を減らす理由その2
投資にかける時間を確保するのが難しくなった。
投資を始めてしばらくの間は、比較的自分の自由な時間が持てていたので、投資雑誌に目を通したり、四季報を読み込んでみたり、著名な個人投資家の書籍を読んで参考にしたりと、投資に関わる様々なことに取り組むことが出来ていました。
しかし子どもが生まれてからは、生活の中で育児が占めるウェイトが必然的に大きくなり、従来のような投資判断にかける時間を確保することが難しくなりました。
子育てをしながらも個別株投資にエネルギーを注げる方は本当にすごいと思うのですが、
家庭体制や仕事、生活環境は人によって千差万別です。
個別株投資は、基本的には「安いときに買い、高いときに売る」ことが重要となりますので
パフォーマンスを上げるには市場の動向、監視銘柄の動向などにそれなりに注意を払っておく必要があります。
一方で私の場合は、個別株投資が生活スタイルに合わない状態が続いていると感じています。
ですので、やはり個別株投資のウェイトを下げることが私の生活スタイルとして合理的ではないかと考えたのでした。
個別株投資を減らす理由その3
他に好きなことに時間を費やしたいと考えるようになった。
個別株投資を始めてから、色々な企業の銘柄を調べたり比較検討すること自体が面白く感じるようになり、株主優待に魅力を感じるようになっていきました。
そしていつしか、個別株投資に時間を注ぐこと、株主優待を活用することが生活の楽しみにもなっていました。
一方で、ここ最近は投資以外にも自分にとって楽しめること、好きなことがだんだんと増えてきました。
自分の趣味の幅が広がってきたことで、
「投資に時間を費やすよりも、もっと自分の興味が惹かれる分野に時間を注ぎたい」
という思いが強くなってきました。
そう考えたときに、
「これまで通りの個別株投資を続けることは控えたほうがいいかもしれない」
と感じるようになったのでした。
あくまで個人的な主観ですが、個別株投資というのはその気になればいくらでも時間を注げる対象だと思います。
個別株投資は「お金を増やすため」の手段の一つだと思うのですが、
それを継続できるにはいくつかの条件があると思います。
・投資判断にかける時間を確保することができる。
・決算書や短信などの数字を見ることが好き
・四季報を読むこと自体が好き
など、銘柄分析を行なうことを趣味にできるような方は、
きっと個別株投資を継続することが出来ると思います。
私はある程度それを趣味にしてきたような気がするのですが、
他に時間を注ぎたい趣味が増えてきた結果、
株式投資の占めるウェイトを減らしたいと考えるようになりました。
今はそう考えていますが、将来の生活スタイルや趣味が変わってきたら、
「個別株投資にどっぷり浸かりたい!」と思う日が来るかもしれません。
そんな時がやって来たら、四季報を読み込んだり決算書を読んだりと
思う存分に銘柄分析をして楽しみたいと思っています。
個別株投資を減らす理由その4
今の資産規模でそれなりに満足している。
2013年頃から少しずつ株式投資を始めて、気が付けば個別株投資を10年続けてきました。
市場平均を大きく超えるようなパフォーマンスは挙げられませんでしたが、
それでも本業と並行してお金に働いてもらうことで少しずつ資産規模を増やすことができました。
振り返ってみると、私が資産規模を増やすために行なってきたことは、個別株投資だけに限りません。
投資を行なうには当然ながら元手が必要ですので、そのために様々な節約も行なってきました。
例えば・・・
毎月の支出をPCで家計簿管理して、格安SIMに切り替えて通信費を削減したり、
スマホを変えるときは必ず通信会社の大型キャッシュバックを使って負担を減らしたり、
家の断捨離をしてメルカリで元手を作ったり、
生活水準をなるべく上げないように狭い部屋で暮らして固定費を抑えたり、
洗濯機は知り合いから譲ってもらったものを10年以上使ったり、
楽天のSPUは常時10倍以上をキープして、
買い物は楽天市場の買い回りでまとめ買いしてポイントを稼いだり、、
ちょっとでもお得だと感じることがあれば行動に移していました。
もちろん、必要だと感じるものにはお金を使うようにしていましたが、
周囲の友人や知り合いと比べるとかなり倹約に意識を向けて過ごしてきたように感じます。
今振り返ってみると、若い時だからこそ多少無理してでも出来たのかな、と思います。
また、金銭感覚の近い妻が協力してくれたからこそ出来たことだったと思います。
少しプライベートなことを書くと、私は一馬力で家計を担ってきました。
妻には事情があって、家庭生活に専念してもらっています。
収入はほとんど私の本業のみで、支出は私と妻で管理しながら生活を送ってきました。
共働き世帯が約7割という今の世の中で、一馬力でこれからも生活していけるだろうか?
私がもし働けなくなったらどうなってしまうのだろうか?
そんな不安から、上記のような節約に駆り立てられていました。
そして元手を少しでも増やして、それを投資に回して資産を増やそうと、色々と情報収集をしながら
様々な投資にチャレンジしてきたのでした。
個別株投資だけでなく、不動産投資を検討したり、投資信託、ソーシャルレンディング、仮想通貨などに投資したり、、色々と手を付けてみました。
結果的に、ここ10年間の好調な株式市場のおかげでそれなりの資産に増やすことができましたが、
色々とチャレンジするのには相当な労力と時間を要しました。
振り返ると、本業を行ないながら節約行動と投資活動を今までよくやってきたな、と思います。
妻にも様々な場面で負担をかけてきました。
子どもが生まれてからはそんな節約に目を血走らせるような余裕も減ったので、
今は生活を楽しく、豊かに過ごすことを最優先に、お金を使うことに考えをシフトしています。
そう考えることが出来るのは、多少無理がきく若いときに行なった節約行動と投資活動で、それなりに増やせてきた資産が安心材料になっているからです。
過去の自分のがんばりと、時に負担をかけながら協力してくれた妻のおかげです。
今の資産規模で経済的自由を得るにはまだまだ足りない状況なのですが、
個人的には
「ここまで個別株投資をがんばって続けてきてよくやったな、もう十分かな」
と思える水準にはなった、と感じています。
同時に、
「じゃあこれからも個別株投資に労力を割くべきだろうか?」
と自問すると、もう十分ではなのではないか、と思っています。
個別株投資を減らす理由その5
新NISAの登場で、投資先としてインデックス投信が最善と感じた。
2024年から始まった新NISAは、
「一人あたりの生涯投資枠が1,800万円で、非課税期間が無期限」ということで、従来のNISAよりも非課税枠が大幅に拡充されています。
特徴としては、
①年間投資枠はつみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円=合計360万円。
したがって、1,800万円を埋めきるには最短で5年かかる。
②売却すると投資枠は翌年以降に再利用可能。
この2点の特徴で私は一旦悩みました。
まず1点目ですが、つみたて投資枠の投資先は、長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託のみに限定されています。
意図としては、従来のつみたてNISAと同じで
「広く分散された投資先で長期運用することで安定的に資産を増やしていきましょう」
ということだと理解しています。
成長投資枠の投資先はほぼ限定されていないので、意図としては、
「従来の一般NISAと同じように使えるようにしたので、個別株投資に自信のある方はがんばってください。でもつみたて投資と同じ投資先にも使えますよ」
ということだと理解しました。
次に2点目、「売却すると投資枠は翌年以降に再利用可能」というのは、「個別株で売却益=キャピタルゲインを狙うのに適している」
と最初は思ったのですが、投資枠が復活するのは翌年なので、売却した後の投資期間が空くことになり、結果的に投資機会を損失することになると思いました。
意図としてはむしろ、
「大きな資金が必要になったときにはいつでも取り崩すこともできるし、翌年にはまた非課税枠で投資を再開できますよ」
ということだと理解しました。
最後に、非課税枠には限度額があるという点で、配当金=インカムゲインを目的とした高配当個別株よりも、分配金再投資型の投資信託のほうが投資先として適していると考えました。
個別株投資では、得られた配当金を再投資する際に非課税枠を消費しますが、分配金再投資型の投資信託であれば非課税枠を消費することなく再投資されるからです。
これらのことから、大まかな意図としては、新NISAでは
「基本的には分散された分配金再投資型の投資先で長期間運用しましょう。売り買いをするのは機会損失につながるので、本当に必要になったときだけにしましょう」
ということだと理解しました。
このように考えると、新NISAの運用先としては個別株投資は私には合わないかな、と思いました。
個別株投資を減らす理由その6
インデックス投資の優位性にいまさら気付いた。
上記で新NISA制度の設計意図を
「基本的には分散された分配金再投資型の投資先で長期間運用すること」
だと理解したところで、
私に適した投資先は何か?と考えると、やはりオールカントリーやS&P500などのインデックス投信が最有力候補に上がりました。
私は個別株投資と並行して、2020年からつみたてNISAで
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)を積立投資してきました。
この4年間は相場が非常に好調だったこともありますが、どちらもとても順調に資産を増やしてくれていました。
しかも、投資額の推移もほとんど確認していなかったので、
2020年に積立の設定だけしてからほったらかしていました。
文字通り「ほったらかし投資」です。
ほったらかし投資の心地良さが実感として伴っているので、
新NISAの生涯投資枠全てをこれらのインデックス投信に使うことに大きな抵抗感はありません。
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)が誕生したのは2018年10月31日でした。
それ以前は全世界株式に連動するインデックス投資信託は無かったのですね。
そのため、全世界株式に近似するインデックス投資を行なうには複数の投資信託を買い、
定期的に資産をチェックしてリバランスする必要がありました。
昔、インデックス投資に関する書籍を読んだときは
「定期的にリバランスするなんてちょっと億劫だなぁ」
と思った記憶があります。
今にして思えば、個別株投資をするほうが手間がかかるんですけどね(笑)
その手間をかけることに楽しみを見出していたこともあり、インデックス投資よりも個別株投資を優先してきていました。
オールカントリーが誕生する前、資産の一部を投資信託やロボアドバイザーで積み立ててみようと思った私は、
個別株投資を行なう傍らで、2015年からひふみ投信、2017年からウェルスナビで積立投資を始めていました。
ひふみ投信は主に日本株への投資で市場平均を上回ることを目的としたアクティブファンドです。
ウェルスナビはロボアドバイザーによって全世界の株式や債券その他の資産に分散投資し自動でリバランスしてくれるサービスです。
これらの積立投資を継続してほったらかし投資していたのですが、先日久々にパフォーマンスを確認したところ、オールカントリーやS&P500などのインデックス投信と比べて劣後していることに気づきました。
投資先が異なるので一律比較はできませんが、劣後する要因の一つに信託報酬、運用手数料が影響していると感じました。
ひふみ投信の信託報酬は年間1.078%、ウェルスナビの手数料は1.1%(長期割でも0.99%)。
対してeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の信託報酬は年間0.09372%、
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)の信託報酬は年間0.05775%となっています。
仮に100万円ずつ運用した場合に1年間でかかる手数料は以下になります。
ひふみ投信:10,078円
ウェルスナビ:11,000円(長期割で9,900円)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):937円
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー):578円
1年間だけでもかなりの金額差があると感じますが、長期にわたって投資元本を増やして運用し続けていくことを考えると、その金額差は投資パフォーマンスに大きく影響してくることが分かります。
私はだいぶほったらかしてしまっていたのですが、ようやくひふみ投信とウェルスナビを解約することにしたのでした。
ひふみ投信を売却しました👛
— すぷれも@株主優待好きの投資家 (@supremo_stock) January 31, 2024
2015年から積み立て始めて約8年間、
放ったらかしていたのですが
投資元本約100万円が1.5倍になっていました。
売却益+50万円です👛
創業者の藤野さんの話を聞いたこともあって思い入れがあります。
今までお世話になりました😌 pic.twitter.com/M6G67i9es8
ウェルスナビを解約しました👛
— すぷれも@株主優待好きの投資家 (@supremo_stock) February 1, 2024
2017年から積み立て始めて
放ったらかしていた結果、
投資元本約170万円が285万円に増えていました💹
売却益+111万円です👛
今までありがとうございました😌 pic.twitter.com/XeLT9qa8x5
結果的にどちらも資産を増やしてくれましたし、当時の投資判断としてはそんなに悪くなかったのではないかと思っています。
ただ、インデックス投資の現状についてもう少し真面目に情報収集していれば、多額の手数料を払わずに切り替えできたのに・・という悔しい気持ちがあります(子育てなどの家庭生活で余裕がなかったので仕方ないといえば仕方ないのですが・・)。
オールカントリーという1本の投資信託で全世界株式に分散投資できるようになったのは、ほんの5年前のことだったのですね。
しかも信託報酬は年間0.05775%。極めて低コストで投資できる環境が整ったことで、
手間をかけずに安く分散投資が出来るインデックス投資の優位性が高まっていると感じたのでした。
個別株投資を減らす理由その7
今、配当金を得ることが本当に必要かどうか?
私の2023年の受取配当金は、税引前で約65万円でした。
個人的には、10年前に細々と投資を始めたころからずいぶん積み上げることが出来たと思っています。
投資を始めたころから、「本業以外の収入の柱、不労収入があったらいいな」と思っていました。
年間で約65万円、税引後で約50万円ほどが得られるようになったのは素直に嬉しいです。
ただ、これが不労収入かというと、実際のところはそれなりに市場や個別銘柄のチェックを続けているわけですから、それなりに苦労して得ている収入です。個別株投資をしている以上は、不労収入ではなく「苦労収入」なわけです。
そもそも、今、配当金を得ることにどれだけのメリットがあるのか?
改めて自分に問い直しました。
本業の収入で、日々の生活費を賄えています。
本業は今後もしばらく続けていけそうです。
年齢的にも身体的にも、当分はまだ働ける状態です。
あれ?じゃあ配当金って何に使うんだっけ?
本業の収入で日々の生活費は賄えているので、配当金は当面の間、少なくとも働いている間は、日々の生活費の足しにする必要性はありません。
では、配当金は再投資に回すことが大事になりますよね。
そう、今までも個別株に再投資してきました。
都度、市場を見ながら、主観的判断で再投資してきたのでした。
そこで思い当たります。
新NISAの投資枠は個別株の再投資よりも、分配再投資型の分散されたインデックス投信で長期運用するのが私には適していると感じたのでした。
新NISAの生涯投資枠を最短5年間で上記の投資信託を埋めきれば、老後の生活資金の不安はグッと少なくなると感じたのでした。
配当金は、今の私には有ったら嬉しいけど無くても困らない。
だったらタイミングを見計らって再投資するよりも、市場平均に任せてインデックス投信で自動的に再投資してもらったほうが効率的じゃないか。
配当金は、老後、働けなくなったときに年金に加えて生活費を賄う存在としてそのとき登場してもらえればいいじゃないか。
配当金がどうしても欲しい!と思ったときに、インデックス投信を解約して代わりに高配当ETFに切り替えればいいじゃないか。
市場平均で長期運用すれば、それなりの資産規模になっているはずなので、高配当ETFに切り替えれば配当金の額は今よりもっと大きな金額になっているはずです。
ただ、配当金がどうしても欲しい!という瞬間が果たして訪れるでしょうか?
市場平均で長期運用したインデックス投信を、必要な金額だけ少しずつ取り崩していけば事足りるのではないか。
ここまで考えたときに、「もはや個別株投資はもうやらなくていいんじゃないか」と思いました。
むしろ、インデックス投信を長期運用するのに足枷になるんじゃないかと思いました。
市場に張り付くのはもう止めて、自分が必要なことに時間を注ぐようにしたほうがいい。
そういう考えが強くなってきました。
一方で、この10年間個別株投資を続けてきたことで、思い入れのある保有株がそれなりにあります。
そしてそれらは現在、多くの含み益をもたらしているのです。
「売るのは何だかもったいないな・・」という思いが湧いてきます。
保有株をどのように整理し、手放していくかが、私の今後の課題として残っており、
これはまた別途、自分なりにルールを決めて、整理していきたいと思っています。
個別株投資を減らす理由その8
経済的自由ではなく、精神的自由を得たい
私が株式投資を始めた大きな目的は、「老後に向けた経済的不安を無くすこと」、そして「あわよくば経済的自由を得たいこと」でした。それは多くの方が考えていることだと思います。
そう考えて株式投資を始めて10年が経ちました。
そして残念ながら私には市場平均を大きく超えるようなパフォーマンスは上げられないことが分かり、FIREするほどの資産には至っていないのが現状です。
一方で、
「現在の資産規模をこれから市場平均で運用することが出来れば、少なくとも老後の生活は不安なく過ごせる」
と感じる規模までは資産を増やすことが出来ました。
であれば、もう老後のことは考えなくていいのではないか。
老後の不安を無くすことや経済的自由を得ることに執着して、
「もっといい投資手法はないか?」
「隠れた有望株はないか?」
「今は買い時か、売り時か?」
と、日常的に市場をチェックしたり投資情報を収集して検討したりすることは、もうしなくていいのではないか。
むしろ、
「今の家庭生活をより豊かに、楽しく過ごせるにはどうすればよいか?」
を考えたり、
「自分が本当に好きなこと、やりたいこと」を見つけたり、
そのために時間とお金を有効に使うことに集中するほうが、
今の自分には大事なことではないか、と考えています。
それはつまり
「精神的自由を獲得すること」
に繋がっていくのだと考えています。
経済的自由を得ることはとても素晴らしいことだと思います。
一方で、そこに執着する必要もないのではないか。
経済的自由を得ることがゴールではなくて、
経済的自由を得た先に待っているのは、
「自分をいかに充足させることが出来るのか」が問われるはずです。
経済的自由を得る前段階から
「自分をいかに充足させることが出来るのか」を見つけておくことが大事だと思います。
経済的自由を得るのは長い目で見て達成できれば良くて、
それよりも「精神的自由を得る」ことに集中していきたいと考えています。
具体的な投資戦略①
自分にとってベストなアセットアロケーションを決める。
突然ですが、アセットアロケーションについて考えたことはありますでしょうか?
投資を続けておられる方は、アセットアロケーション=資産配分について
すでに考えてられてきた方が多いかと思います。
ですが私は正直なところ、そこまで真剣に考えたことはありませんでした。
インデックス投資に関する本を読むと、
「投資パフォーマンスの9割はアセットアロケーションで決まる」
と書かれています。
それだけアセットアロケーションを決めてそれを管理することが重要ということですね。
よく目にするのは、生活防衛資金を確保しておいた上で、
自分の年齢を預金比率として、残りの比率をリスク資産とする考え方です。
30歳であれば預金比率30%、リスク資産70%となります。
そして年齢を重ねるにつれて徐々に預金比率を上げていくということになります。
情けないことに、私は投資を始めたときからわりといい加減に考えていました。
元々、いきなり投資を始めたわけではなく、節約をして貯めたお金は預金していました。
ほぼ預金比率100%から徐々に投資を始めていたので、上記の考え方よりも保守的な運用をしてきたと思います。
今にして思えば、もっと若いときはもっとリスク資産の比重を増やしていたほうが効率的に資産が増やせていたのではないかと感じています。
ただ、徐々に資産が増えてきて資産規模が大きくなり始めてきたので、ここで(ようやく)真剣に考えておくことにしました。
考えた結果、今の私にとってのアセットアロケーションは以下としました。
・生活防衛資金は2年分とし、残りの資金を運用資金とする。
・運用資金のうち、30%を預金もしくは債券(個人向け国債)、残り70%をリスク資産に置く。
・リスク資産はインデックス投信をメインとし、個別株をサブとする。
生活防衛資金について、「ほったらかし投資術」では生活防衛資金を3~6か月程度確保しておくように、
と書かれていましたが、
年齢や家庭状況、本人の精神的安定度などによって変わるべきだと思いますので、
私の状況としては保守的に確保しておくこととしました。
運用資金を増やしたほうがリターンは得やすくなりますし、何かあったら運用資金から取り崩せばいいのですが、
「何も手を付けなくても2年間は何があっても大丈夫」と思える状況のほうが私には好ましいと感じました。
運用資金の内、70%をリスク資産に置くのは
フルインベストメントする投資家の方々からすると少なすぎると感じるかもしれませんが、
個人的にはマイルドな比率だと感じています。
仮に運用資金が1,000万円、その70%である700万円をリスク資産に置いていたとします。
コロナショックのような暴落が起こった場合、リスク資産が40%ほど下落すると考えられます。
その場合、700×40%=▲280万円のマイナスとなります。
運用資金は1,000万円でしたから、▲280万円のマイナスは運用資金全体の約3割がマイナスになるということです。
コロナショックのような暴落時には3割程度マイナスになるというのは、個人的には許容できます。
しかもコロナショックは全世界株式市場の回復は早かったので、一時的に3割程度のマイナスを受け入れるというのはそこまで難しくないと感じています。
では、リーマンショックのような100年に1度と言われた大暴落の場合はどうでしょうか。
リーマンショックのときは、リスク資産が55%ほど下落したといわれています。
その場合は700×55%=▲385万円のマイナスとなり、
運用資金全体の約4割がマイナスになるということになります。
しかもリーマンショックの時は全世界株式市場が回復するまでに2~3年かかりました。
よって、滅多に起こりませんが大暴落で相当しんどいケースを想定すると
「運用資金の4割が減る。かつ早くても回復までに2~3年かかる」
ということになります。
これ以上の最悪の事態が起こる可能性もありますが、
上記の事態を覚悟しておくことにします。
こうした大暴落が起きたとき、絶対に保有資産を売らないことがインデックス投資の鉄則となります。
相場が悲観的になっているときは、
「自身が保有している株式について自分がどこまで信じることが出来るのか?」がカギになると感じています。
個別株を複数保有している場合、どこまでそれを信じることが出来ますでしょうか?
私としては、複数の個別株よりも全世界株式を信じることのほうが精神的な安定度が大きいのではないかと思います。
そういった側面からも、あくまで株式のメインはインデックス投資に比重を置くことにしました。
具体的な投資戦略②
今後の投資先は新NISA枠も特定口座もインデックス投信のみにする。
新NISAの非課税投資枠は、分散された長期運用に適した再分配型のインデックス投信が最適と考えて、
オールカントリーに代表される全世界株式に連動するインデックス投信のみを投資先としますが、
特定口座についても今後の投資先は個別株ではなく、同様のインデックス投信に投資することにしました。
その理由は以下になります。
・アセットアロケーションさえしっかり決めて管理していれば、投資先を増やす必要はない。
・投資先を増やして管理を煩雑にしたくない。
具体的な投資戦略は以下になります。
・新NISAの非課税投資枠を埋めることを優先してインデックス投信を買う。
・その年の非課税投資枠が埋まってから、余剰資金があれば特定口座でインデックス投信を買う。
・特定口座で購入したインデックス投信が下落した場合、個別株の売却益や配当金の範囲内で損出しして取得単価を下げ、個別株の売却益や配当金と損益通算する。
・翌年の新NISA非課税投資枠には、特定口座で保有しているインデックス投信を売却して移し替える。
・上記を毎年繰り返す。
投資を始める最初からインデックス投信だけを買い続ければポートフォリオがシンプルで管理が楽なのですが、私の場合はなまじ10年にわたって個別株を買ってきたので、個別株を整理してウェイトを下げつつ、並行してインデックス投信を買うという少し面倒なことになります。
しばらくの間は個別株を一部保有し続けることになるので、配当が発生しますし、含み益のある保有株を売却する度に売却益が発生します。特定口座で保有しているので源泉徴収されますし、せっかくなら個別株を売却した余剰資金でインデックス投信を買っておき、下落したら損出しして損益通算することで税金を取り戻そうという魂胆です。
そして翌年の新NISA非課税投資枠は、特定口座で買っていたインデックス投信を売却して同じ投信を新NISA枠で購入することで特定口座から非課税枠に移し替えます。
自分の頭の整理も兼ねて簡単な例を書くと以下になります。
1.N年度に特定口座でインデックス投信を100万円購入する。
2.N年度内にインデックス投信が95万円に下落したら、損出しして再購入する。
これで取得単価は95万円に下がる。売却損5万円は、特定口座内の個別株で生じた配当、売却益と損益通算され、源泉徴収されていた約1万円分の税金が戻ってくる。
3.N年度内にインデックス投信が105万円に上昇したら、売却せずに保有しておく。
4.N+1年度に、N年度に特定口座で保有していたインデックス投信を売却し、新NISAの非課税投資枠で同じインデックス投信を同額購入する(特定口座⇒非課税投資枠に移し替える)。
このとき、特定口座で105万円に上昇していた場合は売却益5万円に対して約1万円源泉徴収される。
5.N+2年度に特定口座でインデックス投信を100万円購入する。
6.N+2年度内にインデックス投信が95万円に下落したら、損出しして再購入する。
売却損5万円は、残っている個別株の配当や、上記4.で売却したインデックス投信の売却益と損益通算されて源泉徴収されていた約1万円分の税金が戻ってくる。
・・・上記のサイクルを非課税投資枠が埋まるまで繰り返す。
これの何が良いかというと、
・長期保有するインデックス投信が下落した場合には取得単価を下げつつ損益通算して当年度の個別株で生じていた税金が取り戻せる。
・インデックス投信が上昇した場合はそれはそれで喜ばしく、翌年で売却して生じた売却益は、その年に特定口座で購入するインデックス投信が下落した場合に損益通算できる原資になる。
という点で、どちらに転んでも精神衛生的に投資を続けやすいのではないかと考えています。
具体的な投資戦略③
債券を組み入れるため、個人向け国債を買う。
前述の「自分にとってベストなアセットアロケーションを決める」で
運用資金の30%を預金もしくは債券(個人向け国債)で保有すると決めましたので、
日本の個人向け国債を買うことにしました。
理由は以下です。
・海外債券は為替変動の影響を受けるが、個人向け国債は為替リスクがない。
・海外債券は元本割れの可能性があるが、個人向け国債は元本割れしない。
あくまで安定的に保有することが目的なので、個人向け国債が好ましいと感じました。
個人向け国債は変動10年、固定5年、固定3年の3種類ありますが、
変動10年を選びます。
理由は以下です。
・変動10年は固定5年、固定3年よりも利率が高い。
・発行後1年経過すれば、額面1万円単位で中途換金できる(※)。
(※)中途換金される際には、原則として中途換金調整額(直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685)が、売却される額面金額に経過利子を加えた金額より差し引かれることになります。
昨年から長期金利が上昇傾向にあることで、個人向け国債の利率も上昇してきています。
数年前までは最低利率の0.05%でしたが、直近は0.49%まで上昇しています。
変動10年の利率は2024年2月募集分で0.49%(税引き前)です。
今後どうなるかはわかりませんが、長期金利が上昇すればさらなる上昇も期待できます。
また、金利が上昇すると債券価額は下落するのが一般的ですが、個人向け国債は元本割れしないというのは大きな安心材料になると思いました。
また、今は各証券会社で個人向け国債の購入額に応じたキャッシュバックキャンペーンが実施されています。
2024年2月時点で私が調べた限りでは、SMBC日興証券の還元率が最も大きかったため、SMBC日興証券で個人向け国債を買いました。
500万円購入で7,000円のキャッシュバック、1,000万円で16,000円キャッシュバックとなっていました。
個人向け国債を買いました👛
— すぷれも@株主優待好きの投資家 (@supremo_stock) February 17, 2024
・変動10年の直近利回りは税引後で0.39%と上昇傾向
・金利が上がっても元本割れしない
・1年後から中途換金可能
まとまった預金がある場合は選択肢としてアリと感じています🤓
証券各社のキャンペーンの中では
SMBC日興証券が魅力的でした👛https://t.co/oohP9z92YP pic.twitter.com/Eq0nNaewHP
株式市場の下落局面では運用資金における債券の保有割合に応じて下落幅を抑えることができ、
金利の上昇局面では債券価額の下落に対して保有債券の元本割れを回避することができる
という点で、個人向け国債を組み入れることは運用資金のリスク管理として有効ではないかと思います。
具体的な投資戦略④
保有している個別株の売却を進める。
私は個別株投資を始めて10年が経ちました。
投資初心者の頃から、いわゆるファンダメンタルズ分析を書籍などを通じて学び、
素人ながら様々な銘柄をチェックし、投資を続けてきました。
そうして高配当銘柄、株主優待銘柄を中心に、気が付けば保有銘柄数は100を超えていました。
保有銘柄が100を超えたあたりから、自分の中では銘柄管理出来ているとは言えない状況になっていたと思います。
投資を始めた頃は、保有銘柄の業績、財務状況、将来予測、各種株価指標などをある程度追えていたのですが、保有数が増えるにつれて追いつけなくなっていました。
2024年からの投資戦略を「インデックス投信をメインとしたほったらかし投資にシフトする」と決めたのはいいものの、それでは今まで保有してきた個別株をどのように整理していくのがよいのか。
ここが一番の悩みどころで、手間のかかる作業だと感じています。
選択肢を考えてみました。
1.個別株を一気にすべて売却し、売却金額の全額を使ってインデックス投信を買い付ける。
2.個別株を一部売却し、一部は引き続き保有する。売却金額分だけ、インデックス投信を買い付ける。
「投資にかける時間を確保するのが難しくなった」「他に好きなことに時間を費やしたいと考えるようになった」という理由からインデックス投信をメインにシフトすると考えたので、
いっそのこと個別株をすべて売却するのが合理的のように思えます。
一方で、
特定口座内で含み益がかなり増えてきているので、売却にかかる税金が多額になるのと、
長年保有してきて思い入れのある銘柄もあり、
全てを売却するのは現時点では踏ん切りがつきませんでした。
そこで、ほったらかし投資の合理性に欠けることは分かってはいるものの、
自身のメンタルを安定させることを優先し、
「2.個別株を一部売却し、一部は引き続き保有する。売却金額分だけ、インデックス投信を買い付ける。」ことにしました。
保有している個別株を一部売却するとして、どの銘柄を売却するか。
ここが悩みどころです。
考えた末、私は保有株を以下の3つに区分することにしました。
1.今すぐにでも手放したい株
2.しばらく持っておきたい株
3.どちらでもいい株
1.今すぐにでも手放したい株
保有銘柄の一覧を眺めて、直感的に「今すぐにでも手放したい!」と思う銘柄がいくつかありました。
その特徴は主に以下になります。
・株主優待を廃止、もしくは改悪している
・業績が良くない
・過去に減配している
・株価が長いこと低迷している
・値動きが大きく、現時点で高値圏を推移している
これらの銘柄は本当はもっと早い段階で手放すべきだったのですが、銘柄整理がきちんと出来ていなかったため残してしまっていました。今、気づいた時点で市況に関係なく売却することにしました。
2.しばらく持っておきたい株
これは、今まで長く保有していて思い入れの強い銘柄が該当します。
主に以下のような特徴があります。
・値動きが比較的安定していて、保有し続けていてもストレスが少ない
・含み益が乗っているが、なお配当利回りがそれなりにある。
・長期保有していて株主優待の特典がある
・業績が右肩上がりで安定している
これらの銘柄は、企業の方針が大きく変わらない限りは保有することにしました。
特定口座で配当金が入るため、前述のインデックス投信で損出しする際の損益通算にも使えると考えています。
3.どちらでもいい株
これは、上記の1にも2にも当てはまらなかった銘柄たちです。
判断がつかなかった銘柄になるのですが、
これらの銘柄は、「この株価だったら手放してもいい」と思える価格で、
指値注文しておくことにしました。
これで、結果的に保有株が「2.しばらく持っておきたい株」だけ残ってくれれば、
個別株の整理としては十分かなと思っています。
個別株を売却した金額の使い道について
個別株を売却することで現金比率は上がることになります。
ではその増えた現金をどうするかです。
個別株投資を行なう場合は、株式市場の動向、監視銘柄の動向を注視し、
買い時と思える時まで現金を保有しておいたほうがいいと思います。
「安く買って、高く売れ」ですね。
ただ私はインデックス投信を長期保有することにシフトしましたので、
個別株を売却した金額分は、即時にインデックス投信の買い付けに充てることにしました。
保有株の内容は変わりますが、売却によって運用資金の株式比率を変えることなく株式市場に居続けることになります。
世界全体の株式相場がいつ安くなって、いつ高くなるかなんて、私には分かりません。
ただ、長期的に見れば右肩上がりになる可能性が高いです。
であれば、余剰資金は今投資することが合理的だと考えます。
個別株のウェイトを下げれば下げるほど、「安く買って、高く売る」ことに注力する必要はなくなります。
これで、個別株投資に割いていた労力を減らし、
「インデックス投信を長期で買ってほったらかし投資する」
という理想の投資スタイルに近づくことが出来そうです。
ここまで長々と書いてきましたが、
私自身が「インデックス投信を長期で買ってほったらかし投資する」という投資スタイルを今後継続して実践していくために、
自分自身の考えをある程度整理することが出来ました。
株式市場が大きな暴落を迎えた時や、資産運用に悩んだ時に、
自分が書いてきた考えを見つめ直すことで、ブレずに継続していきたいと考えています。
お読みくださり、どうもありがとうございました。
ご意見やご感想等ありましたら、お気軽にご連絡いただけると嬉しいです。