【サプ本26】大切な場所はどんな場所?あたり前にある大切さを実感する絵本「わごむいえでする」
帰りたい、行きたい場所ってありますか?
今はなくても昔は、今はなくても将来は…など今なくても創り上げることもできますよね💛
そして、大切なものは場所だけでなく、人や物も。くすっと笑いながら(私、このクスッが好きなんです😙)そんなことを考えさせてくれる絵本が『わごむいえでする』。
毎年、和歌山県の有田川町で開催されている絵本コンクールの2021年受賞作です。2024年の応募総数は226作品。最優秀賞は賞金とみかん100キロが贈呈されるんです😆。
『わごむいえでする』
杉原やす 2023年 ひかりのくに
1350円(税別)
対象年齢
(読んでもらうには)3歳から
(自分で読むには)4歳から大人まで
●○あらすじ●○
畳の上の輪ゴムがあくびをしています。
「まだかなぁ」
何を待っているのでしょう。
「ひろってくれるのまだかなぁ」
輪ゴムはいつもほっとかれています😅。使ったあとはそのまんまだし、どこかに飛んでもみんな知らんぷりです。ある日、大きな音に驚くと掃除機に吸われそうになりました💦。「わーん こんなのあんまりだー」。輪ゴムは家を飛び出しました。
まず、新しいお家を探すことにしました。道路の真ん中に水たまりを見つけました。飛び込むと冷たくて気持ちいい。と、思いきや、三輪車が通り過ぎます。「どうろってあぶないんだね」きれいなお庭を見つけ、蝶々とダンスをしていると、にゃーと猫が飛び出してきました。
建物に逃げ込むと、筋肉もりもりのお兄さんがゴムを伸ばして鍛えています。「ここには住めないな」
その後も色々探しますが見つかりません。すっかりくたびれ、公園のベンチに座ります。どこかから晩御飯のにおいがしてきました。輪ゴムは急にお家が恋しくなりました。家族の姿も浮かびます。おもちゃを並べて射的をする姿、人形の髪の毛をくくる姿、おかしの袋に輪ゴムをかける姿…
輪ゴムはお家に帰ることに決めました。すると、、、
絵本の中の輪ゴムたちは目も口もないけれど、不思議と悲しさや喜びが見えるようです。ないと困るけれど、あたり前にあるから大切さに気付かないもの、ってありませんか?ちょうど年末の大掃除の時期です。お部屋の中を探してみてくださいね。
今年の1年、ありがとうございました。
来年は9日(木)に開催です。一緒に大切なもの見つけませんか?