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体癖 前後型6種

6種もあまり身近な人で見ないな。
感受性の中心は「鬱屈」。

6種の特徴は背中の丸まり具合と、恥骨の出っぱりです。
くの字型といえば分かりやすいでしょうか。
一般的な高齢者の体型ですね。

それに加えてアゴが落ち、肩が巻いて、腕が外旋したり内旋したりします。

つまりアゴが落ちて首が前に出ているだけなら、2種です。
そこに恥骨の出っぱりと猫背、巻き肩をプラスしたものが6種体癖です。
上半身の正中線がやたら緊張している。

村上春樹や吉本ばなな、三島由紀夫など、現代作家はこの体癖が多いと言われます。
言いたいことは山ほどあるんだけどそれが胸の辺りでせき止められて、ものすごくチャージしている状態。それが6種の日常状態。
非日常性に惹かれる傾向があり、「禊ぎサークル」みたいなことをやり出すのはまずこの体癖です。

片山洋次郎先生の本に、「台風や異常気象が来るとソワソワし出す人」という記述があります。これも6種特有の祝祭感覚です。
日常と違うことが起きるとうっ散する。逆に日常がダメ。

胸が閉じるので、コミュニケーションに対して非常に億劫になる傾向があります。村上春樹の小説の主人公は概して孤独癖が強いのですが、その理由は「胸が閉じるから」です。
先天的に6種の場合、ピアノやPCのような腕ばかり使う作業を続けると、ある時点から胸が開かなくなる。手指や腕に胸郭の筋肉が引っぱられるからです。

弱点


胸の真ん中には、コミュニケーションを司る「壇中」というツボがあります。ヨーガならアナーハタチャクラですね。ここは自我を司る場所でもある。

急所はこの閉じた胸郭です。愉気やストレッチで弛めてあげる。
ヨガの魚のポーズらくだのポーズもいいでしょう。
そこから肩甲骨の内縁に力を集め、恥骨を矯体操法で引っ込ませます。
そして頭部第5調律点・胸椎5番・腰椎5番に愉気をする。
6種だけど急所は555と覚えます。

最後に呼吸活点(腰椎4番4側)に愉気をして仕上げです。
お好みで上肢第1調律点尾骨にも愉気してあげてください。
どれも呼吸を深くするためのツボです。


操法だけだと、なかなかうっ散方向に持っていくのが難しい。
もし当人に最低限のモチベーションや体力が残っているなら、水泳の背泳ぎや、登山をしてもらうのがいいでしょう。
前者は胸を開くカウンターバランスをもたらし、後者はバックパックを担ぐことで肩甲骨と腰に力が集まり、体癖を問答無用で矯正する効果があります。

非日常的な場面を設定し、呼吸が深くなる状態で有酸素運動をする体験を持つと、当人もハマりやすいのではないでしょうか。レイヴやフェスなんてうってつけでしょうね。

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