９種体癖のこと

整体の先生の部屋にあった「月刊全生」を見て、びっくりしました。
埼玉県には整体の指導室が、ほぼありません。
わずか３つです。
しかも全て、県南です。
私の住んでいる埼北地域は、野口整体の真空スポットということです。

野口整体は、アクの強い文化遺産です。
いわゆる”通好み”というやつですね。
決して万人に開かれてはいない。
だけど一部に熱狂的なファンを抱える。

９種体癖の集う業界は、そんな感じになることが多いです。
全体癖の中でもっとも集注の密度が濃く、本能と生命力が強い。
野蛮人の代表格です。

「欲望の足並みが人とずれる」
私はよく、そういうことがあります。
一体なぜなのか、とても不思議でした。

山へ登りたいとアウトドアサークルへ入っても、他の部員は、そこまで登山したいようではない。だから一人でネパールのヒマラヤトレッキングまで行ってしまった。
あるいは自転車に乗り出したら、二週間野宿で日本を走り回っていた（横浜から北海道へ行ってしまいました）。
レイヴへ行ったら、一人のＤＪが５時間ロングセットしているので、全て付き合って踊っていた。

体癖を学んで、ようやく理解したことでした。
自分はどうもエネルギーの出し方が、人とかなりずれている。
そしてそれが持ち味なのだと。

整体の稽古は、一回一時間半です。
なんかもう、短いですね。
二時間×二セットくらいが、今の私にはちょうどいい。
体力がつきすぎたせいか、もっとたくさん練習した方が精神衛生上、健全な気がします。
酒も煙草も女もやらないが、稽古はします。毎日が稽古。

みんなもっと稽古したほうがいい、という話でした。