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保活~入園圏外だった我が家の子どもたちが第一希望候補の園に入れるまでの軌跡〜①

はじめに

正直私の保活の話書くかめっちゃ悩んだ。
というのも、「厳格化なんてことしてくれたんだ!!先人たちのせいで!!」って批判されている、当の先人にあたるからです(超震え声)

ただ、それでも私の二年半に及ぶ保活の中で感じたこと・何か策はないかとあがき苦しんだ経験は、きっと今後の人たちにも通ずるものはあると思うので、批判覚悟で書き出そうと思います。
思い出しながら書いていくので、エッセイだと思って読んでください。

まず、私の家族構成及び家族計画を申し上げておくと、
・私(31)、夫(38)、長女(3)、次女(1)の4人家族。(記事公開時点)
・元々4人家族希望であったが、年の差で当初考えていた。
・長女産後ホルモンバランスの乱れや知人のいない環境でのワンオペ育児ですぐ育児ノイローゼ状態に陥り、感情の起伏が激しくなった。
→なので2人目は当分なしという方向だった。
→主治医からも、そんなに不安を感じているのであれば育休復帰はご家族と考えられた方がいいのではないですか?と言われていた。
・と   こ  ろ   が、まさかの長女育休中に次女妊娠判明。
絶対無理と思ってた年子の親になることを決意。腹を括る。

以上の経緯の為、元々子どもは一人っ子の予定で保活をしていたという前提です。


当時の状況

環境

私の住んでいる区は、再開発が活発化し近年ファミリー層の流入が目立っている区。駅付近にマンション乱立した結果、駅付近地域の子どもは一気に増えているが保育園・学校の数が追いついていない。
認可外保育施設は区外にしかない、認可保育園か幼稚園の二択(小規模園がまじでない)という状況。

しかもその認可保育園は布おむつ派ばかりで、紙おむつ園は片手でおさまる数のみ……。
そりゃ紙おむつ保育園に殺到するわ。

出産前は何もできなかった

当時はコロナ真っ只中。
先に育休復帰した人に話を聞いても、産休前に保活はしていないし子どもが生まれてから言ったと聞いていたので私もそれでいいと思ってたんです。
それに、コロナ禍なので、今保育園見学に行っても、中に入れず玄関で話すだけと聞いていました。
妊娠中のコロナに罹るリスクがとにかく報道されていたので、
「コロナに罹らないように」
その一心で、コロナ感染しないように最大限注意を払い、休日も常に自宅にいました。保育園でのコロナの流行を聞いていたので保育園見学なんてとても今いけないと思ってました。
「とにかくコロナに罹らず無事に産まなきゃいけない」というとにかくその一心だった。

当時の我が子

うちの夏生まれの長女さんは、母乳が大好きでして…。
生後2か月で哺乳瓶拒否しました。もうそれはそれは大変でした。
哺乳瓶拒否の大変なところは、預けられないことです。
そして、生後4か月くらいまで頻回授乳でした。
わけのわからないまま必死で世話してたら哺乳瓶拒否するもんだから、
母乳をあげていたら母乳が足りなくなったのか1時間おきに泣いてました。
泣いて泣いて抱っこしても泣き止まなくて、どうしていいかわからなくて授乳。という感じでどんどん悪循環に陥り、ひどい時は1時間おきの頻回授乳でした。

そして母乳なので腹持ちが悪い。授乳が安定したころでも4時間おきに必ず授乳でした。
授乳してから、4時間でどこで何ができるんですかって話です。

そんなわけで保育園入園のことを考えられなかったんです。というか、家族はおろか他人に預けるという考えができなかった。
先のことは考えられなかった。
子どもをおいてどこかに逃げたい、でも母乳しか飲めない長女さんをおいていけない、助けてほしいけど助けてもらえる人の元へ行く時間・手段・余裕がないという葛藤で押しつぶされそうになってました。

(今思えば長女が哺乳瓶拒否がしてなければ、「哺乳瓶飲めるなら私いなくても大丈夫ね」と思って死んでたと思います。マジで。)


母乳外来に通い始め、頻回授乳が落ち着き、離乳食も始まり母乳育児が軌道に乗ってきた時には生後半年でした。
その時にはもう2月でした。0歳児4月入園なんてとても考えられなかったしできなかったです。

保活をしようと思ってなかった

やっと子どもを可愛がれるようになった

上で書いたような状況だったので、少し落ち着いてやっと長女のことをかわいいと愛でる気持ちの余裕が出てきた頃で、かつコロナも少し落ち着いてきた頃だったから思い切って外出してみようと思ったんです。

地域の親子サロンのチラシが張られていたので、そこに思い切っていってみることにしました。1回目はイベントの時。2回目は職員の人にまた来てねと言われていたので律儀にもう一度言ったんです。

そしたら。
「お母さんは保育園申し込んだ?保育園見学行った?」
まだ2回しか行ってない親子サロンで、いきなり上のように声をかけられ「まだ何もしてません。」と答えたら
「え?!まだ何もしてないの?!遅くない?」と言われました。
もう、私、絶句。
当時の私には衝撃すぎましたね。まだその時長女は生後半年。
長女は生後すぐ直母(直接母乳)で飲むことになかなか慣れてくれないと思いきや生後2か月で突然の哺乳瓶拒否が始まるわ、産後のホルモンバランスの乱れなどで荒れに荒れた新生児期がやっと終わりこれから少し落ち着いて娘と向き合えると思って、勇気をだして出かけた親子サロン。
保育園のことなんて全く考えられてなかったし正直漠然と育休延長出来ないかな〜なんて考えてた矢先に初対面の親子サロンのおばちゃん職員に言われた。

でも、正直この会話から我が家の保活は始まったも同然なのでこの小憎たらしいおばさんの嫌味節は外せません(笑)

私が絶句していたからか知らないけど、その嫌味おばさんは「今度親子サロンで、役所の人に来てもらって保育園の申し込み状況などを話すイベント開くから来てよ」とごり押ししてくる。
ちょ、ちょっと待ってくれ、という私のきもちは置いてきぼりで、嫌味おばさんがどんどん話を進めて勝手に予約していた。

役場の人と初めてのご対面

そんなこんなで、憂鬱な気分と来たら全部片付くんやろの気持ちで臨んだイベント当日。
役場の人と一緒に地図を見ながら、「家はこの辺で~」「この保育園どんな感じなんですか~?」「このあたりの自宅付近の保育園で考えてます。家から一番近いバースデー園(仮)がいいですよね~」とかこちらの情報を伝える。
すると、役場の人から衝撃的なカウンターを決められる。

「スポロンさんの点数だと、バースデー保育園(仮)は難しいです。」

どういうこと?え?なんで?こんなに距離近いのに?

役場の人によると以下の通り。
・住んでいる自治体の保育園の利用申し込みは、ある基準に基づき優先順位を決定され保育所の利用が決定する。その優先順位の決定方法は、点数順。点数が高い程、優先順位が高いとみなされる。

・当時私の住んでいる区の住んでいる地区は、特に保活大混戦状態(↑でも述べた通りマンション乱立でファミリー層が急激に増えた)

・その為、本来であれば共働き夫婦は高得点だが、ほぼそれが全世帯で、ほとんど長女と同世代となると、どんぐりの背比べ状態。

・加点がされればされるほど点数は高得点になる。その中の条件に、「入園希望児の上にきょうだい児がいる場合には加点される。」という条件があるのだが、すでにバースデー保育園(仮)を希望している待機児童はほぼきょうだい児がいるためにその子たちの優先順位が高くなるそう。

・希望しているバースデー園(仮)は、住んでいる区の大人気TOP3に入る保育園でみんなが希望していて空きは出ない状況。

・なので長女のような共働き夫婦の第一子の場合は、0歳児4月入園が一番入りやすい月だがもうそれを逃しているので、我が家は絶望的な状況

ということだった。

「え、待ってください。じゃあ、この園は?」と地図を見ながら、自宅から2番目に近い保育園を聞いてみる。

「そうですね、こちらの園も同じで、既に複数きょうだい児さんのいるお子さんが待機してるので厳しいですね」

自宅から徒歩圏内で行ける認可保育園全滅。

役場の人から「お母さんは、車運転されますか?」と聞かれる。
「いえ、私ペーパードライバーです。なので徒歩圏内でないと無理です。」

「もし車運転できるのであれば、足を延ばしたらこのあたりの園なら今のところまだ空きはでますね」と指さされたのは、隣駅付近の地区。
そのあたりは徒歩25分。隣駅付近の地区で一番最寄りの園も、隣駅から徒歩10分の距離。ちなみに名前は、西松屋保育所(仮)
それでも、私と同じような人たちがどんどん流れているから厳しくなるでしょうけど・・・と言われる。

これは…これはえらいこっちゃ…。
ちなみに、この時担当してくれた役所の人。今後めちゃくちゃお世話になることになる。雰囲気が女優の松たか子さんに似ているので、松さん(仮)と呼びます。

とりあえず松さん(仮)に申込書だけもらって帰宅。道中、夫に急いでLINEする。

「今日帰ってきたら、お話があります。」

家族会議

何事かと帰宅した夫に事情を話す。
驚愕する夫。絶望して荒れて泣く私。おしりふきを出すのが止まらない長女。

「とりあえず教えてもらった保育園見学に行ったら?」と夫が言うので、
「私、運転、前に進むのはできるんだけど駐車できん…」と返事。
頭を抱える夫。

そんなわけで家族みんなで、役場の人に紹介してもらった西松屋保育所(仮)含めて合計3つの保育園の見学に行くことになりました。

そしてこの時、目下の目標は脱ペーパードライバーとなり、夫とケンカしながら脱ペーパードライバーを目指すのでした。

続く




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