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紅白落選につきまして。

既にニュースでご存知だと思いますが、私ゆキ子は紅白に落選しました。完全に私に力不足です。せっかく応援してくださったのにごめんなさい。署名活動などもして頂いて感謝しかありません。ありがとうございました。

ちょっと長文になるけど書かせてください。

私にとって紅白は「暗闇の中で見えてくる光のようなもの」でした。幼少期の年の瀬に希望は無く、寒さと怖さで膝を抱えている毎日でした。泣き方を忘れてしまったので涙は出ず、ただひたすらに闇を見つめていました。

12月31日の夜に聞こえてきたのが紅白歌合戦でした。テレビなのかラジオなのかは分かりません。いつもとは違う賑やかな雰囲気は、遠くの音でもはっきりと伝わってきました。

音楽がとても暖かくて私の身体を包み込んでくれるようでした。
呼吸をするたびに歌が私に近づいてきます。とてもうれしい気持ちになって。
暗闇の中にいるのに、優しい光でいっぱいになりました。

「ああ楽しいな、歌って楽しいな、音楽って素敵だな」

久しぶりに涙を流しました。怖くないのになんで涙が出るんだろう?とびっくりしたのを覚えています。人間は思いがあふれる時にも涙を流す。それを知ったのはずっと後のことでした。

紅白歌合戦を知ったのも後の日のことです。
「私もあの光に入りたい。あの舞台に立ちたい」
漠然とそう思いました。

大変おこがましい言い方なのですが、「仲間に入りたいな」という感覚です。楽しい歌仲間の一員になりたいな、みんなで音楽を奏でたいな、そんな思いです。

そのような甘いものではないことは、重々承知しています。
テレビやラジオで聞く何千万人の人々に音楽を届けるプレッシャーはとてつもなく。楽しむとか仲間とかは二の次だと思います。

それでも「音楽を奏でる仲間に入りたい」思いは、変わりません。
現実を知らない甘い考えかもしれませんが、ずっと同じ想いでいます。

アイドルになると決めたとき、私は闇の中にいました。
今もまだ、暗いもやの中にいます。

それでも光の方へと進みたい。
応援してくださるファンもいる。頑張れる環境もある。
あとは私の努力です。

いつの日か、幼い私に向かってこう言いたい。
「大丈夫。大丈夫だから。良い日々は必ず来るよ」って。

今後も紅白を目標に頑張ります。
夢だけど、夢のままでは寂しいなって。
みんなで歌って、みんなに歌を届けたい。
応援よろしくお願いいたします。


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