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【小説】リア充爆発しろ!
俺はリア充を見るとムカついてしょうがなかった。わざわざ見せつけるようにラブラブしやがって。ぶち○されてぇーのか!
ということで、不登校の自分はたまたま学校に行ったら「付き合ってください!」と告白の現場に遭遇した。
くっつくなくっつくなと心の中で念じたものの2人はくっついてしまった。
「あーむしゃくしゃするー! あいつら絶対に別れさせてやる!」
いつもは学校なんかには行かないけど、こうなったら意地でもあのカップルを別れさせてやる。
「でもどうやって別れさせようか」
俺は悩んだ。友達なんていないし、協力してくれるやつもいないだろう。これは1人で遂行しなければならない任務だ。
俺のような非リア充を助けるべくあの2人を別れさせるのだ。そしてある作戦を思いつく。
「これだぁ!」
次の日、自分はあのカップルの下駄箱を確認して、それぞれに別れるように手紙を入れた。しかも呪い付きでだ。
これで別れなければ呪われると思えば別れてくれるかもしれないと思ったからだ。そして下駄箱を開ける瞬間を見に行く。
犯人は事件現場に戻るみたいな感じだ。そしてカップルの男の方が下駄箱を開けるらしい。
「うわ、なんか入ってる!? もしかしてラブレター?」
ラブレターな訳がねぇだろうが! お前ぶち○されてぇーのか?
「どれどれ、げっ…。なんだこの手紙、キモ! いかにも非モテが書いたような内容だな。こんな破いて捨てたる」
そういうとカップルの男は手紙をビリビリに破いて捨てた。
「ふぅー、教室行こ」
ぐぬぬぬぬ…。あの野郎! 俺が丹精込めて書いたお手紙をあんな簡単に捨てやがって! ふざけんじゃねぇ!
もう怒りが止まらない。そしてカップルの女の方も下駄箱を開けようとしていて手紙を見るようだ。
「どれどれ、ってなにこれ! こんなひどいこと誰が書いたの!? うえーん!」
女は泣き始めた。バーカバーカ! リア充を見せつけるからこうなるのだ。いい気味だぜ。そしてその後、学級集会にまで発展することになる。
「ええ、リア子ちゃんの手紙に脅迫染みた手紙が入ってるのが発見されました。先生とっても悲しいです…。生徒の中にこんな酷いことをすること人がいるなんて信じたくありません。ですが、心あたりのあるひとがいると思います。出てきなさい!!!!!!」
「…………(ブルブル)」
今になってやめておけば良かったと思う。こんな大ごとになるなんて微塵も思っていなかった。ただ、カップルを別れさせたかっただけなのに。
そして学校ってやっぱりとても怖いところだ。犯人としていずれ見つかるぐらいなら学校なんかに通わない方がマシだ。
こうしてこれを機に俺は不登校になった。そして肝心のカップルは呪いのおかげか別れたらしい。でも俺の方がダメージでかくないか?