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私を変えた本(4)良いも悪いもない

優れた本は視野を広げてくれる

このシリーズ
「私を変えた本」を
書いていて気づいたことがあります。

優れた本は視野を広げてくれる

所詮自分の人生の経験は
一人だけのものです。

どれだけ濃密に過ごしたって
100人以上の経験値にはなりません。

そのほかの人の人生を
紙の上で経験させてもらえるのが
「本」

もちろん
経験だけではなく
思考、思想なども含めてです。

私にとって
優れた本は

私の視野を広げ
私の考え方見方を変えてくれた
本なのです。

今回紹介する本は
その意味において
確かに私の視野を広げてくれました。

これまでの3冊は
相当昔の本ですが

この本は最近の本で
(といっても10年ぐらい前の本)
今でも普通に入手可能です。

正負の法則

この本のタイトルは
正負の法則

正はプラス
負はマイナス
と置き換えるといいのではないでしょうか。

私たちはとかく
プラス思考とか
いい方向に考え見る

ということに注目しがちです。

私も心理学を学び
その中に
プラス思考について
語られたものも多く学びました。

確かにそのほうが
都合がいいですね。

物事には意味はない
無職透明である

とはよく言われることでもあります。

その無色透明の出来事に
どのように色付けをするかは
その人次第。

人によって全く違う解釈もある

ということですね。

その点を
明確に表したのが本書です。

こんなくだりがあり
面白いです。

著者のジョン・ディマティーニが
自分の人生で
プラスの出来事と
マイナスの出来事を
ずっとノートに記録していったそうです。

それを集計してみると
プラスとマイナスの数が
みごと一致したそうです。

これは
ひとつの体験談ですが
とてもおもしろいと思いました。

プラス思考を推奨する人に
いつもプラス思考でいられるのか?
と聞いてみると
そんなことはない
ということが多い
とも聞きました。

なんでもプラス思考にしようとするのは
無理があるようですね。

この本で学んだことは、
物事にはプラス面とマイナス面がある
しかも同じだけ
ということ。

プラス・マイナスが
同じだけのエネルギーで
事象に存在する
ということなのです。

別のところで
こんな話を聞いたことがあります。

成功者は
交通事故に気をつけなければならない
病気に気をつけなければならない
というものです。

それは、
強烈なプラス(大成功)の
すぐ近くには
その分のマイナス(事故・病気)がある
ということなのです。

プラスとマイナスは同居している
という話だと
スパジは解釈しましたが
どうでしょうか。

プラスとマイナス

私たちは
そのどちらかを見ている
あるいは、見ようとしている
ということなのです。

なので、
すごーく嫌な哀しい腹立たしい出来事のうらには
すごーくいい、楽しい、役立つことが隠れている。

反対に
すごーく楽しく、嬉しく、役立つ出来事の裏にも
すごーく落ち込むような、哀しい、役に立たないことも隠れている
ということなのです。

つまりは
どこに光を当てるのか

そして
プラスもマイナスも両方あるよ
ということを知ることが大切という
ことを学びました。

そしてその
プラスとマイナスを統合した先に
真実の姿があると。

プラスとマイナスが統合(衝突)した時に
光になる

とは物理学のひとつの現象にも
あるそうですね。

象徴的な話です。

ワークショップに参加して

著者のジョン・ディマティーニ氏は
世界各国でワークショップを開催しています。

スパジも
2012年ごろだったかな
この本を読んでから参加してみました。

すごーく面白かったです。

この正負の法則を
身をもって体験する
ワークショップです。

そして他のワークショップと
違うところは
徹底的に左脳を使うこと

ちょっと変な言い方ですが
ワークショップというと
話しあったり、踊ったり(?)
体験型も多いですよね。

このワークショップ
「ブレイクスルーエクスペリエンス」

は、スパジが体験した時のことで
今は違っているかもしれませんが

1日目の午前中はレクチャー
1日目の午後からワークショップ

2日目はレクチャーとワークショップ
という構成でした。

その1日目のワークショップがすごい。

紙のシート数枚が渡され
そこにはマスが仕切ってあり
最初に質問が書かれています。

その質問に答えていくというものです。

ただ、その小さなひとマスに埋める自分の回答が
20個ほど書かなければならないので

紙は真っ黒になり
読めなくなります。

読めなくていいのです。
あとから読み直すために記録するのではなく
ブレイクスルー(突破)するための記載なのです。

テーマは確か
嫌な出来事や
嫌いな人とか
そんなようなものです。

スパジはあまり
そういう事はありませんでしたが
気に入らない上司について
とりあげてみました。

人によっては
親のことや
それこそ上司や知り合いのことなど
取り上げる人もいたと思います。

親については
根深いものがありますよね。
人によって。

さて、このワークショップを
すすめていくのですが

黙って一人で
もくもくと作業をするのです。

わからなくなった際は
ファシリテーターが
会場に何人もいて
聞くことはできます。

が、それ以外は一人作業です。

午後から始まって
夕食は、何かを買ってきて
会場で一人、適当な時間に
自分の席で静かに食べます。

時間の使い方は
その人の進行によってで

終了できるかは
ファシリテーターが
オーケーを出さないと
終われません。

スパジは
夕刻すこしすぎに完了し
ファシリテーターの
OKが出たのですが

みなさんが終わるまで
帰れないのです。

結局その日
終了したのは
24時を回ってからでした。

会場近くにホテルを取れ
というのは
この意味だったのか

もう交通機関も
ほとんど動いていないからです。

1日目の開始が
朝8時ぐらいからで
終わるのが24時を過ぎてから

こんなワークショップは
初めて参加しました。

やってみて思ったこと
感じたこと

質問に大量に回答しているうちに
理性というか
顕在意識と言うか
そういうものがマヒしてくる感覚があります。

あたまがボーッとしてくる

そういう状態でも
なお回答をしていくと

ある時
光が差し込みます。
突然やってきます。

いや、本当の光ではなく
気づきというか
インスピレーションというか
そういうものです。

そうだったのかー
そういう意味があったのかー
なるほどー!!!!

という気づき、インスピレーションです。

スパジの場合
なぜ、嫌な上司が目の前にいるのか
その存在義のようなものが
感じられたのです。

もちろんそれは
スパジにとっての
です。

今、冷静に考えると
それは勝手な思い込み
なのかもしれません。

が、自分の人生にとって
都合の良い解釈で良いのです。

自分が前に進み
自分らしく生きることができるのであれば。

ひたすら左脳を使って
記入(回答)をしてくのですが
その先には直感が待っているのです。

もちろんすべての人が
ブレイクスルーするわけではありませんし
スパジのように
それほど大した問題でない場合は
その程度も、そこそこ
ということもあると思います。

マイナスの程度の大きいほど
プラスの恩恵も大きい
ということなのかもしれませんね。

何度も参加する人もいるようですし
その上で
ブレイクスルーした人も知っています。

なのでこのワークショップも
万能ではありませんし
人によって合う合わないも
あるかもしれません。

最初から疑っていて
真剣に作業をしなければ
なんのブレイクスルーも生まれません。

面倒で、頭がボーっとするような
大量の作業の先に光が見えるのです。

あ、
ワークショップの体験を
長々してしまいましたが
言いたかったのは
次のことです。

体感せよ

人は頭で理解しただけでは
弱い

自分で体感しなければ
定着はしない

ということです。

確かにスパジも
この本を読んで
なるほどー!!!

とは思いましたが
ワークショップに参加して
自分の体験として

正と負があり
自分事として
それらを統合すると
どういう事が起きるか

というのを体感しないと
本当の
なるほどー!!!
にはならないな
とも感じました。

ただ、このワークショップは
時間もお金もかかるので
本を読んで
興味が出たら参加すればいい
とスパジは思うのです。

出会いは偶然であり必然である
ですからね☆

ということで
スパジの視野を
またまた
グーンと広げてくれた本が

ジョン・ディマティーニ著
本田健 訳
正負の法則


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