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逆境・転機をモノにする生き方01

この投稿はシリーズ物になっていますので、
前後投稿(マガジンに登録してあります)をご覧いただくと
わかりやすいかと思います。


医師の宣告

白いテーブルを挟んだ向こう側には
白衣を着た医師がいました。

彼は私の主治医です。

テーブルのこちら側には
私と妻が座りました。

私は病室から
妻は自宅から来ました。

コロナ禍で
面会は制限されているので
妻と近くで会うのは
久しぶりのことです。

医師が切り出しました。

「病理検査の結果がでました・・・」

しばらく説明の後
一片の紙片を差し出しました。

その紙片には
いくつかの段階における
5年生存率が記載されていました。

当然
段階が上がるに連れ
5年生存率は下がっていきます。

「あなたの場合はこれですね」

医師が指し示したところには
私の場合の5年生存率が記載されていました。

かなり悪いほうです・・・

その後何か説明されましたが
どんな話だったか
あまり覚えていません。

もちろん
ある程度の覚悟はできていたのですが

実際に5年生存率を
宣告されると
さすがに落ち着いてはいられませんでした。

表面上は落ち着いて
話を聞いていましたが
どんな話だったか記憶をしていないぐらい
動揺していたと思います。

たった1枚の紙片に
私の人生は翻弄されるのです。
なんとも・・・
 
 

生きていればね・・・

入院中のわたしは
毎日リハビリを
理学療法士の指導の元
受けていたのですが

マッサージなどをうけつつ
雑談をするのが楽しみでもありました。
(若くて美人な理学療法士だったのです→ジジィよ!!)

美人理学療法士(イメージ図)

私はiPhoneを2年毎に買い替えている話をしました。

するとその美人理学療法士は
「じゃ2年後も買い替えるのですか?」
と聞いてきました。

「生きていればね・・・」

と答える私に
そんなこと言うものじゃありません
みたいなことを言われた記憶があります。

まぁ考えてみれば
5年生存率を宣告され
2年後に生きているのかどうかわからないので
そう答えるのも
正直と言えば正直ですよね。

でもマイナス思考ですね、これ。

とはいえ前日に
その宣告を受けたのだから
それも仕方のないことです。

プラス思考の妻

私はそんなふうに
ふてくされてもいたのですが

妻は違ったようです。

後に話してくれたのですが
医師からの話を聞いた時
「ああよかった」
と思ったそうです。

よくない!!!
と私は思うのですが

妻はこう考えたそうです。

「余命◯ヶ月」
なんて言われてなくてよかった

というわけです。

まぁ確かに
そう言われるよりはよかったわけですが・・・

そんなところと比較するのか・・・

プラス思考の妻(イメージ図)

もうひとつ
妻がプラス思考だなと感じる
場面がありました。

私は手術を10月4日に受けました。

この日は
父の命日なのです。

嫌な一致だなぁ・・・

父はちょうどその日
私と同じ年齢のときに亡くなったのです。

父が呼んでいるのかなぁ・・・

そうも思いました。

でも妻は違いました。

「よかったじゃん!!!」
「お父さんが守ってくれるよ!!」

そんな命日と同じ日に手術をするということは
亡き父の加護があると考えていたのです。

まぁどちらとも取れるわけですが
嫌な一致と捉えずに
加護ととらえる妻には
プラス思考だなぁと
思わされたできごとでした。
 

プラス思考の人をそばに置く

こういった逆境や転機にある時
本人はマイナス思考におちいりがちです。

それはある部分仕方のないことです。

でも、近くに
プラス思考の人がいれば
自分のマイナス思考を
中和してくれることもあるのです。

確かにそうも考えることはできるなぁ

とプラス側への思いも
考えることはできたのです。

これが一人だったり
マイナス思考の人が近くにいると

マイナスがさらにマイナスを上乗せして
どんどん落ち込むような気もします。

なので
プラス思考の人を
なるべく近くに置いたり

その人とたくさん話したりすることも
大切だなぁと
感じましたよ。

私達は環境からも
相当な影響を受けます。

病院の中では
なかなかプラス思考にはなれないことも
多いのです。

どのようにして
自分の周りに
プラス思考の人を近くに
呼び寄せるのか

あるいは
自らそういう人のグループに
積極的に入っていくのかが
大切だろうと感じました。
 
 

マイナスとプラスは同時に同等にある

そんなふてくされていた私ですが
意外と復活するのは早かった気がします。

それは知識として

どんなできごともそこに色はない
色をつけるのは自分

物事には
プラス面とマイナス面が
同時に同等(同じエネルギー)存在する

ということを
知っていたからです。

さすがに
宣告された日や翌日は
落ち込んでいわけですが

気持ちを切り替え
この機会をどのように
自分の生きざまに展開してくのか
という向きに切り替えていきました。

そのことについては
後ほど書いていきたいと思います。

つづく・・・
 
 

【過去記事】



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