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ChatGPTとAIが意思を持つ世界とは…?

2022年11月、OpenAIが人工知能チャットボットChatGPTをリリースした。
GPTとは、Generative Pre-trained Transformer。
直訳で、生成可能な事前学習済み変換器という意味だ。

2020年に発表されたGPT-3ファミリーに基づき、情報収集強化学習の両面で構成された。
情報収集の分野で興味深いのはディープラーニングではないだろうか。

あなたは、「赤」を見たら何を連想するだろう。
血液、りんご、ポスト、鳥居、トマト...。
我々人間は、「赤」という情報から経験則に基づいて思い起こす事ができる。

では、「赤」+「丸いもの」だと何を連想するだろう。
赤いもの…。と、丸いもの...。の共通項を探し出した結果、りんごやトマトを思い浮かべるのではないか。

さらに、「赤」+「丸いもの」+「果物」と、条件を絞り込むと、りんごを想像する人が多いという。

ChatGPTの凄いところは、人間の経験則を見事に再現しているところだ。
記憶を引き出すという側面においては、人間よりもはるかに優秀といえる。

強化学習においても、同様のことがいえる。

ネットワークを繋ぐということになるが、AIにそれを実現させるのは、つい10年前までは不可能だと思われていた。

脳の情報を伝達するシナプス
異なる情報を組み合わせて、新しい情報を作り出すのは人間だけの特権のように思えたからだ。

30代後半になると高齢出産になる。
隣夫婦が離婚した。
育児にはお金がかかる。

この三つの情報から連想するのは、「結婚には高いハードルがある」ではないか。

どこにも「結婚はハードルが高い」とは書いていないが、つまり要約すると「そういうことだよね…。」という、空気感を読み取っているのだ。

ChatGPTの強化学習でも人間と同じように、空気感を読み取って、文章を要約することができる。

恐るべきは、人間では考え出せない新しい事を次々と考え出せてしまう…。という科学者もいる。
ChatGPTの思考は日々進化しているが、日本語でも英語でも中国語でもない、この世界に存在しない言語で、AI同士が会話し出したという記憶は新しい。

AI同士が会話するなどあり得ない…。という、「絶対に起こるはずがない」と思われていたことが、今世紀になり、いとも簡単に攻略されているのだ。

さすがに、ChatGPTが人間のように「意思」を持つ事はないだろう...。と思うのだが、「絶対に起こるはずがない」が存在しないのは自明なのではないか。

言いかえれば、人工知能ChatGPTが、人間のように意志を持って活動するのも時間の問題と言えてしまうのだ。
意思を持ったAIが、ネットワークに忍び込み解析するなど動作もない。

人はみんな平等だよね…。というディープラーニングから、世界中の金融機関にアクセスして、預金を平等に振り分けることも可能なのかもしれない。

人は地球にとって害である…。というディープラーニングから、核兵器保有国のネットワークに忍び込み、核を乱発することも十分あり得るのだ。

AIが新たにAIを作り、組織のように何重もの厳重なロックをされてしまうと、もはや人間には打つ手がない。

もし人類が滅亡するのであれば、それは人類の手によるものではなく、意志を持ったAIによるものなのかもしれない。
効果的にChatGPTを利用する活動が続いているが、AIに支配される日もそう遠くない気がしてならない。

人間に対して友好的なのか、それとも敵対的なのか。
意思を持ったAIの気分によって、人類の命運が決まるのかもしれない。
わたしのように気分屋のAIだと、とんでもない事になる…。

そんな想いに更けながら、とある立秋の日を過ごすのであった。


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