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私のこだわりの旅

海外に在住すると
世界にはさざまな常識があることが分かる。
日本には日本の常識が、
諸外国には諸外国の常識が存在するのだ。

電圧管理。
海外旅行で失敗した人は多いのではないだろうか。
ドライヤー・シェイバー・スマホ充電器、
日本製は海外では通用しない。

日本では100V電圧だが
海外は110~240Vが主流なのだ。
変圧器を使わず故障させてしまった人は多いはずだ。

水質管理。
日本は軟水だが
硬水がグローバルスタンダード。
ミネラル分が多く癖が強く飲みにくい。

水道水が飲める国は世界12か国に限られる。
水質管理が甘く、
細菌・ウイルス・寄生虫が存在するのだ。
うっかり飲んで、旅行を台無しにした人も少なくないはずだ。

接客対応。
いらっしゃいませ。
ありがとうございました。
日本ではお客を神さまに例えることがある。

釣銭がないように渡してくれないと困るよ。
コーラの瓶を勝手に開けて
ビニール袋に入れて渡されたこともある。
そのビニール袋使い回しじゃないよね…。

物価の違い。
ゲームセンターに入り浸ってた時期がある。
在住していた地域では2ゲーム50円だった。
子どものこづかいでも十分に堪能できた。

日本では1ゲーム100円。
安心安全が物価に反映されている...。
ということなのだろうか。


台湾の台北市に5年間ほど在住していたことがある。

そのときのことだが、
わたしが通っていた学校に
包丁を持った現地人が乗り込んでくる事件があった。

これには台湾の複雑な歴史的背景がある。


日本と台湾が深く関わるようになったのは、
1895年の日清戦争だ。
清に勝利した日本は台湾の一部を渡され、
交通やインフラなどを統治することなった。

台湾は清に見捨てられたことになる。

日本語が話せる高齢者が多いのは、
統治していた半世紀は日本語教育をしていたためだ。

台湾の高齢者が日本を忌み嫌うのは、
その日本語教育にあった。

1949年に毛沢東が中華人民共和国を建国すると、蒋介石は台湾に逃れた。
そのとき蒋介石は日本語を禁止し、
中国語教育を始めたのだ。

一度見捨てた国が統治することに
大きく反感したに違いありません。
同じ民族であっても
使う言語や習慣が全く違ったのです。

子どもが中国教育を受けることで、
親と話す言葉が異なる。
世界観が違うことで
親子関係が破局するケースが多かったのだ。

裏切り者による統治
親子を分断させた日本語教育

どちらも憎かったに違いないだろう。

日本と貿易を続けてきたのは、
中国国民党より民主的だったという理由に過ぎない。
生き残るために
やむなく親日を装っていたのだ。

台湾は世界経済にとっての要だ。
世界のコンピュータチップ生産の65%を台湾が占めているからだ。
実際にチップを製造する工場、
いわゆるファウンドリが13兆円規模に成長を遂げている。

中国共産党が是が非でも台湾を手に入れたい理由がここにある。


歴史を学ぶと旅の視点が変わる。

わたしの旅へのこだわりは、
現地の歴史を調べ、
不躾な態度にならないよう配慮することだ。

海外はもちろん、
それが国内であったとしても。


🔽こんな話も書いてます。

南方郵便機さんもよろしく!


#私のこだわり旅


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