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ギリシャ神話から見る、災いのもと。
はい、とらねこです!
今回のテーマは、ギリシャ神話です。
クロノスという神をご存じでしょうか。
天の神ウラノスと地の神ガイアから生まれた、ギリシャ神話に出てくる神です。
クロノスは世界で初めて父を殺害した者ですが、母ガイアの誘導によるものなんです。
母が子どもに父親を殺害するように仕向ける。
恐ろしい関係だと思いますが、こうなってしまったには原因があるんです。
父ウラノスの創造主は母ガイアなんですが、二人の間には沢山の子どもが生まれています。
仲睦まじい家族だったんですが、ある日、二人の間に醜い子どもが生まれます。
目が一つしかない、首がたくさんある。
そんな子どもが生まれてしまったんです。
母ガイアはそんな子どもたちに愛を注ぎますが、父ウラノスはそれを許しません。
こんな醜い生き物は俺の子どもじゃない。
そう言い放つと、奈落の底へと落してしまうんです。
ガイアはとても悲しみ、そして夫ウラノスを恨むようになります。
ガイアは、子どもたちの恨みを晴らすため夫ウラノスの殺害を企てます。
これを12人の子どもたちにも話します。
父ウラノスを打ち取った者は、この世界の神々の王になる。
子どもたちは父を暗殺するなど考えてもいませんでした。
争いなどしたことがなかったんです。
母ガイアの無念を果たすため名乗り出たのが、末っ子のクロノスでした。
末っ子ということもあり、人の上に立ちたいという欲望が人一倍大きかったんですね。
クロノスは母の寝室に忍び込むと、父ウラノスがやってくるや否や男性のシンボルを切り落として殺害します。
母ガイアはクロノスを褒め称え、クロノスは神々の王となったんです。
ですが、父ウラノスが最後に残した言葉が脳裏に残ります。
お前も俺と同じ運命を辿る…。と。
神々の王に君臨したクロノスは、母ガイアとの間に子どもを授かるようになります。
しかし、王の座を奪われるのではないかと疑心暗鬼になったクロノスは、自分の子どもを次々と吞み込んでしまうんです。
父ウラノスがしたように、強大な力を持った、奈落に落とされた兄弟をもとに戻そうともしませんでした。
嘆いた母ガイアでしたが、強大な力を持っているクロノスに成す術がありません。
末っ子ゼウスが生まれると、母ガイアはクロノスに呑み込まれないように、身代わりを準備しました。
そして、ゼウスは離島クレーター島で育てられ、クロノスへの復讐劇のために育てられるんです。
ゼウスが成長すると、父クロノスに呑み込まれた兄弟を取り戻そうと考えるようになります。
そして、ゼウスはオリンポス12神の長として、父クロノスとの決闘に備えるんです。
ことの発端は、ウラノスがした見た目の差別。
人間世界でも同じことが人種差別として存在しました。
人種差別のみならず、障がい者への偏見、男女の差別などはいまだに残っていますよね。
見た目の差別って、災いしか引き起こさないみたいです。
ギリシャ神話って、そんな事を教えてくれる話じゃないでしょうか。
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