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#勇気の芸術 5 『自分を越えた本当の「らしさ」』


自分の目で見て肌で感じたことを信じる。

深く、自分にしかない知覚を知るためには、まずは変態のように没頭できる領域を見つけてそこから広げていくことが、遠回りに見えて近道です。

これを子どもたちに話すときは
好きなコトをまず一所懸命にやってみては」
と分かりやすい言葉でそれを表現していますが、和らげずにしっかりというならば
自分が没頭できるコト」です。


ときどき詩 その二
『思いっきり』

無償に、
無目的に、
ただやりたい。

ご飯をたべることも
寝ることも忘れてしまうくらい、
ピュアな気持ちでやりたい。
エネルギーが足りてなくたって関係ない。
ゼロでもマイナスでもやる。

やりたい。
やりたい。

そして、
それをまず夢中になって誰かに話してみてほしい。
ありのままに。

何かをつくって、
見せたり、聞いてもらうことだったり
出来るのであれば
さらに素敵なんだ。

上手いか下手なんか、
きれいか、
みっともないかなんて関係ない。
自分が感じていることを素直に吐き出して。
自分が作ったものをあらわにして。

大丈夫。
もうすぐみんな同じように始めるはずだ。
一人じゃない。

旧いにおいのする陳腐な評価をする人がいたら、
その人はきっと自分が評価されてきて苦しかったのかもしれない。
それを他の人にもやっているだけなんだ。

わかってあげてほしい。

もしくは旧き良き時代の競争社会から逸脱できていないだけだ。
捕らわれているだけだ。

その呪いを解いてあげてほしい。

それと、
もしあなたの姿勢に怒ってる人がいたら無視だ。
怒りはとてもズルい道具だから。
わからなくて困ってるから、
怒ることを選んでしまうんだ。

心配ない、今は今だ。
未来は未来だ。
やってしまおう。

つくる。

その瞬間は、今まで感じたことがないくらいに緊張するかもしれない。

誰だってそうだ。
緊張がない舞台ほどつまらないものはない。
始めっから図太く、
この緊張から目を背けることができる人もいる。
けどそれは知覚の現実さに欠ける。

怖くったって、
隠さなくていい。

何度も繰り返しているうちに、
緊張は独特の恍惚を纏い、渇仰し始める。
これはもうあなたの舞台に立つ
中毒にハマっているときだ。
真実をみるのをやめられなくなる。

大丈夫。
みんなが緊張することだから。

自分のつくったモノに妙なイイワケをつけないでいい。
誰でも最初は一年生の気持ちで、
どきどきして思いっきり目の前の対象にぶつかって。

そこでの気づきは、あなただけのものだ。
そこで得た生きる学びが、
更にあなたに魅力というスキルをくれる。

自分を越えて、
自分になるんだ。

本当の自分らしさを忘れてはだめだ。

その姿勢は誰にもまねできないくらいに美しくて、
手のひらから水がこぼれていくように儚くて、
けれども確かに人の心を動かしたことは記憶に残る。

そして、
次の世代がその姿勢を見て勇気を拾う。
あなたに本当に必要なスキルとノウハウは、
やってみたそのあとに分かる。

今まで順番が逆だっただけだ。

しのごのいわなくてもいい
思いっきりやるんだ

みっともなくたっていいんだ
みっともないのを馬鹿にしてはいけないんだ


【太鼓集団天邪鬼 35周年記念公演 『情熱』】
2021年9月10日(土).11日(日)


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