二百五十六茶

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最近の記事

「音」の「音楽化」(音楽の著作物の限界)

何をどう作れば「音楽」と言えるか。みたいなことを考えたことがあります。もちろんコンセプチュアルアートのように「これは音楽だ」という送り手、受け手の意思さえあれば音楽としてパッケージ化されて認識されていくのでしょうが、今回は何が「著作権法上の音楽」であるべきかを考えてみました。 音楽の著作物の判断にあたっては基本的に ①メロディー②リズム③ハーモニー の組み合わせによって成り立つものとされているようです(法律上の理論ではなく、音楽の作り方の基本の要素という整理だと思います

    • 和モノ Hidden Gem

      和モノのディグは専らYoutubeと言えるほどに常にさまざまな音源がアップロードされていますね。どこまで権利処理が済んでいるのかは甚だ疑問ですが最近は長期間かつ大規模にアップロードしているアカウントも散見されるので、整備が進んでいるものもあるのかなと感じています。 もちろん違法アップロードされているものもあるでしょうが、放置されているケースも増えている印象があります。そしてその是非は一概には判断できないところもあるなと(下記の記事に書いています) さて、題名のHidden

      • ラッパーはシンガーソングライター【歌手か?作曲者か?】

        一般に「音楽」の著作物から経済的利益を受ける人(権利者)は作曲家、作詞家、レコード製作者、歌手、演奏者に大別されます。権利者が少なければ少ないほど受ける対価は大きくなるわけですから、例えばシンガーソングライターは作曲家、作詞家、歌手あるいは演奏者をすべて担うため経済的側面からは有利だといえると思います。 さてHipHopの場合はラッパーは実演家(歌手)、作詞家になることは通常想定されます。作曲家として捉えることはあまりピンときません。しかし少し掘り下げてみると、ラッパーも作

        • クソ真面目アンビエント

          ジョンケージの「4分33秒」という作品があります。右時間の間「無音」が流れるという楽曲です。サブスクでもそれなりの再生回数を誇る現代音史「名曲」に残る名曲だそうです。 同曲をめぐる著作物性の議論はよく見られますが、「無音」は「創作性に表現したもの」とは認められず著作物性が認められないとするのが一般的なようです。もっとも同曲はJASRACの管理曲であり(http://www2.jasrac.or.jp/eJwid/main?trxID=F20101&WORKS_CD=0F17

          Lo-Fi HipHopが流行らなかった世界線の話

          Youtubeを徘徊していてLo-fi Hip Hopの文字を見ないことはほぼないくらい浸透してますよね。いや個人差っすね。 ニート東京のShing02の登場、Nujabes10周忌のスクランブル交差点のジャック。なんかまた加速してきたような印象も若干受けます。 さて、ローファイヒップホップの誕生で僕が納得しちゃったのは、NujabesとJ DillaをゴッドファーザーとするJazzyなHipHopという音楽的系譜から、Vaporwaveの日本のアニメ、アーティストの匿名

          Lo-Fi HipHopが流行らなかった世界線の話

          クソ真面目「この曲は似ていると思いますか?」

          Juice WRLD の代表曲Lucid Dreamsが、ポップパンクバンドYellow CardのHolly Wood Diedに似てるとして10月に訴えられていたらしい。どうやら今は解散している模様。 https://www.digitalmusicnews.com/2019/12/10/yellowcard-juice-wrld-lawsuit-hold/ 記事によると、Yellow Cardのメンバーが原告のようで(もう解散しているのでレーベル名義でない?)J

          クソ真面目「この曲は似ていると思いますか?」

          クソ真面目Migos flow

          少し前の話だけどMigosに似てるなぁてセリフをよく聞いた。「~の代名詞」みたいなレベルになるとその代名詞を独占できないのかと考えたことのある人もいると思う。 こんな感じで音符を1泊を3分割することを三連符と呼び、このリズムでのラップはMigos flowと呼ばれるほど彼らの代名詞となった。 以下の話はいわゆる「表現」と「アイデア」の話であっていろんな文献があるが、音楽の面からの入り口はなかなか見つからなかったので書いてみる。 まず音楽は曲の単位では著作権上の保護を受け

          クソ真面目Migos flow

          真面目じゃないトゥナイト

          最近聴いてて、新しいなと思ったものを2つ 1 Trap Metalトラップ×メタルを組み合わせたもの(と言われているらしい)どちらも知名度のある音楽なので字面としての新鮮さは感じ無いかもしれないが、どちらか一方のジャンルとは違う高揚感が確かにあるし、2,3年前から流行ってるみたいだけどそこまで浸透していない気がする。 初めてこれは何て呼ぶんだろうと思ったのは XXXTENTACIONはトラップ以上の詳細はしらなくて、この曲が入っているアルバムも何気なく聴いていたけどこ

          真面目じゃないトゥナイト

          クソ真面目Vaporwave

          初めまして 昨今Vaporwaveなる文化が流行っていますよね(2011~2013年のリバイバル的な側面として) 特に今年のフジロックでのNight tempoの来日以降Futurefunkが顕著に流行っている印象を受けます。Night tempoの年末のツアーも即完で買えませんでした。  さて、こういった新しい文化と著作権との関わりについては問題が顕在化してないこともあってあまり調べる術がありません。こうなったらDIYということでとりあえず書いてみることにしました。  

          クソ真面目Vaporwave