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長岡白ユニリベンジ
11/20・21に現地観戦した奈良vs新潟の備忘録です。
経緯¦なぜ長岡へ?
笠井康平(以下:こへくん)という男を応援しに行くためでした。
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笠井康平(30)
2023-24シーズンからバンビシャス奈良へ移籍。
ガッツと気迫溢れる守備、冷静な試合運びが持ち味のPG。とても謙虚。
ダイヤモンドの瞳とプリティーかつ勇敢な姿で私の心を滅多刺しにする。この世界をハートフル守備で照らすために、プリティー星からやって来た。
長岡白ユニリベンジとは?
今回の2連戦の目的である「長岡白ユニリベンジ」とは何か、述べていきます。
事の経緯は2022-23シーズン、今年の2月に遡ります。宇都宮ブレックスのアウェイ遠征として、長岡に訪れました。念願のアオーレ長岡。白ユニを着て躍動するこへくんを想像するだけで、新幹線で踊り狂いそうな高揚感を今でも覚えています。
ただ、その高揚感と比べ物にならないぐらいの悔しい思いをします。両日こへくんはロスター外だったのでした。ベンチの端でじっとコートを見つめる彼が視界に入る度、本当に胸が張り裂けそうでした。
この悔しさは絶対晴らしたい。いつか絶対にアオーレ長岡で白ユニをまとい躍動するこへくんを現地で見ると誓い、長岡を去ったのでした。この覚悟が長岡白ユニリベンジです。
両日の感想
両日とも、自分にとって新鮮な体験をすることができた席種でした。各日の感想を、席種と関連付けて綴ります。
GAME1¦コートサイド2列目 (ベンチ正面)
実はGAME1は行くつもりありませんでした。お金がすずめの涙にも満たないぐらい無いからです。また、現在大学4年ゆえに卒論執筆中です。
それに加え、年明けは4月の就職に合わせ引越しをします。多忙になることや貯金を考え、セーブするつもりでした。
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しかし、スケジュールとにらめっこすると多忙ゆえ、年明けはほぼこへくんの応援行けないことが発覚しました。そんなの緩やかに死を待つ存在です。断頭台でタップダンスするつもりでしょうか。耐えうるわけがないです。そんな焦りからチケットを取ったのでした。
そんなこんなで座ったコートサイド2列目。最前列が空席のため、2列目ながらも実質最前列の視界が眼前に広がっていたのでした。コートサイドは、間近で試合の気迫を見ることができる良質な席でした。
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選手の声がゴリゴリに聞こえることに驚きでした。特に印象的だったのが、こへくんと栗原さんの対人?練習の時です。ずっと2人で喋っていた矢先、こへくんが「も~~~~~~!」とプチ怒りを現わにしたことです。
怒りと表現しましたが、子犬が初めてのおもちゃに警戒してわんころりんと鳴いてるイメージです。怖さなどございません。素因数分解したら全部可愛いに関連した因数しか出てこないんじゃないかっつーの。
試合はリードを守った奈良が勝利。こへくんのアシストが要所で光り、相手の意表を突くスティールも見ることができました。何より、奈良の勝利を現地で初めて見ることができました。勝利し、チームメイトとにこやかにやり取りしているこへくんを見てとても報われた気持ちになりました。
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これで私の長岡白ユニリベンジは達成して、半年越えの悔いは浄化されたのでした。試合が終わり、満足した気持ちがアオーレ長岡を出る私の背中をぐいぐいと押します。
次の日一生忘れられない試合が来るとは思いもせず、足取り軽くホテルに戻るのでした。
GAME2¦ゴール裏(ベンチ寄り)
私はオタクをしててずっと叶えたい夢がありました。それは、ベンチに近いゴール裏(コートエンドとも言いますが)に座ることです。BREXのホームゲームや、奈良のホーム開幕にてコートエンドには座ったことがあります。しかし、ベンチに近い方では無かったのです。
いつか座ることができたのならば、ベンチの盛り上がりや気迫も横から見たいなあと思ってました。
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このGAME2は、それを叶える権利を得ることができました。あまりの緊張に、朝からほとんど食事が喉を通らなかったのです。ベンチの近くで倒れるわけにはいかないと、昼下がりにかけうどんをやっとの思いで胃に詰めました。
低血糖と緊張のコンボ技です。知らぬ間に頭をパカッと開けられ、ねるねるねされたのか?というぐらいの混乱です。
そんな混乱と二人三脚しながら自席に到着。
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あまりの近さに、都合のいい夢を見てるのかと思いました。年1で見る邪魔の入らないめちゃくちゃ綺麗な夢、ここで来たのかと舌を巻きました。
途端、足に異変が起きました。つったのです。それもそのはず、緊張のあまり朝から水分をろくに取ってなかったからです。痛いつーことは、これ現実…ってコト?!
足の痛みをかばいながら、こへくんのゆるふわウォームアップを見るのでした。
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そして、迎えたティップオフ前。ゆっくりと着実に靴紐をしめ、いつものふんわりした雰囲気を身にまといストレッチをするこへくんがいました。1つ1つの所作が美しくて、カメラのことを完全に忘れ見つめてしまいました。ユニフォーム姿になるため、ウェアに手をかけ脱ぐ際に、顔が完全に覆われる状態で動きがピタリと止まるのでした。
首を傾げる私。何かあったのかと心配になった途端、ウェアの1部が小さくゆらめいたのです。その瞬間、私は全てを理解しました。彼は大きく息を吐き出したのです。コート上で大きく息を吐き出し、前髪(?)がフワリと浮くことは多々あります。ただ、近いからこそ初めて見たものでした。1呼吸置き、気合いを入れたと分かった時に胸が熱くなりました。
ハッとなり、もう一度同じ場所を見るとそこにはもうゆるふわなこへくんはいませんでした。
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そこには、獲物を今か今かと待ち続けた肉食獣みたいにギラギラした瞳をもつ男がいました。ベンチメンバーの鼓舞を背にいっぱいに受け、コートに進んで行ったこへくんが眩しくて見えませんでした。今思えばそれは涙で視界がめちゃくちゃになったからです。
第1Qからこへくんはエンジン全開でした。アタックやスリーを果敢に決め、1Qの時点で10得点、それに加えFG100%!圧巻のプレーを華麗に披露しました。繰り広げられるホップステップなこへくんの勇姿。もうこの時点で私の血圧がアホみたいに上がって、頭がかち割れるのも時間の問題でした。
こへくんのプレーで新潟が前半早々に2個のタイムアウトを使い切りました。この時ほど気持ちが昂り気持ち良かったことは今まででないでしょう。
自分の好きな選手のプレーで、タイムアウトを相手チームがとる。法律ギリギリの範囲内で頭が1番キマるのってコレなんだ……とクラクラしながら実感したのでした。
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第3Q、こへくんがキャリアハイを達成した喜びがどんどんと焦りに変わる時間でした。じわりじわりと点差が縮まりついに新潟が逆転。新潟も同じく負けられない状況が続くチームです。1つ1つのプレーに新潟ブースターが爆発的に湧き、逆転をした時には2日間で1番の歓声があがりアリーナの雰囲気がガラリと変わりました。
迎えた最終Q、こへくんは中盤に差し掛かる前に登場しました。コートイン後、鋭いアシストで 魅せました。また、オフィシャルタイムアウト前後でジャンプシュートを正確にどんどんの決めるのでした。キャリアハイが1つ、また1つ更新されていく中、私は彼のプレーヤー人生で数ある栞を挟むであろう瞬間に立ち会えた嬉しさで涙が止まりませんでした。
最後の最後に決めたスーパーミラクルショットは、思わず大きな声を出し、何故か私がおめでとうと右隣のお姉さまに言われる中、残念ながらノーカウントになってしまいました。
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OTに突入し、もうここら辺から口の中がずっと砂利食べている時みたいな感覚でした。生きてて1度だけ意図せずミニ砂利を食べたことがあるのですが、まあもうそれは咀嚼もままならない感覚です。
そもそもOTでコートに立っている事実に、涙なのです。昨季、プレータイムをなかなか貰えずにずっと苦しそうな顔を見てきた私にとっては、こんな素敵な瞬間に立ち会わせてくれて感謝の気持ちでいっぱいでした。
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めちゃくちゃワクワクするね
序盤早々のハインズさんのスリー、こへくんのアシストで生まれた林さんの力強いアタック、こへくんのスリー、そして最後にきっちり決めた古牧さんのフリースロー。全員で粘り強くOTを耐えた結果、勝てたのだと思います。何よりずっとコートに居続けるこへくんが嬉しくて堪らなかったです。
そして、1つ1つのプレーに鼓舞し、大騒ぎして喜んでるベンチに何より救われました。
ずっとベンチから熱い言葉を投げかけてくれる柳川さん。誰よりもデカすぎる声で鼓舞してくれる本多さん。かさいさ〜ん!!!と自分の事のように喜び、こへくんがいない時コートを駆け抜けてくれた栗原さん。こへくんを信じて出し続けることに賭けてくれた小野さん。全員について綴り出したら止まらないのでここらでストップです。本当に本当に救われました。
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雰囲気最高でした!!!!!!
ここに書ききれないほど皆で戦ってました。ホーム開幕ではこへくんを見ることに必死だった私ですが、こんなにステキな選手達に恵まれたチームに移籍することができたんだと再実感しました。チームを応援し始めて、まだ2ヶ月しか経っておりませんが、大好きなチームです。
試合終了のブザーとともに、皆に笑顔で迎えられ時にはもうギラギラした瞳のこへくんはいなくて、へにゃりと笑い恥ずかしそうにするこへくんがいました。試合を支配したヒーローがするには少しシャイすぎる表情だったこと、彼らしいなあと思わず笑ってしまいました。
終わりに
思えばこへくんのプレーに心奪われ、応援するきっかけとなったのは昨季11月末の京都戦でした。そこから早くも1年経ちました。とんでもなく目まぐるしい1年でした。
プレータイムが多く貰えずとも輝くアグレッシブさ、相手を喰らうような守備。そして何より謙虚さに心奪われて、がむしゃらに走り続けた1年でした。そして、"私にとって"初めての移籍という試練も経験しました。
現地で応援できる機会がグッと減り、物理的に遠い存在になってしまったにも関わらず、応援してきました。それでも大好きという気持ちだけ信じて、笠井康平という男を信じて、自分を信じて走り続けた先に見たものは、コートで華麗に駆け回り、相手を翻弄するステップでキャリアハイを叩き出した45分の魔法でした。
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錯覚するほど幸せでした
本人の頑張りをずっとずっと見てきたからこそ、エースガードとしてチームを勝たせた上に、キャリアハイを達成することが嬉しくてたまらないのです。
応援してきて良かったと思ったことは何度もありますが、特にそれを強く感じたのは昨日でした。そして信じ続けた私を少しだけ褒めたいなとも思います。
まだまだこへくんの戦いは始まったばかりです。
これからこへくんが何度コートを華麗に駆け抜け、何度私の好きなプレーを見せてくれるのだろう?と考えるだけでワクワクが止まりません。小首を傾げれば世界征服、ひとたびコートに踏みいれば舞踏会な男を応援する楽しさがまた増えた2日間でした。
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がむしゃらになって走り続けるぞ!
おまけ¦とてもくだらない
お気に入りのハートフルピクチャーです。
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こんなにも望んでいるのに😡