美術館が約6700万円で購入の絵画、ドイツの贋作師が自分の作品だと証言
うーん、これは……(笑
贋作事件で有名なのは、フェルメールの贋作師であるメーヘレンですが、彼と同じくらい、歴史に残る大事件ではないかと思います。
今回話題となっている贋作師の名は、「ヴォルフガング・ベルトラッキ」さん。
でね。
まあホンモノかどうかはともかく、美術館の人達が購入したかったのは、絵画ではなく鑑定書なんだろうし、その鑑定書自体はホンモノなんだから、別にいいんじゃないですかね?
まあその鑑定書が、信頼できない大間違いの鑑定だったとしたら、だいぶ価値は下がっちゃうでしょうが、そこはそれ、あえてベルトラッキさんの絵と、大ウソ鑑定書をあわせて展示することで、「アートシーンにおける、あらたな文脈のひとつ」を形作ってみては、いかがでしょうか?
その文脈に、名付けるとしたら、
名作贋作傑作YO!
ラップかーい!(笑
まあ、ちょっとまじめに書くと、美術関係のお偉い方々の中に、本当に「絵の良さ」がわかっている人がどれだけいるのだろうと、思いますねえ。
鑑定書という、嘘の権威さえあればニセ物でも6千万円の価値があると思ってしまう。
それって逆に言えば、「ホントは一千万円の価値がある作品を、ただ無名だからというだけで、無価値と思ってないか?」、という疑問にもつながってくるわけです。
例えば、私がダイソーのマウスで、制限時間1分で描いたこの絵はいくらか?
そんな議論が今後巻き起こり、「本当に価値あるアート」が正当に評価されるようになるといいなあと、思わずにはいられない事件でした。