作曲ツール「ピストンコラージュ」使い方メモ・その2 「ピストンコラージュを使った作曲のチュートリアル」
昨年1月に、ちょこっとだけ使ってみた作曲ソフト、ピストンコラージュ。
その後何もしてなかったんですけど、久々に作曲したくなったので、1年ぶりに使ってみることにします。で、今回はせっかくなのでその過程をチュートリアルという形で残しておくことにします。
ピストンコラージュを使った作曲のチュートリアル
01.インストールフォルダとデータフォルダ、起動方法を思い出す
ピストンコラージュは、インストールが不要なクリーンプログラムであって、ダウンロードして解凍したフォルダのある場所が、インストールフォルダになりますね。私の場合は、下記に置いていました。
C:\Data\tool\ピストンコラージュ\pxtone
去年作った曲のデータは、下記にありました。
C:\Data\02_create#ピストンコラージュ
起動方法は、インストールフォルダの直下の、ptCollage.exeを実行ですね。
02.起動して、曲の初期化と設定を行う
起動すると、以前編集していた曲のデータが表示されるので、新規に曲を作る場合は、「ファイル」→「曲ファイルを初期化」で初期化しておきます。すると、次の画像のようになりますね。
で、まず曲の全体的な設定をするために、右上の「PROJECT」を押します。すると次の画像の赤い丸で囲んだ窓が開きます。設定を変更するには、さらにその窓の右下の、筆のマークを押します。
次のような設定画面が開くので入力します。タイトルは、lullaby4kittens(子猫の子守歌」にします。すでに頭の中で曲は完成しており、それに従って拍子、ビートテンポ、小節数を決めるのですが、まあ拍子は最も一般的な、4拍子にしておきます。小節数は32としておきます。ビートテンポは、まあ120あたりに仮決めしておいて、遅いようなら上げていく、というような緩い感じでOKです。
OKを押すと、反映されました。窓の右上の「ー」を押して、閉じておきましょう。
03.使いたい楽器をセレクトする(VOICEタブ)
ピストンコラージュは、ちょっと使い方が特殊なので慣れが必要です。そこらへんは「使い方メモ・その1」にざっと書いてあるので説明は省略します。
今回作りたい曲は、メロディーと伴奏、あとはリズムを刻むためのトライアングルっぽい音の、3つの楽器とします。ひとまず思いついた曲をメモさえできれば、後で楽器は変更できるので、いつも使うお気に入りの楽器を決めておくといいですね。
まずメロディー。子守歌ということで、音の立ち上がり(アタック)が弱いのがいいです。VOICEタブのすぐ下の「+」を押して、音源ファイルの選択画面を開きます。使える音源ファイルが表示されますので、上からクリックしていって音を確認します。002の、sineOrganというのがイメージに近いので、これにします。「ユニットも追加」というのを選んでおくと、楽譜上にメインボーカルのパートが追加されます。選んでおきましょう。
OKを押すと、sineOrganが追加されました。
伴奏は、迷いましたがギターっぽい音の、test007を選びました。
リズムをとるための楽器は、トライアングルにします。triangle1_freeというのが普通にトライアングルを叩いた音、muteというのは指でストップをかけた音をイメージしているようです。今回はtriangle1_muteを選びます。
すべて追加すると、UNITタブに3つの楽器が表示されますね。トライアングルだけ、右の緑色の表示が他のと違いますけど、たぶん音源作成の方法が違うんでしょう。
UNITタブに切り替えてみましょう。楽器の追加で「ユニットも追加」にチェックしておくと、ここに自動的にそれぞれの楽器のユニット(楽器の演奏者のようなものかな)が追加されてるはずです。ほとんどの場合はユニットも作成することになると思うので、「ユニットも追加」にチェックを入れておいた方がいいですね。
で、UNITで「sineOrgan」を選んだ状態で、タブ「KEYBOARD」に切り替えます。すると、下の図のように、ピアノの鍵盤のようなものが左に表示され、その右に横線が引かれます。これは「ピアノロール」というもので、これを使って作曲していくんですね。
以上で作曲の準備は完了です。
04.作曲する
まずメインパートを入力してみました。去年は勝手がわからず、四苦八苦しながらの入力でしたけど、今回は予備知識があったので、すらすら入力できました。
で、ここで気づいたのですけど、最初の設定で「32小節」と設定したのですけど、12小節が正解でした(汗。ここ何年も作曲してなかったので、間違えてしまいました。
念のため一回ファイルに保存した上で、設定を32小節から12小節に変更。
UNITタブに戻して楽器「test007」を選び、KEYBORDタブで伴奏パートを入力していきます。「KEYBOARD」タブの下の、「↑」「↓」というボタンを押しても、UNITの切り替えをすることが出来ます。
伴奏パートを入力し終わったら、次はリズムパートです。できました!(速w。
で、ここで問題発生。メロディーパートよりも伴奏パートの方が音がくっきりしすぎていて、メロディーがうまく聞き取れません! しょうがないので音量を変更してみましたが、それでもうまく聞き取れなかったため、やむを得ず、メロディーと伴奏の楽器を入れ替えることにしました。イメージ通りの曲にはならないのですが、まあ今はしょうがないですね。
音量と楽器の変更方法は、ちょっと特殊な操作で最初はやり方がさっぱりわからなかったです。次章で詳しくご説明しますね。
05.音量と楽器の変更方法
各楽器、各音符の音量を変更する方法は、まず左下の「VOLUME PANEL」という文字の左の「▲」を押して、
下の方に「ボリュームパネル」が表示されるので、その左のメニューから「VOLUME」を選んで、
音量を変化させたい位置で、クリックすればOKです。上の方の「MAX」と所が音量マックス、下の方の「MIN」という所が音量最小ですね。
次に、演奏中に楽器を変更する方法を、ご説明します。さっき開いたボリュームパネルの左のメニューから、「VOICE NO」を選択して、
楽器を変更したい位置で、クリックします。すると、次のように登録済の楽器の一覧が表示されるので、変更したい楽器を選びます。
するとこのように、楽器変更の制御が埋め込まれます。ほんとはVOICEとUNITの紐づけを自由に変更できるといいんですけど、そのやり方が不明なので、今はこの方法で変更しています。
06.完成したらwavファイルで出力する
完成したら、「ファイル」→「wavファイルを出力する」で、書き出します。
完成品はこちら! なおnoteの記事へのwavファイルの埋め込みは、記事の左でプラスボタンを押して、「ファイル」で行うことが出来ます。
というわけで、ピストンコラージュでの曲作りのチュートリアルでした。次回は「ピストンコラージュ」使い方メモ・その3「音源を充実させてみる」の予定です。
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