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【まとめと総括】スピンオフ企画・株式購入シミュレーション反省会
こんばんは、株式購入おじさんです(超適当
2024年の、4月3日からスタートして、4月21日に終了とさせていただいた、「株式購入シミュレーション」のまとめと総括です。
01.そもそもなんでこんな企画をしようと思ったの?
そう、なんでこんな企画を始めたのかというと、「株ってなんなの? おいしいの?」っていう、株への投資の私の感触を、赤裸々に語る記事がきっかけでしたね。
その1では、「株は絶対に儲かる」というのは嘘、というのを、長々と小難しく解説しましたね。
その2では、「株は金銭的余裕のある人しかやってはいけない」、「しかし今の政府やマスコミは、今が株に投資するチャンス、投資しない人が貧乏になっても自己責任、みたいな大嘘で、国民の株への投資を煽っている」「そんな大嘘に、だまされてはいけない」、というのを述べさせていただきましたね。
その3は、300円の有料記事とさせていただきました。「私のしくじり」と題して、株の初心者だった私が、どんな罠にはまって資産を減らしてしまったかを、さらっと解説させていただいています。またおまけとして、今現在、私が使っている購入株選択(スクリーニング)の方法や、手持ちの資金をどうやって、いくつの株に運用しているかをご説明いたしました。
で、有料記事とさせていただいたのはいいんですけど、なんの肩書も持たない私が、株に関するあれこれを語っても信用されないんだろうなと考え、実際に株を購入して運用したとして、どうなるかをお示しし、私の方法でどれくらい儲かるのか、それとも損するのかをリアルタイムに体感していただこうと思って始めたのが、「スピンオフ企画、株式購入シミュレーション」でしたね。
02.で、そのシミュレーションの結果はどうだったの?
結果をざっくり言うと、61万ちょっとを2週間ちょっと運用して、結果300円のマイナスでしたね!
実際はその300円に、取引の際の手数料も入りますので、トータル約1,000円ほどのマイナス。
今回のシミュレーションで予想される最善の結果は、「新NISAによる新規資金の流入と、円安による割安感から流入する海外大手投資家の資金があいまって、空前の高騰でとんでもない利益を叩き出す」、でした。
予想される最悪の結果は、「新NISAの効果による爆上げがひと段落ついた所での、国内大手投資家または海外投資家、さらに国内の『売り勢』による売り浴びせにより大暴落し、とても恥ずかしい結果となる」、でした。
そのどっちに転んでも極端すぎる結果なので、シミュレーションが終了した後、しっかりと説明しないとなと思っていましたが、結果的にはそのほぼ中心である、「たかだか1000円ほどのマイナス」で済んだので、株の楽しさ、怖さを両方体感していただくことになったと思うので、企画としては最良の着地点だったと思っています(自画自賛。
ただ、61万ちょっとを2週間ちょっと運用して結果300円のマイナス、というのはすごく不本意で、投資として成功か失敗かというと、大失敗ですね。
03.言葉で説明されてもわからないんだけど、グラフで示してくれる?
おっしゃる通りです。2週間の間に、取引可能だった「営業日」は12日。その12日の間の、損益合計(その時点で全株を売り払ったら利益がいくらになっていたか)と、利益率(元手61万ちょっとからの、何パーセントの儲けか)をグラフにしたものです。
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青い棒グラフもオレンジの折れ線グラフも、「逆お尻型」になっています。お尻のてっぺんで売り払えば、1万5千円を超える利益だったことがわかります。利益率はというと、3.0%前後!
先日日銀が、長期金利を1.025%に引き上げと発表したようですが、それは1年で1.025%利子がもらえるということであって、私のシミュレーションでは、最短では5日(厳密には5営業日)で3%前後の利益が得られていたということで、とんでもない利益率を叩き出していることが、おわかりいただけるでしょう。
ただ、その2つのお尻の頂上を超えたあとは、マイナスにまで落ち込んでいて、がっかりしながらのシミュレーション終了となりましたね。
まあ、今回は新NISA+急激な円安という、大幅なプラス要素がありましたので、これくらいのぶれは、余裕で想定の範囲内でした。「株は投資ではなく投機でありギャンブルだ」と、私が考える理由です。
04.シミュレーション結果がちょっぴりマイナスというのはわかったけど、儲けてる人もいるんでしょう?
そうですね、まず、株の取引きをすると手数料がもらえる、証券取引所と証券会社は儲けてますね。
あとは、損した人の分を得した人が分け合うという、ギャンブルによくある方式になっています。なので私がちょっぴり損した分を、ゲットできた幸運な方がいるはずです。
※ご注意:今回の企画は、「購入したとして損益がどうなったかをバーチャルに判定」という企画ですので、私は全く損はしてないし、得をした人もいません。でも実際に株取引をすると、そんな勝ち負けが発生します。
要するに、株式投資というものも、競馬などと同じで、胴元が手数料などを引いた金額を、プレイヤーの間でルールに従い奪い合いをさせるということで、成り立っている「合法的ギャンブル」なのですね。
05.はあ? 株に投資している人で、どんどん資産を増やしている勝ち組がいるんだけど?
前にも説明しましたが、常に勝ち続けるような人は、合法非合法すれすれの方法、あるいは完全に違法な「仕手」という手段で不適切に利益を得ているはずです。
有名な投資家で、「次はこの企業の株を購入の予定」、なんてツイートしている人がいますけど、それも株価つり上げのための、買い煽りと判断できなくもないです。そういう人が検挙されないのはまあしょうがないことです。重要なのは、「そういう手段で、あり得ないほどの確率で利益を増やしている人の裏に、大損して泣いている人達が必ずいる」ということ。それが合法ギャンブルの掟であり、弱肉強食、適者生存な所ですね。
06.株が怖いというのはわかった所で、今回の反省点というのを、さくっと教えてもらえる?
はい。さっきの「お尻グラフ」を見てください。たった10営業日の間に、利益率が0%から3%越えと急上昇し、さらに0%に戻るというとんでもない乱高下。
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で、実は私自身は、今回のシミュレーション対象銘柄の1つである6208 石川製作所をリアルでも購入しておいたんだけど、6営業日に「嫌な予感」を感じてしっかり利確していたのですよね。
その証拠はこちらのつぶやき。
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つまり、今回のシミュレーションでは10営業日まで保持し続けて、結果100円の利益しか得られなかった石川製作所を、4営業日に売却して100株当たり3,000円の利益を上げているのですよね。
なぜシミュレーションと、現実の私の損益が違ったのか。
シミュレーションは、ルールに従い厳密に取引したのですが、現実の私は第六感を信じて売却し利益を得た。
つまり、「売却ルールが不完全」であるということです。
私の感じた「不安」をうまく言語化して、ルールに落とし込まないといけないのですね。そうやって「買いルール」、「売却ルール」をブラッシュアップして、精度を高めていかないといけなくて、それが「個人で株を売買する楽しみ」であるのですが、少なくとも今の私のルールで言うと、「売りルールに穴あり」ということになります。
それが第一の反省点。
07.え? 第一の反省点? ってことは、他にも反省点があるということだよね?
はい。色々反省点はあります。
・そもそも、新NISAが始まって相当経った時期に始める企画じゃなかった(汗 ちょっとタイミングを逃した感じですね。
・今回の企画のために、大慌てでTradingViewというツールを習熟しようとしたんだけど、ちょっと間に合わなくて、「もっといいスクリーニングが出来てたかも」という反省あり。最初の5枚のカードを選んだ時点で、ちょっと選択がおかしかったのかもと思っています。その後、TradingView無料版を使った割と高精度なスクリーニングの方法を実現して、今はそれを使っています。その方法の実績が出来たら、また有料で公開しようと思っています。
・結果的に、これほどの乱高下があるとは予想できていなかった。いや、上振れと下振れの、想定されるレンジの範囲内ではあったんですけど、その振れ幅いっぱい、しかもそれが12営業日の間という、想定外のスピードで上下。なんでこんな動きになったのかなというのが、正直わかりません。こんな乱高下を想定して株価を予想というのは、不可能に近いような? 少なくとも今の私には予想できない、何らかの大きな要因があるのだろうとは言えます。今後はそれが何なのかを究明しないとですね。
以上3つが、今思いつく反省点です。
これで「総括」になりましたね、たぶん。
08.ちょっと待って、最後に、今おすすめの株を教えて
ついさっき、TradingViewを使った「今日のスクリーニング」をしてみたのですが、本日の買い候補銘柄は、「なし」。
そもそも私のスクリーニングの基本は、「長期間低迷していた銘柄の、ちょっとした異常を敏感に察知する」、ですので、ここ数か月で急騰してしまった今の株式市場には、興味をそそられません。
新NISAというイベントにつられての急騰とか、円安につられての急騰とかが落ち着いて、「下がりすぎ」な銘柄が出てくるまで、私は静観する予定です。熟れ過ぎた果実は、地上に落ちて、春が来るまで待つしかないのですね。それが私の「極意」。
以上で今年の4月に行った、「株を購入したと仮定してのシミュレーション」企画を、終了とさせていただきます。いやー、株って怖いですね、でも面白いですねえ。
追記 (2024.5.30):
記事中で、所得税と住民税について触れるのを忘れていました。利益がプラスになった場合、これらの税金が発生しますので、入手できる金額は減ることになります。
今回のシミュレーションの場合、約マイナス1,000円だったので、所得税・住民税はゼロです。
なお利益プラスの場合、新NISAの枠内での購入だとすると、所得税は控除されるので、住民税のみがかかります。
あと、株の取引きで大損した場合、損益通算、繰越控除と言って、3年前までの大損失も含めて今年の所得税を計算しても良いという、投資家のための救済措置があるのですが、NISA、新NISAではその救済が使えません。なので大赤字はそのまま自己責任として受け入れるしかないです。ただ、その救済措置は、確定申告時に通算額を自分で計算して申告しないといけません。自分では計算しない方法、つまり株で利益を得た場合に源泉徴収しておいてもらうという方法の場合も、NISA、新NISA同様に、損益通算、繰越控除は使えませんので、それと同程度のリスクということになりますね。