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2024年ワダデミー賞 ブックス部門

皆さん、こんにちは。
すでに色んな始めを迎えている頃でしょうか。
年末年始は結局バタバタするので、あまり休んだ気がしませんがのんびり行きましょう。

毎年ワダデミー賞の発表の際に、何作品観て、何作品読んだのかを発表していたのですが、前回書くのを忘れてしまいました。
2024年は映画102本、本108冊。
目標ギリギリでした。
一応今年も継続して100本、100冊を目標にしておきますが、そろそろ難しいかもしれません。
その時はその時で。

年明け、新年からSNSを騒がせていた、
“The Beekeeper”を観に行ってきました。
新年から景気の良いステイサム映画を観ることができ、非常に満足でした。ステイサムの無双っぷりも最高ですが、ストーリーの展開の無駄のなさが素晴らしかったです。

ちなみにステイサムの影響を受けたわけではないのですが、年末からプッシュアップの回数を増やしました。
普段は1日4大運動(プッシュアップ、スクワット、シットアップ、レッグレイズ)を1回ずつやったりやらなかったりだったのですが、プッシュアップのみ2回やるようにしました。
どのワークも1回2分、プッシュアップだと降りるのに1分、上がるのに1分かけてやるようにしています。
昔読んだヴラッドの本に上下各40秒ずつできると良いと書いてあったので、切りよく1分ずつにしています。
各1回ずつやった後にプッシュアップのみ1回追加でやっているのですが、1回目はまだしも、2回目は腕の筋力だけで行うのはとても難しく、最初から最後まで身体全体で行うことが必要になり、身体をひとまとめに使うワンユニットの良い練習になるなと思っています。
※筋力で行えないようにするための調整なので、行う際は各人で負荷を調整ください。
連日行うと2日目、3日目の方が楽にできるので、良い状態でできているのかなと感じています。
筋トレとしてやっているわけではないので僕の身体が最近大きくなっているのは、よく食べているからです。

さて、それではブックス部門の発表です。


【マンガ部門】
「僕のヒーローアカデミア 堀越耕平著」

12月25日に無事に「呪術廻戦」も最終巻を迎えました。どちらも面白かったのですが、「呪術」は主人公の虎杖君よりも周りのキャラの方が好きだったため、逆に主人公らしい終られ方をしたことで、作品全体として満足しきれず「ヒロアカ」に軍配が上がりました。
それだけ「呪術」は周りのキャラがしっかり立っていたということです。

堀越さん、芥見さん、お疲れ様でした。

今年は「ブルーロック」、「シャングリア フロンティア」「ゴブリンスレイヤー」「ダンダダン」あたりに手を出そうかと思っています。
(年末から言っているものの手を出せていません)


【映画関連部門】
「女の子が死にたくなる前に見ておくべき サバイバルのためのガールズ洋画100選 北村紗衣著」

ワダデミー賞の映画部門の「午前10時で賞」の受賞作をこの本を読んでから鑑賞した作品が取ったように、この本から鑑賞意欲をかきたてられた作品がいくつかあります。タイトルからわかるように一応女性向けとなっていますが、僕としては女性以外が読んでも楽しめる1冊になっているのではないかと思います。
候補作の時に書いたように、去年はあまり映画関連の本を読みませんでした。今年はもう少し勉強したいなと思います。

ちなみに今年は早速「クリント・イーストウッド 気高き〈アメリカ〉の放浪者 イアン・ネイサン著、吉田俊太郎訳」を購入し、読んでいる途中です。
イーストウッドは初期から〈人が人を裁くということはどういこうことなのか、許されることのか〉を裏テーマに作品を作っており、”ダーティハリー”では明らかに十字架を背負わせて、神の執行人として犯人を追い詰めていきます。
その後の”グラン・トリノ”、”許されざる者”、あたりは分かりやすくそのテーマを観客に投げかけている作品ではないでしょうか。
また、イーストウッドの最新作”陪審員2番”では、最近のSNSでの私刑がはびこる昨今に対して、そのテーマを前面に押し出した作品となっているとのことです。
日本では劇場公開されずにU-NEXTでの配信だけとなっていますが、こちらも早く観られるのを楽しみにしています。

2Pacは”Only God Can Judge Me"という曲を書き、その影響からか、Eminemは”8mile”のラストバトルで[Don’t ever try to judge me dude. You don't know what the fu** I've been through.]とラップしました。

上記はあまり日本では受け入れにくい概念かもしれませんが、誰かを裁き、攻撃するだけの資格が果たして自分にあるのかは常に自問自答していきたいと思います。
シェパードになるための努力ですかね。

久しぶりに思い出したので、過去記事を添付します。


【エッセイ・その他部門】
「ヒルビリー・エレジー ~アメリカの繫栄から取り残された白人たち J・D・ヴァンス著 関根光宏・山田文訳」

2025年の1月から発足する新トランプ政権の副大統領になる予定の、J・D・ヴァンスが書いた1冊。運がよければ公的扶助を受けずにすみ。運が悪ければヘロインの過剰摂取で命を落とすと言われる寂れた故郷ラストベルトからなんとか這い上がった著者の波乱万丈な人生は本としてもシンプルに面白く、またトランプが何故選挙に勝てたのかの一端が垣間見える作品です。
著者が社会関係資本と呼ぶ、自分の置かれた環境(周囲の友人、同僚、メンター)からいかに学ぶことができるかもまた貧富の差の拡大に繋がっており、置かれた環境次第で、そもそもの前提条件の考え方さえ異なってくることの恐ろしさを感じました。
アメリカの副大統領の考え方を知るというのは1つ面白い世界の見方に繋がると思います。


【実用部門】
「ユニクロ 杉本貴司著」

「ユニクロ」は柳生さん自身ではなく、柳生さんに近しい人から柳生さんの人生とも言える「ユニクロ」を紐解いていく作りになっていて、本人が語るよりも人物像(法人像)が浮かび上がってくるように思えます。
山口の小さな紳士服店を〈情報製造小売業〉と呼ぶ現在の形態まで進化させた失敗続きの紆余曲折を読むことで、経営の難しさと柳井さんの経営者としての執念ととを感じ取ることができます。
法人とは良く言ったもので、会計上の話だけでなく、会社というのは人の歴史そのものだなと言えるのではないでしょうか。
寝太郎だった青年時代の柳井さんに父親が送った本の背表紙にはこんな言葉が添えられていたそうです。
「We can't put it together. It is together.」
あなたはこの本を読んだ後になんと日本語に訳すでしょうか。


【小説部門】
「イクサガミ 人 今村翔吾著」

これはもう圧倒的でした。
今年は候補作からしてかなり豊作でしたが、出るまでの期待感とそれを超える衝撃。
読んだばかりの本をすぐに読み返すことは、まずないのですが、すでに3回読んでしまいました。
今から最終巻に向けて3冊読むことはハードル高いように思われる方も多いかとは思いますが、読み始めたら作品の疾走感に引きずり込まれて、あっという間に読み終えてしまうので今からでも是非!
というか、1冊目(天)から最高なので、2-3巻(地-人)をノンストップで読めるなんて、むしろ羨ましい限りです。

↓以下は候補作にも書いた紹介含む文章なので、候補作読まれた方は飛ばしてください。
Netflixで近々実写ドラマ化公開予定のイクサガミの3冊目。
ドラマの主演は岡田准一です!
天、地、人の3冊で終わるかと思いきや、今年もう1冊出ることが決まりました。
明治維新後の日本で始まった蟲毒という、散り行く侍たちによる東海道サバイバルレース。
1冊目の「天」から堪らなく面白いのですが、3冊目の「人」は蟲毒の終盤に突入していきます。生き残っているのは化け物級の強者のみ。激しさを増す生き残りを賭けた戦いの中でも、今村翔吾らしい人を諦めない登場人物の姿勢に心打たれます。今回の「人」では甚六という主人公の義弟が良すぎて、スピンオフで甚六を主人公にしたものを書いて欲しいレベルです。
甚六の使う奥義が皮膚感覚で動くことによる技(技?)なのもとても良いです。
貪狼。
僕も練習中です。
京都から始まった東海道サバイバルレースもついに東京に入り、最終巻「神」に繋がる。
ドラマも最終巻も楽しみすぎます。

以上、2024年ワダデミー賞でした。
今年はどんな作品に出会えるのか、1年楽しみです。

ではまた。

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