深山

深山です。辻村深月さんが好きです

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最近の記事

舞台『かがみの孤城』感想

9/21、梅田サンケイホールブリーゼにてNAPPOS UNITED「かがみの孤城」を観てきました。 このご時世で、久しぶりの観劇。私は原作ファンなのですが、乃木坂の生駒ちゃんが主演ということで、そちら方面の友人と一緒に。 写真が下手くそすぎてめちゃくちゃ写りこんでますが・・ 以前スロウハイツの舞台を成井さんがされていて、それを観に行ったときも同じことを思ったのですが、本当に原作を大切に、忠実に、でも舞台ならではの演出でハッとさせられる作品になっていました。 個人的な思

    • 私を構成する5つの漫画

      「自分の好きな漫画」「自分の好きな小説」を語るのって本当に楽しい。他の人のを聞くのも好き。人の家の本棚を見ているわくわく感がある。ぜひ私の本棚も見て行ってください。 1.3月のライオン同じ羽海野さんの『ハチミツとクローバー』とも迷ったけどこちらに・・!新刊が出るから生きていける。零くんもひなちゃんもあかりさんも好き。だけど、香子の強さと痛々しさを書ききってくれたところに羽海野さんの凄さがあると思っている。5巻の帯を偏愛している辻村深月さんが書くとなったので我が家には5巻だけ

      • 『彼女と彼氏の明るい未来』感想

        今がすごく幸せで、想像もつかなかったくらい温かい場所を手に入れたときに、真っ黒で思い出したくない過去を捨てようと思ってしまうのってそんなに悪いことなんだろうか 『彼女と彼氏の明るい未来』2巻が出た。無事に完結した。2巻だけだったけど、すごくよかった。なんというか、登場人物に誠実だった。あらすじはこんな感じ↓ 主人公は冴えない学校教師、一郎。自分の人生の限界を知っていて、ほどほどに卑屈に生きている。そんな男に顔が最高に可愛くて、性格も良くて、(料理はちょっぴり下手だけれど)

        • 正しいことってなんですか 呉勝浩

          作家さんにはそれぞれ哲学みたいな、芯みたいなものがあってそれをどうやって物語にするかがそれぞれの個性になっているんだなあと思うことがよくある。「結局何が言いたいの?」と思う本も、「なんかよくわからないけどすごい重要なものを読んでしまった気がする」本も、みんなそう。大体の小説はその哲学があって、だから読書は面白いんだと思っている。 呉勝浩『スワン』『ライオンブルー』を続けて読んだ。少し前にデビュー作の『道徳の時間』を読んでいて面白いな、と思ったのを覚えていたこと、直木賞候補に

        舞台『かがみの孤城』感想

          壁井ユカコの恋愛小説をおすすめしたい

          普段あまり恋愛小説を読まないのだけれど、壁井ユカコさんは十代の私に恋とはなんたるかを教えてくれた大事な作家さん。なんだけれど、あまり話題になることが無く、さらには単行本とかも絶版になったりして悲しいのでおすすめさせてください。 『NOCALL NOLIFE』2006年 「時間を超えて電話が繋がるなんてこと、あると思う?」携帯電話に残された、見知らぬ男の子からの留守メッセージ。奇妙な間違い電話に引き寄せられて、東京湾に臨む埠頭で出会った有海と春川。17歳と19歳、オトナとコ

          壁井ユカコの恋愛小説をおすすめしたい

          遠距離恋愛中の装備品

          関東―関西間で遠距離恋愛をしていました。 金曜の仕事を残業なしにきっちり切り上げて新幹線に飛び乗り、そこから日曜の夕方まで関西に滞在。また新幹線で関東に逆戻り。 というのを2週間おきにやっていました。夜行で行けば?という友達の意見も無視して新幹線通い。ただでさえ会えないのに金曜の夜1回を潰すのが嫌だったんだ・・・(かわいい)。 そんなわけで新幹線ヘビーユーザーとなり、もちろんEXプラスに課金して予約の取りやすさに感動しつつ、いかに快適に過ごすかを考えた結果買ったものたち

          遠距離恋愛中の装備品

          小説に出てくる女の子になりたかった話#『悪友 美意識』

          劇団雌猫さんの『悪友 浪費』を知っていますか。 「インターネットで言えない話」をテーマとして、様々なジャンルにハマっている女の人達のエッセイ集みたいな同人誌。『浪費』をはじめとして『恋愛』『美意識』『東京』・・などなどのテーマがあります。商業本も出していて、最近は『恋愛』のリメイク版『誰になんと言われようと、これが私の恋愛です』が出ました(もちろん買った)。オタクは全員読んで欲しい。 エピソードそれぞれが好きすぎて、もし自分が載るなら・・・という妄想で書きました。二番目は

          小説に出てくる女の子になりたかった話#『悪友 美意識』

          小説で浪費する女 #『悪友 浪費』

          劇団雌猫さんの『悪友 浪費』を知っていますか。 「インターネットで言えない話」をテーマとして、様々なジャンルにハマっている女の人達のエッセイ集みたいな同人誌。『浪費』をはじめとして『恋愛』『美意識』『東京』・・などなどのテーマがあります。商業本も出していて、最近は『恋愛』のリメイク版『誰になんと言われようと、これが私の恋愛です』が出ました(もちろん買った)。オタクは全員読んで欲しい。 エピソードそれぞれが好きすぎて、もし自分が載るなら・・・という妄想で書きました。最初は『

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          2019/6/13 辻村深月×桜庭一樹「恋の絵本」トークショーレポ@代官山蔦屋

          ※辻村深月さんのイベント過去のまとめです。時系列ごちゃまぜ。 2019/6/13@代官山蔦屋書店辻村深月さんと桜庭一樹さんのトークショーのレポです。チケットが数種類あり、トークショーのみorサイン入り(辻村さんor桜庭さんorお二人)が選べたので、私は辻村さんのサイン付きの券で入りました。 元々は「怪談えほん」というシリーズが始まりです。小説家が「怖い絵本」を書く、という企画。 『残穢』の小野不由美さんとか『魍魎の匣』の京極夏彦さんとか本気の作家を集めていて、岩崎書店は

          2019/6/13 辻村深月×桜庭一樹「恋の絵本」トークショーレポ@代官山蔦屋

          辻村深月『ツナグ 想い人の心得』サイン会レポ@梅田紀伊国屋書店

          ツナグ2こと、『ツナグ 想い人の心得』が新潮社から発売になりました。 死者との再会を叶える使者「ツナグ」。長年務めを果たした最愛の祖母から歩美は使者としての役目を引き継いだ。7年経ち、社会人になった彼の元を訪れる依頼者たちは、誰にも言えぬ想いを胸に秘めていた――。後悔を抱えて生きる人々の心を繋ぐ、使者の物語。シリーズ累計100万部の大ベストセラー、9年ぶりの待望の続刊! 新作はもちろんのこと、文庫化されるタイミングでもサイン会を開いてくれる辻村さん。しかしその多くが東京の

          辻村深月『ツナグ 想い人の心得』サイン会レポ@梅田紀伊国屋書店

          辻村深月『東京會舘とわたし』トークショーレポ@東京會舘

          2019/9/20 辻村深月さんのトークショーが東京會舘で開催されました。『東京會舘とわたし』の文庫化記念での開催でした。 ●文春文庫『東京會舘とわたし』(上下巻)2019/9/3発売 ここは夢が生まれる場所。華やかなる"社交の殿堂"。 大正、昭和、平成という時代を情熱的に生きた人々を、鮮やかな筆致で描き出す。 直木賞作家が贈る、一つの建物の〈記憶〉をたどる長編小説。 大正11年、丸の内に落成した国際社交場・東京會舘。 海外ヴァイオリニストのコンサート、灯火管制下の結婚式

          辻村深月『東京會舘とわたし』トークショーレポ@東京會舘