天鳳ID育成計画
言わずと知れた、ネット麻雀「天鳳」について書く。
のどっちによると、私と天鳳の歴史は2010年２月からはじまっているので、丸14年にもなる。初代天鳳位ＡＳＡＰＩＮ誕生が2011年２月なので、いやはやすっかり私も古参勢のひとりだ。
そして私はどうも、この類い稀なる「愛すべきクソゲー」をダビスタ(＝ダービースタリオン)か何かと思っている節があるのだ。他者とは少し、その関わり方が異なるようなので、思いつくまま以下に記してみる。
まず、いわゆるサブ垢を持っている天鳳プレイヤーは多いだろう。おじさんや比嘉さんやみみずさんのように、頑なに単一のアカウントで何万と打数を重ねている猛者もいるにはいる。恐らく彼らは、実存を賭しているのだ。以後、総称して実存主義者と呼ぶ。
一方、メンタル管理のために複数垢を有している人々がいるだろう。黒猫や天鼓のゆうせ～さんはそうらしい（おじさん生配信にて）。私の場合も確かにそうした意味合いはある。例えば六段坂の途中で地獄の転落が始まったら、最低でも２ラスを食らった時点で別のアカウントに切り替え、気分をリフレッシュする。熱続行して3ラス目を引くことは不可避だからだ。おじさんは意味が分からないと言っていたので、この「サブ垢どうするか問題」については、性格や価値観によるのだろう。
そこでダビスタである。
いや、ダビスタでなくてもかまわないが、育成シミュレーションゲームの何かだ。
私は天鳳というゲームにおけるオーナーである。
koushow スーパーフラット 言葉と物
永劫回帰カイエ ポジハメ店長
メタスコア カイエ
これらは私の「所有馬」たちだ。覚えているだけざっと挙げただけで、おそらく他にも幾つかあった。何しろ新規ＩＤ登録は無料で簡単だし、
・使用したいアカウント名を思いつく
・現役のアカウント(管理馬)の成績が下降する
や否や、さくさくと新たな生命を産み落としてしまう。
※余談だが、各アカウントの開始日や戦績、安定段位がどれだけ前でも一瞬で確認できてしまう「のどっち」は、本当に素晴らしい。
言うまでもなく、天鳳は課金アプリだ。しかし、いくらアカウントを複数作成＝所持しようとも、豪華なWindows版（有料）を使うか、特上卓から鳳凰卓にあがる時までは、無料で遊べてしまう。今ではすっかりスマホで快適に遊べるようになったため(しかしパソコン限定だった過去はそう遠くないのだ)、七段までは無課金というプレイヤーも多いだろう。また、一般卓で打つのが時間の無駄と思うと、課金して、1級になるより前に上卓へ飛び級してしまう。ショートカットが可能になる。
こうした課金のことを私は「厩舎に預ける」と呼ぶが、だいたい多くとも2頭までしか預託しない。月額料金も馬鹿にならないからだ。飼い葉代がかかるようなものである。すなわち選ばれた、見込みあるIDのみに鳳凰卓への挑戦権は与えられる。これを指して「クラシック戦線に乗る」とでも言おうか。
ところで私はなかなかの指標厨なため、各種の数字が悪化すると「汚れてしまった」と評して、すぐに気分を害してしまう。
・１位率＞２位率＞３位率＞４位率の着順分布の階段がずれる
・放銃率が130を上回る
・和了率－放銃率＝1を下回る
・六段800を割る
上記は一例だが、こうした場合、私は容赦なくそのアカウントを引退させることも厭わぬ。傲慢かつ自由奔放なオーナーなのだ。騎手はまあ私自身だが、預託厩舎の調教師や助手のせいにもできる。半年を限度に、放牧させることも可能だ。特上未満だと、半年が過ぎると当該馬は行方不明になってしまう。
しかし単純に非情という訳でもない。
それぞれの馬に愛着はある。
もはや馬に比喩を意味する「」すらつけなくなっている。
例えば前述したように、メタスコアやポジハメ店長という垢馬がいる。
「メタちゃんはポジハメに比べて配牌が悪いよなあ」とか「最近のメタはラス回避を意識しすぎて１位率や和了率が従来のアカウントより低くなっているのではないか」などと、したり顔で分析したり、愚痴ったりしているのだ。アカウント名とは馬名である。生き物である。
あるいはメタスコアの場合だと、メタビートや、メタラー、めめたっ！ なるアカウントを観戦欄に見ると、勝手に「あ、同じ冠名の馬が頑張ってるな」などと、もはや競争馬のオーナーという設定を逸脱した感想を抱いてしまうのだった。メタ族、共にがんばろうぜ。
という訳で、たかがポイントやrateの増減でメンタルや人生の豊かさまで増減したり、周辺機器を無駄に壊したり、Xのタイムライン上で今日も誰かに八つ当たりしたりしている皆さん。ぜひ、この金言を持ち帰っていただきたい。
天鳳とは育成ゲームである
だからそんなに熱くならずに、、、
私も今から別のアカウントを作成しようっと・・・(憤怒)