「第74回 #サッカードクターセミナー 質問。」
寺田 次郎 にさんはJFA夢フィールドにいます。
6日 · 千葉市 ·
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「第74回 #サッカードクターセミナー 質問。」
最近、スペインのピケが90分もサッカーに縛り付けるのは難しいと言ったが、これは、本当にそうで、他に娯楽の少ない欧州の教会替わりという土壌のない日本にはますます言える。
経済格差と少子化の中で、ますます、競技人口は減るが、その中でどういう戦略を考えるだろうか?
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(補足)
男女問わない問題でもあるが、平等の建前以上に、より多くの才能を拾っていくことが代表強化の基本。
育成年代での各家庭や地域のばらつきもあり、心技体智の成長のばらつきを織り込んで拾い上げていく必要がある。
サイズやスピードでアンダー世代は拾われるが、一方で、そこから漏れたいわゆる非エリートにも門戸を開かないとA代表が成り立たないのは、これまでの20年だけでも明らか。
とりわけ、心や頭脳と言った目に見えにくい項目に関しては、他の成長部分とともに待ってやる必要がある。
それは、アンダーの育成選抜のみならず、リーグ運営の問題にも関わる。
なぜなら、多くの選手はプロになれず、トッププロにはなれず、社会人としての勉強や仕事の積み重ねも必要だから。
興行的側面やスポンサー事情も絡むが、そういう部分への介入をどう考えるか?
無理して多くの選手に全国リーグになれさせなくても、より多くの選手により高いレベルの練習や試合と社会人への道筋を並列してやる方が大事だと思う。
逆に言えば、欧州各国がその身体能力だけでなく、国のサイズや人口に比べ競技力が高いのはそういう部分ではないだろうか?
ロールモデルコーチがJFAにもクラブにも増えたが、本当に、未来のロールモデルかは意見が分かれる。
そのような日本人はどれだけいるだろうか?
逆に言えば、ロールモデルをより多く拾い上げて、雇うのは無理でも、ケースレポートとしてデータベースに変えてしまえば、より多くの選手が夢や希望を持ちやすいのではないだろうか?
プロになったり、それで生涯年収を稼ぐのは、多くの子供に現実的ではない。
しかし、長い目で、トッププロの水準になることを楽しむことはまだ現実的かもしれない。
スポンサーや指導者からすると、プロになる選手や伝説になった選手以外意味はないけれど、立場をひっくり返してみれば、どちらが楽しい思い出が増えて、サッカーという競技に人を回帰させるかの意味を持つ。