書評 #危機の外交 #岡本行夫 #佐藤優 #大川周明 #731部隊 #京都大学 #一橋大学 #小寺一矢

「ミッシングリンク Missing Link」
コメント欄に既にあるように、一部、重要な関係者や事実の記載がない。
それは、敵意の表れか、そういった人を守るためか?
未完成だからこそ、守れる情報源や大切な人がある。
責任の所在をあいまいにするのは日本のお家芸。
書いてないことこそ新見があって、他の誰かの著作との合作なのかもしれない。
手嶋龍一の著作した武漢コンフィデンシャルのように、世界の支配機構のトップは既に腐敗や崩壊の中にあると考えて良い。
だから、新秩序=NWOなんて陰謀論も出てくる。

各章でチェックをつけた部分の振り返りは個人のブログにおいておくが、そもそも、戦前の父母やその家系の話がある事から意味があるのかもしれない。
そして、いつまでも付きまとう、731部隊、京都大学、東京大学その他、旧帝大や支配下の全ての学術機関。
日米従属同盟の持つ矛盾。
現場に奉仕すればするほどに、戦線は広がり長期化する。
あたかも、銀河英雄伝説の、ヤンの奇跡のイゼルローン攻略が同盟と帝国を泥沼の戦争に引きずり込んだように。
彼の部下の奥は死んだ。
但し、カウンターパートの部隊の米軍はその舞台だけで20人死んだ。
岡本行夫の仕事がきちっとしていたせいで。

佐藤優が翻訳した、日米開戦の真実。
大川周明の世界戦略の解析。
当たり前だが、日本に最重要な日米同盟は日米同盟だけではない。
And so on.
によって成り立っている。
だから、日米同盟をどこまでも頑張る岡本さんの仕事が皮肉な結果になった。
彼の仕えた小泉純一郎はまだ存命だが、橋本龍太郎その他はどうなったか?
外務省から大蔵省に事実上転籍した岡本さんと大蔵省を味方につけた橋本龍太郎総理は?

序盤の話から、石井四郎に重ね合わせて、岡本行夫の生存を信じたい。
結局、日米軍産複合体を泥沼に踏み込ませることになった中で、死ぬしかなかったのだと思う。
新型コロナは、多数の死傷者の中に、世界のデリケートな歴史を隠した。

日米間の金銭的なやり取りや、クウェートからの公的感謝の数字や記載を捻じ曲げてまで、日本は欧米社会とイスラム社会その他とのバランスを取らなくてはならなかった。
それは、ひとえに、欧米にはなじんだイスラム移民がいて、日本はそこまで黄色人種になじまないそれらがいるという差異ゆえだろう。

多分、他の誰かの著作との合作で、責任が追及できないようにされているわけなのだが、それでも、我々は人類社会の平和と日本のそこそこ安全を守れるか、難しい話。
そう、世界平和と日本の安全は別物。
新谷かおるのエリア88で僕が18歳前後で学んだことである。

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