書評 #長期政権の後 #山口二郎 #佐藤優 #安倍晋三回顧録 #コロナワクチン #ディオバン事件

長期政権の後
山口二郎 佐藤優

「他の本と同じく逆から読むと歴史がわかる。正しい分析だからこそ外される」

昨日は何もせず寝ようと思ったが、二時間半で速読した。
佐藤優の入院によって、上京予定が消えた。
はがきで送った相談の代わりに、産経新聞で大学病院への入院と、公安のトップが論文に通暁しているという返事だったらマジでびっくりだ。
医療や透析の現場を知っていると、安倍晋三回顧録のコメントなどのために、2-3週間予定をこじ開けただけに見える。

今日は朝刊がないが、読売新聞の夕刊は少し多めで、テレビ欄の裏にはコロナ陰謀論と家庭分裂の話。
単に考える頭がないだけ。
コロナワクチンは闇の勢力ではなく、行政と製薬会社のカネと権力の強化のためにエビデンス不十分な段階で現場に使われた。
ディオバン事件の焼き直しで血管から免疫系まで粉々に。
そして、命も記憶もモラルも奪う。

もしも、そんな人間社会の闇を闇の勢力と言うなら、それは闇の勢力と言えるが一般的ではない。
むしろ、医学生を性的に搾取した産婦人科女医による挙動不審とそれを利用したディオバン事件の震源地の問題こそ、陰謀論とか淫棒論とか読んだ方が良い。
佐藤優は賢いので、そういう時に権力に抱かれるすべを知っている。

そんな偶然に関係してか、第一章は闇の権力、山口でスタート。
官僚を抱き込んで一体化する安倍政権。
すると、携帯電話が鳴る不思議。
ばっちり、ワードの盗聴から、何からやっているのだろうか?
昨日はテロリストの罠のレビューが3分で終了した。
3日かける時もあるのに。

P49
2019年イランのロウハニ大統領の訪日と独自外交。
小泉アメリカ追従との比較

P63
橋本政権と金融危機。
アベノミクスもそうだし、ソ連崩壊よろしく、その時の個人や政権だけの問題ではないものを置いておいてトリガーが引かれる。
橋本龍太郎が北方領土を諦めたのも、それだけ、日米軍産複合体の戦前からの関係は凄いのだろう。
これを暴いた、パラダイス文書。
こういうことを書いても、僕に一円も入ってこないが、僕はパラダイスと無縁だしね。

P68
安倍政権の4選がトランプ再選を招く。
こんな記載が、安倍政権を潰し、トランプ政権を潰し、安倍晋三をあの世に送ったのかもしれない。
そう考えると、安倍晋三回顧録のために予定をこじ開けるだけの罪は佐藤優にあるのかもしれない。

P74
史上唯一のフランクリン・ローズヴェルト。
なんで僕の記憶や昔の教科書はルーズベルトだったのだろうか?
それはともかく、ニューディール政策より戦争が景気に効いたというリアル。
政策に裁判所が違憲判決を出すと人事に手を突っ込む。
トランプ大統領と一緒と言うが、日本も一緒で、言葉や肌の色や精度は違えど、世界はどこも一緒なのだろう。

P77
3選を果たしたローズヴェルト。
その理由は、対抗馬の飛行家チャールズ・リンドバーグがナチスへのシンパシーを隠さなかったから。
真珠湾奇襲から対日戦。
第二次世界大戦を民主主義とファシズムとの戦いと位置づけ、1944年在任中に病死。
そもそも、民主主義やファシズムあるいはそういう名目で実際に行われる政治的な諸々に気付いている市民は少ない。
扇動家と言うのが少なくない政治家の実際で、ナチス寄りのアメリカ政権であれば、イギリスが崩壊していた可能性があるというのは、逆に言えば、もっと深いところから操っている人間がそれを望まなかったという事だろう。
こういう話を聞くと、関ケ原の戦いを思い出す。
勝つはずのない徳川家康の勝利。

P79
ラインホールド・ニーバー 光の子と闇の子。
日本ではなくナチスを叩かねばいけないという論理。
結果的に、日本を不沈空母として、アメリカを西へ西へと進軍させていく論理。

P81
朝鮮特需をきっかけに日本も経済的な回復が行われる。
ここで思い出すのは、ウルトラダラーかスギハラダラー。
ドイツや東欧から逃したユダヤ人の親日。
たぶん、UKの深いところをユダヤ系が握っているのと、日本のユダヤ系列の問題が絡むのだろう。
京都、和歌山、その他、露骨にユダヤのマークが市章になっている。

P87
サッチャーとフォークランド紛争。
ナショナリズムとバカは使いようで、偶然ではないのだろう。
アルゼンチンはイタリアやスペインの裏庭。
言い換えれば、カトリック対英国教会。
それを計算ずくで暴発させる。
兵器には初の実戦を踏んだものもあったらしい。
よくできた話。
きっと、最近死んだ誰かが墓場まで持って行ったのかもしれない。

P89
ソ連崩壊の本当の理由。
原油価格とイギリスの支援と崩壊を招く交換条件。

P95
ブレグジットの遠因となったサッチャーの福祉削減。
たまたま偶然、スコットランド出身のブレアが次の大統領。
ある面で、ソフトランディングのためにカードが切られたように見える。
そして、そのベースになる、それぞれの帰属する宗教の違い。

P100
1990年代、ビルクリントンとITシフト。
実は、この頃からの、中韓や東欧への技術移管こそが現在の政治的混迷を生んでいるようにも思う。
新自由主義とグローバル企業による国内中間層へのプレッシャー。

P109
医学に市場原理を持ってきたツケ。
小泉政権下での号令と実際の違い。
政治は詐術。

P114
小泉純一郎と田中真紀子と庶民の扇動。
安倍政権の話のようで、もっと大きな政治のうねりに負けた時の話にも見える。

P120
経済優先の終わり。
グレタの話。
このへんは、佐藤優のミーハーな側面と言うか、権力者の使い魔としての側面が見える。

P134
一億総中流が生まれた過程。

P139
汚職の山と社会党連立政権。

P142
東京佐川事件と金丸信。
最近、振り込め詐欺しかけてくれた人が偉そうに語ってたから吐かせてみたら面白いものが出るかもね。

P152
外務省の、親米、新アジア、地政学の3グループ。
三番目の佐藤優などを小泉純一郎を抱き込んだ親米グループが吹き飛ばした、と。

P155
ブリーフィングと各首相の勉強スタイル。
また、ここでも橋本首相よろしく北方領土の返還を目の前に森首相がおろされる。

P158
そして、真相は知らないけど、頭の悪い、あるいは、それを演じる田中真紀子が結果的に親米政権に抱かれて、北方領土問題を無茶苦茶にして差し戻した。
ただ、これは、モノの考え方次第で、精神分析学を知っていると、ただの個人の利害を超えたものが見えてくる。
代理ミュンヒハウゼン病的な何かが絡むことがある。
だからこそ、佐藤優や手嶋龍一が書いているように、さまざまな角度から他国の人事を見ていく必要があるのだと思う。
何もしないでも自壊する個人や組織をどのように処理するか?

P160
小泉政権と反知性主義。
小泉新次郎のポエムを見ればわかる。
格差社会と愚民政策。
これは、アメリカがいち早く進んだのに合わせて、日本も無理やりその方向に行かせる同調圧力だろう。

P164
イギリスのサッチャーから遅れて、組合潰しをやったけっか、集票力が落ちて、宗教と大企業が選挙のカードになった。
不正選挙については書かれていないが、公明党を書いているあたりが佐藤優の計算。

P189
安倍政権の検察の抱き込みと野党のふがいなさについて。
逆から読めば、自民党に逆らわない野党が自民党化しているという話。
これは、山本太郎と言うヤラセと志位和夫の世襲を見ればわかる。
また、森喜朗首相の本に社会党応援で自民党に入ったと書いてある。
自民党と言う構造を使った政党連合による安定した政治こそが日本の構造。

P193
共産党の持ち上げ。
チカラとは相対的なものなのでそんなものか。

P223
iモードがプラットフォームにならなかったので後れを取った。
アイフォーンと一緒で、アメリカに貢がされて、それを日米軍産複合体や王侯貴族が食っていたというだけだろう。

P224
大学生の劣化。
しょうがない。
親世代がバカなんだから。
あと、単純に積み重ねたモノが増えて、かっとんだレベルのものをとおせなくなったり、それを見つけた職員によるアカハラが進行したんだろう。
それと、そこでいい成績をとっても、そんなにいい人生になるとは限らないことがマスコミやSNSで可視化されて意欲も下がったのだろう。

P227
政治家の出自と教育の理解。

P240
負の長寿社会。
稼げない奴は死ね、というグローバリストの論理を適応した社会。
そのうちテロやデモも復活するだろうか?

P244
企業内留保の問題。
植民地ゆえの事情もあるが、自国民への給与やなんとかを手控えて、自国民よりも他国民に職業機会と金をばらまいたことで、中流層が減った。
ブロック化経済とはいうものの、本当は産業の国内回帰をやらないと日本の国力は維持不可能。
最終的には一部の個人や組織がカネをため込んでも国土を守る人間と機械が不足して崩壊する。
まるで、あの、銀河英雄伝説のブラウンシュバイクの最後のように。
それがあるから、ドイツも衣類などの完全自動織機などを使って、国内回帰しているのだろう。

実際、軍事費の増強は使い方によってはそんなに問題ないと思う。
防衛大学入ってついていけなくて自衛隊やめても、警察や公安のバックアッパーになって行けばいいし、軍需産業の予算で公共施設の建て直しをやればいい。
イスラエルの徴兵の国策見ればわかる。
何も生み出せない人間が発生しないように社会を組み替えていくのがまだましなのだと思う。
たぶん、そうはならないけど。

そんな事言ってたら、歴女医からコメントが来た。
コラッツ予想金にしないとなあ。
2023年2月13日17時半

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