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草稿 #第59回日本医学放射線学会秋期臨床大会・「「俺達ビジュアル系!」皆で考える放射線科画像診断と放射線治療の発展と適正化とマーケティング。」

#第59回日本医学放射線学会秋期臨床大会

「「俺達ビジュアル系!」
皆で考える放射線科画像診断と放射線治療の発展と適正化とマーケティング。」

SNSでどこかの放射線治療の教授様が上からのお達しで近所の病院へ営業に行くことを書いているのを見つけた。
お茶目に書いていたがアカデミックとコマーシャルは半分別のものだ。
医学に限らずではあるが、崇高な理念、現実的な経営、個々の日々の欲望や体力などはそれぞれの正義の軸を持っていて意見の一致や差異の制御が難しい。
別の時代や地域での成功事例は必ずしも成功例とは言えない。
その最たるものが断らない救急だと思う。
手っ取り早いが実行フェーズで様々な難しさがある。
同じように新専門医制度や働き方改革の全てが正義でも悪でもない。
重要なのは制度全体を見て皆で考えることだと思う。
脳外科医竹○くん なるフィクション漫画もヒットしているが、実務でも、人事でも、人の縁でも他山の石とすべきだ。
特定の地域や治療分野の詳細、巨大医局などの実情に関しては多少疎い部分もあるが、放射線科専門医と他科医の間に存在する放射線科関連医の意見として提示したいと思う。
それぞれに置かれた立場や抱えた思いや思考回路は異なるので、良い悪いではなく、参考になればいいと思う。
2019年の関東IVR研究会での発表内容に似ている部分も出てくるがより良い演題にしたいと思う。

・・・・・・・・・・・・・・・

「「俺達ビジュアル系!」
皆で考える放射線科画像診断と放射線治療の発展と適正化とマーケティング。」


むらむらしてやった今は公開している。
COIはありません。


まるで僕を試すような故意

迷わずにSayYesって真実をペラペラしゃべって生きていけるほど医療も社会も甘くない。
正義の軸はエゴの数だけ個人にも組織にもあって難しい。
臨床の現場は本当に大変。
一方で、画像診断に写った真実は時に数値データより真実を映し出してしまう。
良くも悪くも。
噂になった 脳外科医竹○くんも他人ごとではない。
エラーは様々な要素が積み重なりうる。


情報開示。
2005年卒。永遠のじゅうななさい、もとい、準会員。放射線科認定医試験4回落第(関西医大のいくつかの過失致死やディオバン事件の証拠隠滅の絡み?)。
諸般の事情で僕は専門医でもなく、放射線治療の知識も学生時代の講義や試験と18年半の多数の学会参加と4年間の大学院生活での治療医の先生との触れ合いのみ。
お前が放射線治療や専門医を語れるのか、と言われそう。
けれども、大事なのは、放射線治療の最先端から初心者、あるいは、患者や役所まで抱き込んで、より良い世界に近づけることである。
ヴィジュアル系というのは平成初期に流行った一部の音楽団体の呼称だが、敢えて令和の画像診断医に使ってみた。
IVRの和名が画像下治療だが、それを言うならいわゆる放射線治療こそIVRともいえる。
いずれにしても、放射線科の外も含めて画像機器の進歩によりヴィジュアル系医療の意味や価値が大きくなっている。


と言う事で、同じ神戸出身でも丘の上にある六甲学院よりはるか下にある灘中学校高等学校の方が多くの学生の学力は上なのだが、偶然繋がった国際医療福祉大学竹中亮介教授先生は近所に営業に行くらしい。
営業はナンパに似ているが、一発でもいいからやらせてください、と言うのは違うなと思った。
プライドや責任の問題もあるけど、適正使用とそれに基づく結果の問題であるからだ。
残念ながら、我々の生きている世界はそんなにきれいではないが、一方で、汚すぎても続かない。
もちろん、答えは各地域や各個人の現場にあって、それをとやかく言う元気もないが、泥沼の中で我を失わず、良い営業と良い診断治療をしたいものである。
何をどこまでどの程度かは各個人やユニットの範疇だが効率化の基本要素はある。


(オシム監督守護霊インタビュー)
ライオン(競合)に追われたウハクリが客離れをしますか。準備が足りないのです。

医療の価値(正義)が儲けか、キュアか、ケアか、満足か、の問題で、国立病院独立法人化以降は黒字化に追われ難しい施設もあるという。
患者の主観や気分にどこまで応じるべきか?
インフォームドコンセントの問題。
そこに、新研修医制度、新専門医制度、その他政治経済の問題が重なってきた。
ウハクリの一部は科学的な質をそこまで求めない患者を囲い込む接客と都合のいいエビデンスで集客(あるいは、競合があまりに科学的にも弱い)。
政治と科学の対立の中でそれぞれの個人や組織に求めれるものやポリシーとの折り合いが違ってくる。
一方で、いきなり営業の実行フェーズに行くのではなく、様々な要素を勘案して、効率の良い集客や住み分けを考えていく必要があると思う。


サマリー2018年関東IVR1-1 IVR普及政策

ここ20年の全体像として、ITの普及による人や情報のワークフローの変化。
1-3次の医療圏の構造そのものへの変化の介入。
医者に限らず技術職や人口や資本のさらなる関東集中。
新研修医制度、真専門医制度による変化や労基署の介入。
結果としての一部大学の市中病院化。
IVRが広まらないのは一部医局の閉鎖的体質やパワハラに伴う人手不足と広告戦略の不足による。
逆に言えば、体力や根性のない診断医を他科医よりIVR医に近い仲間として設定し、IVR普及活動の仲間にする(放射線治療も構造は同じ)。
IVR医の今のマンパワーでは院内広報が重要だが、もしも未来を見据えるなら、もっと広域に効率的に広報活動をした方が良い(患者に積極的に選ばれる)。


関東IVR1-2

細かい問題は抜きにして放射線科業務は他科医、とりわけ内科で代替可能。
眼の前の症例に飛びつき集中するのも大事だが、プロセスを考えて救急症例より定期症例にしてスタッフも込みで疲労少なく沢山こなした方が良い。
もちろん、他科医の守備範囲や看取りまでそれなりに学ぶ必要がある。
初期対応→撮像→データ編集とサーバー蓄積→緊急性やフォローの必要性の評価、追加検査や治療適応の議論→適宜、定期や緊急でのIVRあるいは他科での治療。
法的な部分を除けば、遠隔で撮像から診断まですべて遠隔サポート可能。
人や組織、機械の欠点まで織り込んでシステムを組めばいい。
他科医、患者はそれぞれの理解と利害で動いていることを勘案し、それなりに適切で効率的な医療に誘導していく必要性がある。


関東IVR1-3

ワークフローのボリュームとキーポイントを抑えて、救急症例を非救急にしてシェアを維持拡張。
IT化により学習ハードルは下がっているので、逆に高難度の診断治療からシェアを抑える方が実効性は高そう。
企業からすればパートナーは放射線科医である必然性はないことを理解したうえで協力的になってもらう要素や仕組みを考えていく。
循環器内科医によるIVRとの比較、末端から同じ科で完結している強みと戦う。
放射線科医と循環器内科医のIVR比較で唯一の強みは女医や非タフ医師を取り込める可能性で、診断した診断医や他科医が症例の俎上まで持ってきてくれる。
女医や育児休暇の取り扱い、過重労働の評価と対応。
良い診断レポートは訴訟回避の道具。
漫画や教育産業なんかも使った普及啓発活動。
特許やデバイスアイデアの吸着機構もできれば

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関東IVR2-1

古い医局制度の功罪。
診断医とIVR医の育成は同じ皿の料理を食べるのに似ている。
競争と協調。多くの放射線科医には画像診断の方が生存に優位。
質の確保のためには数がいないと話にならない。
医局の外や病院の外にも世界や生活はあるので、程加減が大事。
地域と時代ごとの適性医療と個人の都合。
後出しでキャリア押し付けとかやれば大学や放射線科全体の信用を失う。
どこの科からでもたいていの診断治療に到達できる専門分化の問題と合わせ、内科優位の汎用性の中から放射線科を選んでもらうことがまず大事。

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関東IVR2-2

保守と革新は対立事項ではない。
過去の成功体験は大事だが囚われてはいけない。
自分の偏った正義や価値観を振り回すと組織や地域が不幸になり、不祥事が多発。
医師も一般市民もよそに流れる。
一つの科の崩壊は連鎖で病院や医局崩壊を招く。(関東集中の一因。)
タイミングや諸事情もあって、全ての医局や地域に変革は求められない。
恐らく、医局や類似組織の勢いのあるところが衰退組織を塗り替える予想図。
医局を企業と見れば、コンビニとドラッグストアの共存から競争へのフェーズ変化にも似ている。競争の中で役割も変わる。

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関東IVR2-3

老舗サッカー漫画との相似関係。
自らが生んだライバルとの協調や競争の関係。
個人と組織の勝利の定義の多様性の認識が必要になる。
AIやITの問題だけでなく、人間的な問題にも目を向ける必要性。
恐怖政治や精神論はもう古いが、造反が当たり前もうまくいかない。
その中で、完全には未来は読み切れないが、個々のキャリアや私生活もそれなりに勘案した仕組みを作って行くほかない。取れない専門医や学位は要らない。
放射線科は最初の一歩のハードルが他科より高いが、それも逆算すればいい。
もしも増員に成功すれば、基本的には健診と読影の強化でいい。
小さな生け簀でケンカするメリットはほとんどない。
これからも、僕の様な専門医までの脱落は起こるだろうが、資格と実務の兼ね合いで社会が動いている所への立ち返りがキモになるはず。

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関東IVR3-1

診断、核医学、治療、IVR、この関係は医局無所属のフリーの内科医が増える中でこのままだろうか?
仕事やポストの玉突き事故は起こらないだろうか?
診断治療の一元化された医療から分業が進むか否かで一進一退。
組織形成は様々だが、捏造論文や異常手術の放置ではチームはまとまらない。
敵は不適切な治療や不十分な治療に持ち込む必要がある。
クセの強い医師の扱いも仕事にするかを含めて、チームワークが問われる。
子育て中心の女医や男性医師を条件付きで尊重。
女傑医師はそれはそれでいいけど、それを標準にすると放射線科を選ぶ医師が減ることを考えるべきで、専門医無くても放射線科医が増えれば放射線科医の地位は高くなる。

14
関東IVR3-2

情報も漏れやすい時代の医局運営について。
読影の覚え方を2018年春の放射線学会で表に出した。
バルサルタン捏造論文事件の関西医大の澤田敏、今村洋二(出身は慶応大学心臓外科)をかばうのは日本医学放射線学会として正しいか?
証拠隠滅の証拠が残っている(小寺一矢法律事務所が山口組と連携して第二者裁判で潰した)。
この時期に、心臓外科や産婦人科の医療事故が多発した関西医科大学。
僕がひびを入れたのではなく、ひずみの集積が火を噴いた関西医大と大阪、関西。
データ通信が進む中で、人がシェアを作り、シェアが人や役職を作る。

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関東IVR3-3
人工知能とAIとITと他科医。

診断も最後は人間がやるべきだが、中級までは教育もAIとITに依存していく。
(一方で停電やAIに毒が混じった時の人の重要性をディオバン事件や脳外科医竹丸○君は教える。)
AIやITにより他科医や非専門医の学習ハードルも下がっている。
他科医でも応用可能な診断から治療のワークフローの連携の中でチームワークが大事。
放射線科に限らず、不祥事の数々の関西を修正するには、ある程度浄化政策が必要。
くわえろしゃぶれの同性レイプの○○医大、関西の国公立の入試ミスと言う名の不正入試。

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エネルギー波とは浪漫であり、ロマンとはエネルギー波である。

と言う事で、ロボットや戦艦のアニメなどを見て育てば、やはり、そう思う。
相手を射程距離におびき出すのか、こちらが近づくのか?
けど、放射線科読影と放射線治療やIVRの臨床との距離感から齟齬が起こる。
IVRや治療は楽しくても、私生活捨てて上司や患者と濃厚に過ごしてどっぷりやるなら、内科や外科の方が開業その他の可能性も含めて手堅い。
そんな中で、無理やり治療医やIVR医に進路変更させたら問題が起こるに決まっている。
そんな中で、専門医の設定とか、何とかの社会の問題がある。
だから、難しいのは、個人の問題だけではなく、組織、地域による格差をどうのりきるか?
短期のメリットと中長期のメリットの解離は何も医療に限らない。

17
最初の診察→画像診断→画像下治療(IVRと放射線治療を含むだけでなく、今日はほぼすべて広義では画像下治療。CTやMRI取らずに手術しないでしょ?)

あるべき形。
「余白」

18
何で余白?

それは、地域や組織によって、指揮系統や周辺地域との関係やインフラも違うし、その中で、個人や組織の発言権も違うから。
これを、放射線科非専門医の珍獣の僕が何を言っても説得力がないし、他人に命令されていう事を聞くような医療界ではない。
失敗や流血を重ねた中で、ベターな意見に耳を傾ける人が増える。
これは人間が人間である以上しょうがない。

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自由診療と混合診療との共存

ミッドサマーセミナーでのフロアコメントで色々反応があったが、クラウドファンディングで救急崩壊や地域医療崩壊を救えと言うのは、実質の混合診療。
いまや、有名病院や大学の横の優先枠や健診枠が自由診療で売られている。
保険診療に固執する意味はない。
命の値段、時間の値段は人それぞれ。
お金を払えばいい時間、良いごはん、良い治療が受けられるとは限らないが、良いものが高いのが資本主義。
医学生、研修医、中堅、ベテランも日々の維持や成長にお金や手間がかかっている。
その事は、割り切っても良いと思うし、資金還流させればいい。

19
AIやITの進歩は個人や組織の在り方さえも変えてしまう。

ミッドサマーセミナーで大阪大学や京都大学の先生の読影の生態について珍問を重ねたが、それは、AIやIT社会との競争や協調をどう考えているかを間接的に問うた。
流石に阪大は、腹部読影と言うAIが一番遅れるであろう分野に資源を集中していた。
そして、診断の中でも、許されるミスと許されないミスがある。
これは、しばしばネタにしている、世界一の放射線科医のあの先生とも密接な関係がある。
僕が彼の診断をたまにひっくり返すのは、彼が確定診断の中の確定診断をつけに行く使命の弱点を突いているに過ぎない。
資料も助けもなかったら、僕は三下。下手すると、その辺の初期研修医に負ける。
一方で、手練れの先生や資料なんかの力を借りて、選択問題にすると、稀に勝てる。
5%でも結果か笑いかとれればいい気持ちで声を出す。
そして、世界一や日本一の先生の何人かが相手だと話題にできるというだけ。
一方で、AIやITの進歩の中で、診断や治療を考えるヒントになるし、何人かの研修医は間違えても良いから発言しようという安心を得るだろう。

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分化したとはいえ、放射線治療医は放射線科医ではないのか?
これは、非専門医や核医学やIVRの医師にも言える。

ここを考えればよくわかる。
病棟を持つ治療医も、持たない治療医もいて、そこは置いておいて、放射線科の診断医であり、診断医利権の仲間、ここを大事にしたらいいと思う。
バイトや病棟業務の融通。
常勤では無理でも、非常勤なら通る話はいくらでもある。
同じように、専門医や指導医の前に、公式なり組織なりの仕組みがあれば、放射線科関連医は増え、実用性も政治力も増す。
昔の眼科医の白内障手術と心臓外科の手術の診療報酬の諸々をどうこう言うよりも、放射線科医で、診断、放射線治療、核医学、IVRの付加価値を作れないだろうかと思う。
パーソナルブランディング、あるいはそれを代替するグループ。

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貴方の胸レ、CT、MRI、PETCT、その他検査はおいくら?
(ミッドサマーセミナーの診療報酬のセッションでのフロアコメントの意味。)

そこそこ高い公定価格があるのが難しい。
けど、平等なようで平等ではない、資本主義の皮をかむった社会主義国家の日本。
患者様の御心づけを拒否して、外科もそれ以外も崩壊した。
警察や税務署その他の言い分も分かるが、焼肉レストランですら、色々あるのに、モウしょうがない。
集患、診察、撮像、画像診断その他の診断、様々な治療のどのプロセスにどの程度金を払うか?
診断名一つで変わる人生があれば、診断名が同じでも局所や遠隔転移の診断一つの間違いで人生が変わる。
その後の、内科や外科の治療の質一つで患者の人生は変わるが、放射線科医は診断も治療も全くの無力ではない。
法律や運用のこまごまは知らないが、美容外科やVIP健診のブームには多少のっかっても良いと思う。

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伝わらない本物の診断と治療の値段。

僕は治療医であったことは一秒もなく、大学院時代に当直を何十回かやっただけ。
モットーは、無理はしない、嘘はつかない。
おかげさまで出世どころか、窓際族まで潰された。
そもそも、本物の治療や値段も、患者さんの資産や主観による。
だから、たぶん、本物の治療医、IVR医、診断医がタッグを組んで試験運用された方が良い。
その中で、いくつかの括りが自由になる中で、放射線治療のやり方もあり方も変わるのではないかと思う。
専門医や指導医を肯定するでも否定するでもなく、どうせ上層部は同じグループなので、そのメリットは生かせばいいと思う。

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東京大学産婦人科に35人の入局者の噂。
その力学を考える。

率直に言って、東大がそこまで優れているわけではないと思う。
一方で、あちこち調べてられない若手医師が、孤独に地方で潰されるリスクを嫌って東大に集まっているのだと思う。
(昔、よくわからずに、知らない有名な心臓外科医の所に行こうとした後輩を執刀経験をくれる所に紹介した。この先生なら、才能無かったらメスをへし折ってくれる、と。最近調べたら、某大の麻酔科の準教授様になっていた。)
自分の経験から言っても、放射線科医は上司に恵まれなくても、参考書やセッションに恵まれれば、ベストではなくてもベターな研修になる。
地方の病院や大学にも優秀な先生や真面目な先生は多々おられるだろうが、研修医の立場からすれば、自分が膨大な時間をかけて積み上げて手に入れた医師免許も業務や上司に潰されたら終わり。
僕は資格もキャリアもないが、並みの内科医よりはフィルム読影能力がある程度ある分だけまし。
2000年頃からのCTやMRIの高精度化や高速度化にすらついていけていない医師が大半。
専門医がないと、それではまだ食えないが、医療崩壊が進めば、多少は緩和されるかもしれない。建前はともかく、放射線科の武器。

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放射線科の本質の一つは身体のコンサルタントである医者のコンサルタント。
ワークフローへの道筋をみんなで作って行く。

IVRにも言えるが、やる気や適性のない医師にあれこれ細かいことや難しいことをお願いするより、ざっくり理解してもらって支援者になってもらう方が良い。
新研修医制度もマイナーチェンジだらけの噂を聞くが、放射線科で有給を消化させるぐらいでいいと思う。
笑顔で気持ちよく挨拶して、タイムカード押して、反抗的な態度を取らなければ皆OKの勢い。
入局希望者や真剣な他科志望には別対応。
対外的な告知はまた別だが、まずは医療者の中で放射線科の仕事の認知度を高めないとしょうがない(余計な仕事の嫌いな先生はそこを敢えて頑張らないでいい。)。
それほどに、心理的ハードルは多くの場面で高いし、だからこそ、いまはその弊害も報道に出ているが、断らない救急の集患力は強かった。
どちらがいい悪いではなく、救急より定期の方がスタッフの消耗は少ないので、そういう流れを作って行くべきだと思う。

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成功体験や共感的対応を形にしていく。 温泉マーク。

放射線治療だと温泉に入れなくなる。
そんな文言も目にした。
エビデンスの有無も知らないけど、それは癌その他疾患の状況にもよるはず。
エビデンスがなければないなりの何かをやるか、作りに行っても良い。
論文のコストのニュースもあるし、商業目的の論文が揉めたのがディオバン事件ではあるが、もしも、それが社会的価値を生み出すのであれば、容認されるし、されなければ、表現の形をみんなで考えていけばいい。
いつ、どんな状況で、どんな泉質で、どんなリスクヘッジされた状況なら入浴が許されるのか?
忙しい治療医だけで考えるより、もともと私生活の方が仕事より好きな奴と一緒に考えた方が良い。
医者やその親戚の中にはわけのわからない金持ちや目立ちたがりがいるので、ミラクルな回答を用意してくれる人間も出てくるかもしれない。
新型コロナの諸々で集客に困難を抱える組織も視聴率をあげれば協力してくれるかもしれない。

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一般人の理解と感情に合わせる難しさ。

逆に言えば、研修医や他科医よりも一般人との距離はもっと遠い。
興味なく医者になった自分は初期研修二年目の秋か冬、入局一週間前に放射線科の存在を知った。
漫画やドラマの影響はあるけど、ブームが過ぎればまたどうなるか?
広報やそれに準ずる行為の労働であったり、それに伴う報酬の設定などは組織次第だが、たぶん、研修医やナースなどのコメディカルスタッフにある程度知ってもらう方が良い。

そして、広げた輪の中から、なんらかの理由で、自施設での治療を望んでくれた人にベターな医療や病院生活を提供できる準備が大事だと思う。
IMRTや重粒子線治療を用いた根治治療、緩和治療とか、化学療法、外科治療などとのハイブリッド治療のこまごまとしたことは僕がここに書いてもボロが出るだけ。
予備知識のある医療者、予備知識のない医療者、医療の基礎さえ予備知識のない一般人では説明のアプローチも変わるが、そういうギャップをどうやって埋めていくかはチームワークだと思う。

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人間の行動原理は正面の理、側面の情、背面の恐怖。

命の恐怖を体現する救急医療は救急医療でそういう世界だし、健康な患者さんがどれだけ啓発活動に時間と労力を割いてくれるかはわからないが、多分、多くの放射線科医は慣れない飛び込み営業より、最悪効果なくても、患者さんへの説明パンフレットと割り切って、理や情に訴えかける資料を作る方が効率がいい。
そもそも、飛び込み営業とかパワフルな仕事が得意な奴はほかの業種や別の科に行っている。
あんまり言うと不謹慎だが、脳外科医竹○くんその他は、救急中心ではみんなが持たないし、一般人の治療成績も悪くなることを再認識させてくれた。
多くの人間には寝不足で自動車運転は推奨されない、積み重なれば辺縁から崩壊する。
戦争と同じで、流れた血には多少の啓発効果がある。
そして、患者の奪い合い、押し付け合いの中で、放射線科系は基本的により科学的観点で丁寧な診断と治療でシェアを塗り替えていくのが常道になる。

28
未来を考えていく。
AIにすべてを奪われる放射線科医?

書く前に学会のページの公文書を確認。
AIがハブになる中央部門と書いてある。
これは正しいし間違っている。
集団競技における天才と一緒で、使い使われる関係であり、どちらが偉いということはない。
勝負の設定が単一の巨大なAIに勝つか負けるかというイメージだから変な答えになる。
そして、AIは一つではなく、AIやITを持った複数の人間が組織の在り方そのものも変える。
ネットに繋がったガラケーやスマホ、ノートパソコンを思い出せばいい。
一人一人の生活も、組織形成も生活も変わった。
緊急時の紙運用は除いて、放射線科医は診断も治療もパソコンに依存しないともはや仕事が成り立たない。
そんな複雑な話は抜きにしても、脳外科医竹○くんの問題は何だったのか?
一番の問題は代替人員や代替手段がないことだった。
なにより、そこをいじる発想そのものがなかった。
動線や意識を変えることになるのでもちろん簡単ではないし、これからも問題は起こるが、放射線科に限らず、IVRや放射線治療の適正運用に多少はウエイトが動くだろう。

29
AIの運用に慣れた放射線科医とその多様性。

将棋の新聞記事と漫画を見ているとAIの運用が普通のようだ。
しかし、よく考えれば、昔のゲーム機でも将棋のCPUはあった。
高精度化するパソコンを持ったライバルと切磋琢磨するのがプロのトップ棋士。
これは、多分、放射線科医も相似。
特に診断は、言語化されてもされてなくても、難しい診断を当ててくるのは、AI的な知性。
世界一の放射線科医は二代目王者も日本人とどっかの雑誌に書いてあった。
紙検索優位がネット検索中心に変わったくらいだろうか?

30
AIに負けた放射線科医はゴミか?

王道の才能もやる気もない僕が専門医や次世代王者なんか目指すわけもない。
他の人たちだって、才能ややる気あるいは環境に恵まれた人ばかりでもないだろう。
個として、組織として、そういう天才や編み出された資料やクイズにアクセスしながら、能力的優位性を維持し、チームとして、より良い診断や治療を提供する。
並みの診断医はAIのダブルチェックと文書校正に落ちぶれる可能性もあるが、それをよしとすれば食っていけるだろう。
心電図の自動診断に最初は教えてもらって、そのピットフォールやミスを修正できるようになる研修医にも似ている。
報道されている通り問題化するのは大きなミスが大半で、確認作業その他小さなミスの積み重ねこそが大事故に繋がりやすい。
AIに正してもらった読み筋の答えは、寝不足や徹夜が減れば、他の手技や患者説明に忙しい他科医よりは有利に理解できるだろう。
そうじゃない放射線科医もいるだろうが、非専門医も含めて診断の深い部分のシェアを抱えてしまえば、そう簡単には崩れない。

31
歴史に学ぶ放射線科の優位性。

日本の戦国時代の歴史は鉄砲の伝来と複製と運用によって変わった。
諸説の諸々は抜きにして、種子島、島津、堺、織田信長、それだけではないが名前を残している。
それだけ、鉄砲が歴史を変えた。
火縄銃レベルの機械の火力はピストル、マシンガン、ロケット、あるいは自爆ドローンのように進化した。
より丁寧に自分たちを守りながら攻撃を仕掛けるというのは軍事と組織の共通点。
MRIが放射線科なのも、CTに似た画像を処理するにあたって、国内外のバーチャル解剖医がその時点で優位に立っていたからと思われる。
どこのどんな動線や拠点を抑えるか、情報は中央管理部門の優位があるので、人脈や末端の理解や感情を抑えれば、有利に戦える。
ただ、どこまでハードワークを現場や裏方でするかは個人と組織の折り合いだと思う。
ある程度やることをやって、条件や相性が合わなければ、上手にお別れして、良い距離感で仲良くやればいい。
良くも悪くも、放射線科は日本ではマイナーだった経緯がある。
それは、高値で売りつけても良いと思うし、それぞれがそれぞれの納得とナントカでやればいい。

32
これは、件のツイッター教授への正解になっているだろうか?

お会いしたこともないし、神戸出身で、日本医学放射線学会に10年以上所属している以外、共通理解や接点があまりないので、極めて説明的になった。
一方で、教授以外でも問題解決理論やマーケティングの本を読んでおられた方にはピンとくると思う。
率直に言って、過去の数値データや論文は捏造や隠ぺいを抜きにしても完全ではない。
西洋医療の診断や治療には改善の余地がある。
その事と患者さんの気分や諸般の条件と向き合いながら、放射線治療のみならず、比較的適正医療である標準医療の中でも高精度の診断や治療に誘導していく。
また、単に病院や論文だけでなく、他の人間的な部分まで患者や市場を理解することが組織としては遠回りのようで近道。
可能であれば、実質上は非専門医の仕事の健診や開業医、自由診療や寄付のマーケットも含めて取りたい。
人口と情報を吸い上げた世界有数のクラスター都市国家TOKYO。
その値段に引きずられ、各大都市の中心の地下や物価が上がっている中で、補てんを不適切医療に求めるのは間違いという建前。
こういうものが、教授先生やその周囲の知的爆発を誘発すれば、それで良い。
僕は添え物であって、メインディッシュや主食のうまみを引き出す存在でしかない。

33
まとめ 全ての道はローマに通ず。

画像診断やインフラの進化と人口密度の変化と医療圏の変化。
診断治療のワークフローの素因数分解。
救急を出来るだけ非救急に。
企業の都合。
漫画や教育産業を抱き込んだ啓発活動。
実質的な自由診療や混合診療の並列を見込む。
AIは単一の競争相手ではなく、ばらまかれたAIやITは個々の人間を含めて複雑な組織や社会の変化を生む。
放射線治療は放射線治療だけではなくさまざまな診断治療のプロセスから導き出される答えの一つ。
営業が苦手なら、得意な奴にやらせて、パンフレット作製でも、他のヘルプでも。
研修医や院内他科、やる気ない診断医を期待せず抱き込む。
一般人の病院内外、生活内外のニーズを知る。
放射線科というシンクタンクをもう一度活性化することで生き残れる。

34
悪ナレッジメント

国際医療福祉大学 放射線治療科 竹中亮介 病院教授。

35
オシム監督守護霊インタビュー
ライオン(競合)に追われたウハクリが客離れをしますか。準備が足りないのです。

多分、放射線科の競合はウハクリでもあるが、ウハクリだけではない。
その中で、専門医、非専門医、学閥、非学閥を巻き込んで、より良い科学の診断治療のチームを作り、医療の内外に影響を与えることが大事だと分かる。
教授やその候補だけでなく、GoodLooserを巻き込んで、GodHandを支えるGoodHand集団を作らないといけない。
2018年春の時点では、サッカー付きでどっかに移籍したいと思いましたが、今は余生のライトワークを探しながら、気が向けば、頭の中の新規デバイスをどっかから出したいと思います。
2023年7月28日1時ポッキリ。 草稿できました。
六甲学院56期 関西医科大学73期 放射線科不名誉享受 寺田次郎 拝。

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