ゲームへの志望動機
今、自分は受験生という過酷な環境下に置かれているが、その先の人生については実はあまり考えていない。ただ一つ言えることは、ある時を境に、安定よりも自分のやりたいことを追求したい。と思うようになったことだ。2021年の僕は、大学在学中に、出来れば多くの部分を自力で作り上げるゲームを産み出したいという野望に燃えている(?)。根っからの鉄道少年が、何故ゲームを志すようになったのか。今回は少しばかり昔話にお付き合い頂きたい。
幼い頃の私は、鉄道をこよなく愛し、週末の行先は鉄道という始末であった。多くの友人が流行りの曲のイントロクイズで盛り上がる中、僕はお出かけの駅の階段で電車の音のリスニングテストに興じていた。それもあって、いじめには遭わなかったものの学校では少し浮いた存在になっていた。そんな小学校3年生のある春の放課後、その年から同じクラスになった友人達が僕に家に来るように誘ってきた。母親にも勧められて友人宅に行き、私は人生で初めてマリオカートをプレイした。レースゲームの魅力に今までにない刺激を受けた私は、今まで貯めてきたお小遣いを次々に新作ソフトに注ぎ込むようになった。そんなある時、親が「このゲーム、エレベーターがあるけど遊んでみる?」と言って一本のゲームを僕に渡した。(当時、私はエレベーターも好きだった。)
エレベーターへの興味で始めたこのゲームだったが、奇妙だけれど温かいキャラクター達、どこか幻想的でドラマティックな音楽、個性的なマップ、そして任天堂ゲームらしからぬ重くシリアスな物語。ラストは余りにも劇的な終わり方で、小学生にして初めてゲームに泣かされてしまった。この今も色褪せない名作の名は、スーパーペーパーマリオ。中古店の端に忘れ傘のように置かれているが、この作品は僕をゲームの世界へ誘うエレベーターだったのだ。
そして、これを機にゲームにのめり込んだ私は、カービィやポケモン、スマブラなど多くの有名ソフトをやり込み、学校での友人が瞬く間に増えた。ゲームにはこれほどの力があるのか、と思わずにはいられなかった。折しも中学受験があり、ゲームからはしばらく離れることになったのだが...
中学受験も終わり、2年ぶりにiPadを開くと、YouTubeにはゲーム実況動画が増えていた。そこにいるキャラクターに懐かしさを覚えた。ーーーiPadを小学3年生の時に与えられ、鉄道や音楽を観ていた私は、ある曲を見つけた。「Sweets Time」というその曲にいた少女は美しく、今まで異性に興味を1mmも持ってこなかった私の心を震わせた。今も推しているわけでは無いが、またもゲームに僕を誘った、そのフランドールという少女に私は足を向けて眠れないのである。その動画を起点として僕は東方Projectの世界に魅了され、そこで私は二次創作という文化に興味を持っていった。私は中学受験時代から日本史が好きだった為、古代の民族衣装や日本史に纏わる設定を孕む東方は、今考えると私と相性が良かったかもしれない。
本日はここで筆を置くこととしよう。明日は、私のマインドを消費者から生産者へ突き動かした、高校時代のエピソードを語ろうと思う。ご覧いただき誠に感謝いたします。