虎に翼 70話

穂高先生は寅子にとって父だったのだろうか。
寅子の姿は反抗期の娘のようだった。

穂高先生に限って言えば、家庭教師の仕事を斡旋してきた時点で、ん?どしたの?とそのキャラ変?に戸惑っていたが、あれが老いを感じさせるきっかけなのであるなら今回のやり取りも少し納得するものがある。
寅子が去り、部屋に戻る姿は老人そのものだったし、そのおじいちゃんっぷりにその後の展開も判ろうかと言うもの。(怒鳴られた直後にしても別れが近いと示唆させるには見事なトボトボ具合だった)

拗れっぱなしのままではなくきちんと和解して別れられたのは本当に良かった。その瞬間はシャキッとした頃の先生の顔に戻り、ハキハキと言葉を繋ぐ表情は何かに吹っ切れたように祝賀会のそれとは違った。

憎いわけじゃない嫌いなわけじゃない。
尊敬しているからこそ自分を下げるようなことを言ってほしくなかった。最後まで理想であって欲しかった(この辺はもっときっちりやって欲しかった)。
寅子の慌てふためく姿に彼女も最期まで甘えていたのかな、ともとれる。

ただもう色んなフラグ立ってて来週怖い。
しっぺ返しが来るって言うのはわかりきってる予告だったけど、寅ちゃんちゃんと受け止められるかな。

寅ちゃんの愛情の形の歪さってずっと気になってるんだけどどんな形で解決してくれるんだろうホント。

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