初めてアイドルを応援して気づいたこと -VOYZ BOY応援記録-
皆様こんにちは、ルルカと申します。
レポ大好き人間(自称)と言っておきながら久しく書いていなかったnote。
去年のAWARDツアー名古屋公演を最後に、私事で恐縮ですが少し面倒になって日常が忙しくなり、余裕の無い日々を過ごしておりました。
気づけばメンバーの約半数が卒業し、VOYZ BOYは解散し、推しも事務所を退所することになり、この数カ月で怒涛の展開に。。。
呑気に神奈川のレポを書いている場合ではない!と、急いで今の心境をしたためたい衝動に駆られ、今に至ります。
前置きが長くなりましたが、私自身がVOYZ BOYに出会って、推しに出会ってどう変わったか。アイドル論なんて大層なものじゃないですが、「アイドルとは何か」について考える良い機会だなと思い、自分なりに纏めてみようと思いました。
大変長くなる予感しかしないのですが、興味のある方はどうぞ最後まで見ていただけると嬉しいです。
1.VOYZ BOYとの出会い
私がVOYZ BOYを知ったのは、2021年7月頃、とあるメンバーのYouTubeを見たのが始まりでした。(ヒント:女装が得意なあの人)
そのYouTubeも偶然おすすめに出てきただけで、たまたま見たことがきっかけでした。そのメンバーはアイドル活動をしていると言っており、当時の私は失礼ながら実在する人間にそこまで興味がなかった(2次元しか勝たん頑固思考)のですが、まぁ見てみるか…とその時一番再生回数の多かった「踊」の踊ってみた動画を見てみたのです。
するとまぁ、総勢30名ぐらいのタイプの違う顔の良い男たちがバキバキに踊ってらっしゃる。初見ではセンターの赤名くんと秋嶋くんに目を引かれました。「アイドルってこういうのだっけ…..???」という衝撃を覚え、すぐに他のMVも漁るように見ていきました。
「GALAXY」もK-POPを意識したような(全く詳しくないのでド素人目線で言ってます)曲で歌もダンスもはちゃめちゃにかっこよく、再生数100万回超えてないのが不思議に思えるほどレベルが高いなと感じ、今までと全く違う扉を開いたような気がしました。
そこからVOYZ BOYの曲を聴いたり動画を見ることが習慣になり、ハマるのに時間はかかりませんでした。
2.推しとの出会い
ハマるのに時間はかからなかったと先述しておりましたが、一つ問題だったのは推しがなかなか決まらなかったこと。
まずメンバーが多い。ぶっちゃけ似たような雰囲気のメンバーもちらほらいる。これは初見殺しやで…と思いながらホームページを見漁ったりして、必死に顔と名前を覚える日々を過ごしていました。
まず初めに気になったのが赤名くん。
「踊」や「GALAXY」のセンターとして最前線に立つ姿はとても堂々としていて、素人目で見ても単純にパフォーマンス力が一際高いと感じ、目を引くものがありました。
そして次に気になったのが最上くん。
こちらも「踊」のバキバキに踊ってる姿と、Weekly Practiceの「Take a picture」の可愛い(?)(←失礼)姿のギャップにやられ、あとは単純に顔が綺麗なのに面白キャラというところがなんともいえないツボに刺さってしまったということもあったりなかったり。。。
可愛い系の子も好きなのでそれこそボイズを知ったきっかけの陣くん(名前伏せた意味)だったり、司くん、大晟くん、力也くん、、、などの面々も気になり始め、なんとも節操のない自分にびっくりしつつ、魅力的なメンバーが多すぎることに苛立ちすら覚えていました(酷い)
そんな中、いつものように動画を見漁っていた時「We Are VOYZ BOY」のMVを見つけ、なんというか、昔の天才て〇びくんみを感じるような(世代)、絶妙なダサクオリティの曲が謎に中毒になり、狂ったように見るようになりました。
そこで見つけてしまった(?)のがそう、渡邉嘉寿人さんでした。
今思うとなぜこのMVを見て推そうと思ったのか正直よく分からないし、もっと他にあるだろ!という声もあるかと思います。でも私は、おそらくこのMVを見ていなかったらこの方を推すことは無かった気がするし、今までの人生の中で感覚で生きてきた自分にとって、今回もこの直感を信じてみても良いのかなと思い、応援することに決めました。
3.界隈の違いへの戸惑い
さぁ推しが決まった!となればやることは簡単。
今まではそのジャンルの情報を収集するべくTwitterアカウントを作り、タグを出し、友達を作って……という流れは割と慣れていたので、ここでも同じようにすれば良いんだな、なんてお気楽に考えていたのですが。。。
いざアカウントを作って他のファンの人をチラッと見てみたりすると、なんか今までと雰囲気が違う。
みんながタグなどで出してる画像は自分のプリクラだったり、可愛く着飾っている姿だったり、なんだか全体的に可愛くてお洒落な方ばっかり。すごく場違い感を感じてしまって、しばらくタグは出せませんでした。(2次元界隈にいた時のテンプレのありがたみをひしひしと感じていた)
また、ライブの感想を上げたりする方がとても少ないことにも驚きました。
私は割とライブのレポを見たりするのが好きなので、ここのライブってどんな感じなんだろ~と探してみてもまぁ出てこない。母数もあるのかもしれないけど、発信する方の少なさに少し寂しさを感じてしまいました。
そんなこんなで戸惑いもありつつでしたが、少しずつタグに反応してお友達もできて、ボイズのオタクとして楽しい日々を過ごしていました。
4.初めてのVOYZ BOYのライブ
ボイズのオタクになっておよそ1ヵ月半。
ご時世的な問題もあり、しばらく開催できなかったライブが久しぶりに開催できるということで、せっかくなら行ってみようかなと思い「VOYZ BOY LIVE2021 -Spark-」に参加することに。
SNSを通じて友達ができたとは言え、人付き合いがあまり得意じゃない自分にとって誰かと会ったりすることに少し抵抗があったので一人で行ってみたのですが、正直めちゃくちゃ場違い感があり泣いて逃げ出しそうだったのを今でも覚えています。
なぜ推して間もないアイドルのライブに、決して安くない新幹線代とホテル代をかけて一人で行こうと思ったのか。今では考えられない行動力だけど、今思えばあの時は何かを追いかけることに憧れのようなものを感じていたのかなと思います。久しぶりに応援したい、好きだ、と思えるものに出会えた衝動が引き起こした行動だった、そんな気がしています。
そんな勢いで参加した初めてのライブ。
席は決して近いとは言えない後ろから3列目の席で、前の方にお客さんがびっしりいるのが見えたけれど正直後ろの方は満席とは言えない状態で、「なるほどこれがボイズか….」と少し悲しみもありつつでしたが、ステージに登場してきたメンバーを初めて生で見た感動は今でも忘れられません。。。
遠くて顔の細部まではよく見えなかったけど、画面越しに見ていた彼らよりも遥かにキラキラしていて、アイドルの凄さを思い知りました。特に嘉寿人さんに関しては遠くにいるファンの方にまで目線を向けていて、見えているかは分からないけどとても嬉しい気持ちになったのを覚えています。「Daydream」で機材トラブルが発生してしまった時の、アカペラで乗り切った姿は忘れられません。
ちなみにこのライブで初めて「beautiful star」を聴きましたが、それ以降自分にとって大切な、大好きな曲になりました。
(めちゃくちゃ関係ない余談ですが、次の日は舞浜観光だ~!と思って1人ディズニーにチャレンジしてみましたが玉砕しました。手前でUターンして大人しく帰りました。今ではそれも良い思い出。)
5.推しの人となりを知ったこと
ライブも参加して、Twitterでリプライすることにも慣れたある時。
SNSに力を入れる方針になったのか、続々とメンバーがインスタライブをするようになり始めました。興味本位で見に行ってみると、ファンのコメントを全部読んでいたり、名前を呼んでいたり、雑談配信をしていたり。メンバーによって内容は様々で、今まで歌って踊っている姿しか見ることのなかった彼らの人となりなどがちょっとだけ見えた気がして、推しもやってくれたりしないかなぁ….なんて思ったりしていました。
その頃は久しぶりに対面で話せる特典会が決まったタイミングでもあり、ますますメンバーのライブ配信が活発になっていく中で、ついに推しもインスタライブをしてくれることに。
YouTubeで見る姿や日々のSNSの雰囲気だけで何となく知ったような気になっていた推しのことを、少しでも深く知れる!と嬉しくなって、その日はワクチンの副作用でぼーっとした頭を何とか働かせて待機していました。
ついに始まった推しのインスタライブ。
「こんばんは~」と穏やかな声であいさつを始め、どことなく緊張した面持ちで画面の向こうにいる推し。。。
その時に、「あぁこの人もちゃんと人間なんだ」と良い意味で思いました。
なんとなく推しに対して完璧で穴がない、人間離れした何かを感じていたところがあり、言い方は悪いけど正直インスタライブみたいな俗人的なことはしない、という勝手なイメージを持っていた気がします。
そんなイメージがあった自分にとって、誰も傷つかない言葉選びでゆっくり話す嘉寿人さんは良い意味で全く想像と違っていて、それが仮にファンに見せる表の姿だったとしても、投げかけられた一つ一つの質問に長すぎるぐらいの時間をかけて真剣に答える姿に嘘はない、と感じました。
推しの人となりを知った、なんていったら大袈裟かもしれないけど、どことなく浮世離れしたイメージがあった推しも、自分たちと同じように日々色々と悩むこともありながら、ステージではキラキラした姿を見せてくれているんだな、と安心したような気持ちになりました。
ちなみにその後特典会にも初めて参加しましたが、極度の緊張で顔も見れない、震えも止まらない(病気?)私にも優しく対応していただき非常にありがたかったです。マスクしてるのに顔が良いってどういうことなんだろうか。何を喋ったかはもうほとんど覚えていませんが、「はぁ~顔が良い」と終始思っていたことは鮮明に覚えています(すみません)
6.狂ったように現場に足を運んだ2022年
ここまででも十分長いですが、まだ4ヵ月分の思い出しか語れていないことに恐怖すら覚えたので、ここから飛ばしていきます。
見出しにもあるように、2022年は文字通り「狂ったように」現場に足を運びました。
Zepp羽田や東名阪ツアー、プロモツアーに定期公演、AWARDツアーなど、決して現場に行った数が多いのが偉いなんて全く思いませんが、あの時の自分はひたすら楽しかったと同時に何かがおかしかったんだと思います。
(これは自慢でもなんでもないですが、午前中在宅勤務してから新幹線に乗って定期公演に向かい、終わったら走って終電ギリギリを目指し、次の日普通に仕事してた自分はもはや病気でした。体重3kg落ちた。。。)
その中で友達も沢山増え、大型ライブの次の日は聖地巡礼したり、いつしか推しに会いに行くというより友達に会いに行くことが目的のようになっていて、楽しさも増し増しに。それと同時に、VOYZ BOYがこれから伸びていくのか不安な気持ちも正直なところ感じ始めていました。
推しのことはとても好きで応援したいし、グループのことももちろん応援したい。でも、たとえば友達に布教したところで誰も知らないし、中にはライブについてきてくれる優しい友達もいたけれど、やっぱり知名度はなかなか厳しいものがあり。一ファンとして応援しているからこそ、こういった現実問題から目を逸らすことができず、なんとかこれからもボイズが続いていくように祈ることしかできないもどかしさを、いつからか感じていました。
それはそうとしても、現場に行くとボイズのパフォーマンスは好きだなと感じていたし、推しがステージに立つ姿を沢山見ることのできた2022年は自分にとって間違いなく今までで一番充実した、楽しい一年でした。。。
7.変わっていくアイドルたち
そうして2022年が終わり、来る2023年。
去年無茶苦茶なスケジュールを組んだ代償か、年明けの体調は決して良いものではなく、しばらく現場も無いためモチベも落ち着いて休んでいた頃。
1月半ばに突然発表された半数近くのメンバーの卒業。
推しは残るといえど好きなメンバーも含まれていたし、何より全く系統の違う2チーム制のボイズが好きだったので結構なショックを受けました。(推しが該当だった方はもちろんそれ以上だったと思います)
2/3が急遽卒業ライブとなって、2/24の公演も無くなってしまって、周りの人たちも戸惑っている中で、追い打ちをかけるように発表されたVOYZ BOYの解散。この発表がされた時、正直言って驚きよりも「あぁ、とうとう来てしまったか…」といった気持ちが強かったのを覚えています。
"大好きだったアイドルの解散が決まった"
ボイズに出会うまでの自分にとっては、まさかその言葉の重みをひしひしと感じる時が来るなんて信じられなかったと思います。
だからこそ3/18の神奈川のライブは、今まで以上にみんなの姿を目に焼き付けたいという思いでいっぱいになり、むしろ寂しさよりも楽しみな気持ちで臨みたいと思い、当日を迎えました。
8.VOYZ BOY、最後のライブ
来る3月18日。
今まで良い天気で迎えたライブがあっただろうか?と思うぐらい、安定の雨模様で迎えた最後のライブ。もはや天気の良いボイズなんてボイズではないまである。
本当は最後だからとボードも作り変えようかと思ったけど、東名阪ツアーから使ってきた手作り感満載の決して上手ではないボードを持って向かいました。(最後まで正しい作り方が分からなかった)
ここまで頑張ってきた甲斐があったのか最前で見ることも叶って、いざボイズ最後のライブがスタート。
白いエナメル衣装を纏ったメンバーがステージに集い、歌った1曲目は「Welcome to VOYZ World」。
最後のライブに相応しい1曲目だなと思って嬉しかったけど、何よりメンバーの皆が本当に楽しそうで、最後なんて思わせないぐらい生き生きとした顔をしていて、ここまで来るのに色々と大変なことがあったんだろうなと思うけど、ステージで歌うメンバーの姿はとても輝いていました。
一番最初のライブで後ろから3列目で目を凝らしながら見ていた状態と比べるとだいぶ視界が違うのもあるけど、それでも今までのどのライブよりも格段にパフォーマンスがレベルアップしていて、それ以上に「ステージに立っている今この瞬間が楽しい!」という気持ちが伝わってきて色んな感情がこみ上げて泣きそうだった。古参でもなんでもない自分がこう思うぐらいだから、ずっと応援してきた人にとってはそれ以上だったのではないかなと思います。
「進化極論Girl」や「自分+夢+君=Fantasy」などの懐かしの曲から、「GALAXY」や「Spark」などお馴染みの曲、「beautiful star」や「PRETTY SPIDER(PINK ver.)」、更に「H2O」や「Drivin'」も偏りなく詰め込まれたセットリストで、MCも少なくハードな曲が続いていき、汗がだくだくになるメンバーもいて。最初は笑顔だったけど、段々込み上げる感情があったのか涙を流すメンバーもいて。。。
どういった経緯で解散に至ったのかは分からなくとも、悔しい気持ち、寂しい気持ち、最後までファンを楽しませたいという気持ちは痛いほど伝わってきました。
そしてライブも終盤になり、ギラギラと眩しい衣装に身を包んだメンバーが横一列に。こんなフォーメーションの曲あったっけ…?と思いながら、他のファンの人たちもざわざわしていると、なんと新曲「Carry on」が披露されることに。
モニターにはBoiz entertainment時代から最近までの写真がスライドショーのように映し出され、一人一人が歌唱し始める。最近の路線とはまた違う、一昔前のボイズのような曲調と今の思いを綴った歌詞は、優しくも少しもの悲しく、それでもこれからの道を歩んでいくという意味が込められていて。
特に「どうか どうか 報われますように」という歌詞は、ボイズのメンバーだけじゃなく、きっとこれまで応援してきたファンも同じように思ってるんじゃないかな、と聴きながら思っていました。
最後は「La La La Love you」で締め括られ、リーダーの巴也くんがこれからについて話すことに。正直その段階では誰がどうなるのか、いつから新しいグループが始まるのか具体的なことは分からなかったけれど、それでも夢を諦めたくない、また一からやり直したい、という強い思いを感じたし、もしそこで夢を追いかけるメンバーがまた見られるのなら応援したい、そう思いました。
最後のライブは、私にとって、今までで一番最高のライブでした。
9.アイドルとは何か
※まるで論文のような大層なタイトルを付けてしまったのですが、全く大した内容ではございません。悪しからず。
ここまで、自分がVOYZ BOYに出会って推しを見つけて、ライブに参加して友達ができて、沢山楽しい思い出ができたよ~的なことを話しましたが、結局ボイズは解散して、推しは事務所を退所して、じゃあ自分の応援って何にも実にならなかったんだな、というと少なくともそれは違うと思っています。
でも、おそらく一昔前の自分なら自分の応援は全く力になっていなかった、と思っていたことと思います。
そう思うことができたのは、嘉寿人さんがファンに向けて発信してくれていたからです。
いつかの配信で、こんなことを言っていました。
この言葉を聞いて、ハッとさせられました。
いつしか自分は現場に行くことが一種のステータスのように感じていて、もちろん現実問題お金を落とさないと続かないのはそうだけど、ライブに行かなければいけない、と思い込んでしんどい思いをすることもあった自分にとって、この言葉はすごく心に響きました。
それと同時に、こんな風にファンに向けて発信してくれる推しに感謝してもしきれませんでした。
自分の応援は少なくとも全く力になっていなかったわけじゃないんだ、微力でもちゃんと届いてるんだ、そう思うことができたのは推しのおかげです。
結局アイドルって何なのか、綺麗に一言で表すことはとても難しいです。
それでも、少なくとも自分にとって人生のプラスになったもの、マイナス思考気味だった考え方を変えてくれたもの、新しい出会いをくれたもの、だと思っています。
推しはもうアイドルではなくなってしまうかもしれないけれど、きっと自分がこんな風に変われたように、また沢山の人に幸せを届けていくことと思います。その時はまた応援できたらいいな、、、
改めて、最後まで素敵なアイドルでいてくれてありがとう。
これからの活躍も楽しみにしています。
長文、拙文でお見苦しい中、ここまで読んでいただきありがとうございました。