総決算!2023年を振り返るゾ!(映画・お芝居編)
こんばんわ。なかのです。
なんだかやる気が地に落ちたので、つらつらとnoteを書くらむ。
今年は例年になく映画やお芝居を観ました。コロナ禍から抜け出した影響が大きいかと思います。あと予想外の人生の夏休みも。
てなわけで、今年みた映画とお芝居をふりかえる。めちゃくちゃ長いから、覚悟して見てね!!
1月〜3月
「THE FIRST SLAMDUNK」
前年の12月に初めて観て、計5回劇場に足を運んだ。ラスト3回は試合が観たくて行ってた。バスケの試合をベンチで座って観てた頃を思い出してアツくなるんだよ…
ザファのおかげで、映画館に1人で行くのにハマりました。ありがとうミッチー。
ちなみに2回目で連れて行った友人のうちひとりは主人公が誰かすら知らず、花道がやたら目立っているのを不思議がっていた。その後、無事にテレビアニメ全100話を完走とのこと。沼へようこそ!!
4月
「東京リベンジャーズ 血のハロウィン編前編」
スラダンミリしらだった友人と2年前に1作目を観に行ったが、なんと喧嘩のシーンが長くて居眠り。
なんやかんやでまた2人で行くことに。結成メンバーの集合写真が来場者特典だった。一虎推しだったのだが、それを抜きにしても村上虹郎がとてもハマっていて素晴らしかった。ちょっとヤバそうな空気感と可愛らしさが同居している。雰囲気と佇まいが素敵だと思う。
1作目が結構な長さだったのに対し、すごく短くて物足りなかったが、後編があるからしゃーない。
5月
劇団四季「ノートルダムの鐘」
初めての劇団四季。とんでもない衝撃を受けた。
このレビューについては以前のnoteに書いているので割愛する。
ディズニー版映画「ノートルダムの鐘」(1996年)
こちらも上に同じく。奇しくも11月に地上波放送があった。実に21年ぶり2回目なんだそう。フロローってめちゃくちゃ人気あるんやな…
6月
劇団世界一団「スペースラブ」(2002年(初演は1997年))
サブスクで視聴。これについても以前の記事で熱弁してるので割愛。
「東京リベンジャーズ血のハロウィン編 後編」
友人からある日LINEが。
「ばじさん、つかまったな…」
それでも上映された後編。ほぼケンカシーンじゃなかったかな…やはり村上虹郎の危うさにやられた。血塗れのハスキーボイスはあきまへんで!
高杉真宙の千冬はちゃんとおバカだったのでよかった。
ただ最後、ドラケンと一虎のやりとりがあっさりしていたのと、タケミチとヒナの別れ→1番隊隊長就任が唐突な感じを受けたのはモヤっている。あれはまだ続くってことでおk??
7月
「ザファ」応援上映(リョータのバースデー)
初めての応援上映。こんな田舎で、ルカワ親衛隊なんか居るのか?ワイも応援してぇー!!と思い映画館に行くと、湘北ジャージやTシャツの人、お手製ライト持参の人がたくさん(満席ではなかったが)
ところが驚いたことに、全然みんな応援しない(最初だけ)。ほとんどの人がライトを付けさえしない。まじか。
中学生のリョータが自己紹介するシーンでの「かわいいよぉ〜!」って何人かの声援が一番声量出てた。
みんな無言になっていく中、「ナイッシュー」「ナイスリバン!」とか頑張って言ってました。あと前列のお兄さんだけが山王も応援してたな。なんでや!王者山王カッコええやろ!!
ちなみに一緒に行った友人は終始無言でポップコーンを食べていた。
8月〜9月
時間ができたので世界一団の動画を観た。
「荘厳序曲2025年」(2001年)
死刑囚が飼っている猫と一緒に他人の夢の中にサイコダイビングする冒険もの。二幕構成で、第一幕は洋楽が、第二幕はクラシックが流れる。「Dancing in the moonlight」と「くるみ割り人形」が印象的だった。(このタイトルで同じチャイコなのに1812じゃないのかよ!っていうのはスルーしてもろて…)
めためたに濃いキャラクターが出てくる。ぴょんぴょこハネまくりなシャドー、ナルシストな敵将(名前わすれた…)が好き。部下たちに向かって叫ぶ「耳をーーすませーーー!!」ってやつがイイ。
そして最後の台詞、「人生の艱難辛苦を乗り越えるために必要なものは、音楽と猫である。」→♪君の目に〜(中村一義の「君ノ声」)
このラスト、最高じゃあないですか…
「不思議な森のチュチュ」(2004)
この作品をもって世界一団休団。BGMやSEが生演奏。舞台が3段になっていて、別の場所で起こっていることが同時進行で演じられるという凝った演出。追いかけっこが面白い。漫画みたいだね。キスシーンにビックリした(初めて見たわ)
「空飛ぶ遊園地」(2004)
遊園地を営む家族のはなし。フラフープを車に見立てたり、子供時代の回想にパペットを使ったり、メルヘンな感じが楽しいけど、なかなかに生々しい。近親相姦…ふたりの行く末が心配でもあるが、幸せならOKです!なのかな?
「心変わりエアポート」(2006)
空港にて5人の旅行者が突然入れ替わる話。
子役の代わりにラジコンは笑った。小道具の使い方がぶっ飛んでる…突然ミュージカル調になったり笑
一人ひとりのキャラが立ってて面白いんだけど、みんないろんな思いやトラウマを抱えて生きている。描写がせつなくて人間臭くてよかった。ひとつの世界に生きているいろんな人間の人生を描くって、なんて素晴らしいのでしょうか。
劇団四季「アナと雪の女王」
アナ雪ミリしら。この感想も以前の記事に書いたので割愛。
10月
岩井俊二氏の映画ばかり観てました。
「リリィ・シュシュのすべて」(2001)
学生の頃に観たっきり、10年ぶりくらいに観た。
昔観た時は「なんだこりゃこわい」「音楽がステキ」という感想だったのだが、大人になった今思うのは「思春期はグロテスク、でもとても美しい」
全然いい思い出じゃないけど、二度と戻ってこない、取り戻せないあの空気を尊く感じた。自分は多分、こういうのを漫画で描きたいのかもしれないと確信した。
あと、市原隼人が美少年すぎる。
大沢たかおどこに出てたっけ?と思って見てたけど、まぁ胡散臭いおっちゃん…ちゃっかり他人のカメラ持っていきかけるし馴れ馴れしいし。胡散臭すぎてサイコーでした。
「スワロウテイル」(1996)
岩井ワールドにハマったきっかけがこの映画の小説だった。中三の秋。これも大学の頃、図書館で観たっきりだった。イェンタウンってすごく不思議な世界観だと思ってたけど、27年後の今、現実にありそうな話になってると誰が想像しただろうか。
CHARAがめちゃくちゃかわいい。ちっぽけなイェンタウンだったグリコがみんなのグリコになり、それを見上げるフェイホンがせつない。
印象的なのはやはりアゲハがタトゥーを彫るシーン。イモムシが蝶々になって飛び立つ、小さな女の子が大人になるシーンだね。
タトゥーの漫画が描きたくなりました。そのうち描こう。
「キリエのうた」(2023)
3時間!長いけど不思議と長さを感じなかった。2人の女の子、音楽、不安定さ、岩井映画の集大成的な感じ。好きな人には失礼かもしれないけど、アイナ・ジ・エンドはグループよりシンガー向きの人だなぁと思った。歌のパワーが強い。
キリエという名前が「kyrie eleison(主よ憐れみたまえ)」からきているということに気づいたときは感動した。ノートルダムにもこのフレーズがめっちゃ出てくるから(またか)
お姉さんの振る舞いが気持ち悪いくらい生々しくて、松村北斗演じる夏彦もそれに伴って気持ち悪く見えてしまう。(めちゃくちゃ嫌がってる人もネット上にはいたな…)でも彼の苦悩はほんとに普通の感覚じゃないかと思う。自分が犯したあやまちを無かったことにしたい。そりゃそうでしょうよ…簡単な話ではないけど。号泣するシーンは教会で懺悔してるようにも見えた。
広瀬すずがこんな役もするの?とビックリしたけど、歳の割に幼くて(今の俳優さんってみんなそうだよね)あまりしっくりこなかった。
村上虹郎がバックバンドで出てくるんだけど、キーパーソンになるでもなくええ感じ。粗品も胡散臭く見えるけどええ感じ。岩井映画に出てくる、胡散臭いおじさんと拘り強めのミュージシャンが好きすぎる。揉め始めるとワクワクしてしまう…(そこかよ)
劇団文化座「炎の人」
お芝居の鑑賞ひさびさに復活。フィンセント・ファン・ゴッホの生涯。運良くめちゃくちゃ前の席で見られたけど、前すぎてもダメだなと思った。ゴーギャンをはじめ教科書で見るような錚々たる面々の登場シーンは「うおおおお!!」ってなりました。ゴーギャンかっこいい。
最後、ひとりひとりが力強く言葉を紡いでいくような感じが素晴らしかった。
11月
「スパイダーマンファーフロムホーム」「スパイダーマンノーウェイホーム」
テレビで観た。トム・ホランドのスパイダーマン初めて見たけど良いじゃないか…ネッドがいい奴すぎる。だからこそあの最後はほんとに辛い…
ノーウェイホームでアンドリューとトビーのピーターが登場した時はテンションブチ上がり。Dr.オクトパスやらエレクトロやらサンドマンやら、もうスマブラのようにボンボン出てくるからテン上げしまくりやね。ただメイおばさんの死はわかっていたけれども泣いてしまう。辛い…
こんな宿命を背負ってるからこそ、応援したくなるヒーロー・スパイディ…
「正欲」(2023)
なんとなく面白そうだと思ったんだけど、とんでもなく鬱になった。あんな死んだ目をしたガッキー、初めて見た。小説が原作。誰にも理解されない特殊性癖の話。マウント取ってくる既婚者の先輩からの攻撃も両親の圧も理解した風も、何もかもがキツい。ゴローちゃん演じる真面目な検事さんがまたとんでもなく合っていた。磯村勇斗とガッキーが試しにイチャイチャしてみるところはなんだかかわいらしかった。
「普通の人に擬態する」という表現が刺さりすぎる。生きづらい。普通ってなんですかね。
劇団ノスタルジア「MAHOROBA」
「645」が好き(観たことないのに)なので、フライヤーを見かけて近い世界観(蹴鞠選手とか)で面白そうだと思い鑑賞。大化の改新か?!と思いきや、入鹿がアシカだったり牛子だったり鎌足がカマタだったり妹子がいたり…パラレルな世界観。万次郎ってジョン万次郎かな?でもこんな時代があったのかもしれないと思わせる。結構ショッキングな展開だったけど、悲劇性は不思議とあまり感じられなくて、希望があった。万次郎が語りかける物語のラストはまだ見ぬ未来への希望でキラキラしていた。
12月
「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」(2023)
あまりにもXのタイムラインが賑わっているので「ワイも観たい!!」となり映画館へ。
鬼太郎6期の劇場版みたいな感じかな?と最初は思っていたけど、やはりPG12なだけあって生臭かった。因習村の一族の話。バディものとしては「TRICK」を、腐り切った家族のゴタゴタは手塚治虫の「奇子」を思い出すような(奇子ほどエグくないけど)。Xで流れているようなほんわかアットホームな雰囲気は皆無だった。
個人的に、血まみれの水木が自分の歯を抜いて(折れた?)捨てるシーン、最初の列車のシーン、映画のタイトルが意外な所ででるのが好き。
青年劇場「星をかすめる風」
福岡刑務所で獄死した韓国の詩人ユン・ドンジュの物語。最初の印象はサスペンス…?だんだん事の真相が明らかになっていくのが面白かったが、何よりも囚人と看守の心の交流が温かかった。国が違えども、文学や音楽でつながれるって素晴らしいよなぁ。「のだめ」にもあったけども。
ほぼずっと刑務所の中を描いているので、大きなあまり大きく場面は変わらない。舞台上には、階段のついた大道具、大きなテーブル。詩を映し出すスクリーンが時々降りてくるくらい。大きなテーブルはピアノにも診察台にも変身し、階段を降りると回想シーンに変わる。ナチュラルすぎる。そして照明は人物の心象を映し出す。不思議。
おわりです。
だいたいこんな感じでしたが、たぶんもっと観てます。でもこれくらいにしておきます。分量がえらい事になってるし…
とりあえずこないだ映画鑑賞券をゲットしたので、もう一回ゲ謎を観るか、カラオケ行こ!を観るか、ゴールデンカムイを観るか…(漫画原作ばっかやなぁ…)
でもほんと、映画やお芝居って勉強になりますな、自分の表現に生かしたいなと思うばかりです。
長々としつれいしました。
おわりー。