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Photo by
yokoichi
弱さは武器
巷では「強い女論」が流行っているようで、XやInstagramでよく目にするようになった。
その影響を受けてか(SNSのアルゴリズムに見事に洗脳されてか)、強い女にならなければいけないと思ってここ最近生きていた。
長く付き合った恋人と別れて1人になって、その人に依存してしまっていた節があったことを反省して、
「自立しなきゃ」
「1人でも生きれるくらい強くならなきゃ」
思っていた。
でもいつの間にか、仲の良い人や家族といるときでも強い自分でいようとして、鎧をずっと着たままでいる。
そのことにさっき気づいた。
仲良くなった異性に、誕生日にLINEをもらった。
「お誕生日おめでとう。これからも最強の〇〇(名前)でいてね。」
と書かれていた。
なんか複雑な気持ちだった。
その彼には後日フラれた。
人は
自分よりも強いところ、尊敬できるところがある人を素敵な人だと認識するけれど
弱いところ、どうしようもないところがあって初めて、その人のことを愛せるようになるのだと思う。
結局クズ男がモテるのも、
女の涙で男が落ちるのも、
コンプレックスを抱えた主人公のサクセスストーリーが人気なのも、
弱さが人間らしくて愛おしいと思うからなのだろう。
完全無欠は、ロボットみたいで、人間ぽくなくてつまらない。
感情に蓋をしないで、もっと喜怒哀楽を豊かに、まっすぐに表現してみようかな。
取り繕ったってうまくいく保証は無いし、取り繕った自分を良いと思ってもらいたくも無い。
強くなりすぎそうだから、この辺で弱い自分も出していこう。弱い自分を愛していこう、それは武器にもなるのだから。
そして出会えた人たちを、心の底から大切にしていこう。