何を大事にし何を手放すか?クリスマスの思い出
おはようございます(*'▽')っと早いですが、クリスマス頃になると、街の風景も様変わりをし始めるので、毎年楽しみにしています。
さて冬の風物詩でもあるクリスマスですが、私は昔読んだ、ディケンズという作家の「クリスマス・キャロル」を思い出すことがあります。といっても、ずいぶん昔ですから、記憶から抜け落ちているところもかなりあります。
この小説は、私が思うのは「こだわり」や「自分の気持ちに素直になること」というのを、とても大事に伝えてくれる小説だと思っています。
その内容ですが、ネタばれにならないように、かいつまんで話しますと、一人暮らしのとてもケチなスクルージという老人が主人公です。彼は、仕事上の付き合いのあった、マーレイが他界してから、ずっと一人で生活しています。とにかくケチな人で、マーレイと長きに渡って友人であり、スクルージは財産相続人であり、お別れも一人の友だったのに、最後のお見送りも出し惜しみをします。
スクルージはその後もあまり気にせず過ごしていますが、ある日、マーレイは見かねて、幽霊としてスクルージに諭しに現われます。何度か現れますが、そのケチで意固地な性格は直りません。しかし最後の現れで心持ちが変わります。
こういう話ですが、スクルージが「こだわり」や「素直になること」として、手放したのは、わかる方もいらっしゃると思いますが、お金です。
この話は、お金にケチにならないようにという小説には思えません。
なぜならば、ずっと貧困の下に過ごしてきたディケンズは、何よりもお金の大切さを知っていると思うからです。人はお金の大切さを知っているから、守ろうとするのは普通だと思います。
私はスクルージの心の冷え固まったところ、こだわりや素直になれないその気持ちを解放することのたとえに、お金という彼が最も大事だと思い込んでいる心の刺を手放しました。
こだわりや頑固さは、いい意味ではその人の粘り強さなのでしょうが、手放してみて、わかる新しい喜びや人との交わりから得る財産もあると思います。自分が悩んでいる時ほど、実はそのこだわりにとらわれているようにも思います。
いろいろ手放して、落ち着いてくるものってあると思います。断捨離といいますが、本当に大切で、人は物でも心でも引き離してみることは心の整理と改めての願うものがわかるように思えます。
この題名の時季というのも、いかにもヨーロッパの小説らしい季節感があって楽しい小説でした。最初にいいましたが、まだ早いですが、素敵なクリスマスを迎えてください(*^^*)
ぐら