ふわりっち

くまもと在住 子ども相手の仕事をずっとしていました。旅行と食べ歩きが趣味です。旅先で感…

ふわりっち

くまもと在住 子ども相手の仕事をずっとしていました。旅行と食べ歩きが趣味です。旅先で感じたことやファンタジー小説を中心に投稿します。

マガジン

  • あれこれ思うこと

    日々思うことをつれづれなるまま書いています。

  • ファンタジー

    空想のおもむくまま,自由に書いています。近くの公園のベンチに座ると何故だかアイデアが浮かびます。

  • 詩のようなもの

    詩とよんでいいのかどうかもわかりませんが、心が動いたときに 投稿します。

  • こことは違う場所へ

    旅の思い出を綴っています。海外旅行の記事が多いですが,旅先で出会ったものや人についても書いています。

  • 創作大賞2024 応募作品

    初めて挑戦します。ファンタジー部門に応募しました。

最近の記事

一か月のお休み

昨年の十月から自分の書きたいことを気ままに投稿してきました。 なぜか不思議とネタが尽きることはありません。 十月末にnote二年目を迎えるので、勝手に充電期間を作ることに しました。 その訳は ○ 今書いてる物語の主人公が、亡き父の残したたくさんの作品を読むため、  自分が書くのを一旦やめることにしました。それは話の中の設定です。  でも、私ももっと皆さんに伝わる文章が書けるように、一か月書かない期間を  つくろうと突然思ったのです。 ○数日前に本の片付けをしていて、ま

    • 日曜美術館の「印象派からの150年〜美の革命 パリ・オルセー美術館〜」で、 今まであまりなじみのなかったピサロの作品の素晴らしさを知りました。睡蓮で有名なモネの「サン=ラザール駅」の美しさにも目を奪われました。

      • この夏初めてで最後になったかき氷。地元のおまんじゅう屋で有名なコバルト。 それを食べながら、去りゆく夏の楽しかったできごとを思い浮かべました。

        • ゆかりさんとバトラー#9父の思い

          見つかった手紙 4年前に亡くなった父とゆかりはあまり話した記憶がない。父は仕事熱心で あり、休日は外にも出て行かず、書斎で過ごすことが多かった。 社交的な母に比べて父はしゃべらないので、何を考えているのか、 ゆかりはさっぱりわからないままだった。 今日はジェームスと父の書斎に入る日と決めていた。時々ゆかりは 部屋に掃除のため入るものの、父が趣味で収集していた物には ほとんど関心がなかった。 改めて部屋を見てみると、一つのコーナーは多くの旅客機の模型。 飛行機のプラモデ

        一か月のお休み

        • 日曜美術館の「印象派からの150年〜美の革命 パリ・オルセー美術館〜」で、 今まであまりなじみのなかったピサロの作品の素晴らしさを知りました。睡蓮で有名なモネの「サン=ラザール駅」の美しさにも目を奪われました。

        • この夏初めてで最後になったかき氷。地元のおまんじゅう屋で有名なコバルト。 それを食べながら、去りゆく夏の楽しかったできごとを思い浮かべました。

        • ゆかりさんとバトラー#9父の思い

        マガジン

        • あれこれ思うこと
          55本
        • ファンタジー
          25本
        • 詩のようなもの
          8本
        • こことは違う場所へ
          25本
        • 創作大賞2024 応募作品
          19本
        • your paradise hotel
          7本

        記事

          詩 光をまとった名もなき草

          朝の散歩で 目に飛びこむ きらめき これは どこからきているのだろう ブロック塀に 蔓を伸ばすように生えている 葉っぱの裏に たった ふたつぶ 朝露が 涙のようにたまっている その美しさは あまたの宝石も凌ぐだろう いつ落ちるか わからないところで その透き通った体を 支えている

          詩 光をまとった名もなき草

          ゆかりさんとバトラー#8午後のお茶

          楽しみにしていたアフタヌーンティー 今日は前から楽しみにしていたアフタヌーンティーの日だ。ゆかりは ウェストを縫い広げた綿のワンピースを着た。母が選んだこの生地は、 綿100%ではあるが、艶があり、肌なじみがとっても柔らかだ。 ジェームスの準備を見ながら、ゆかりもこれからは自分でも用意 できるように メモの用意をした。 三段スタンドの一番下はフィンガーサンドイッチ。小ぶりで食べやすい 大きさだ。 今日のサンドイッチは二種類。ハムとレタス、きゅうりとクリーム チーズの組み

          ゆかりさんとバトラー#8午後のお茶

          ゆかりさんとバトラー#7ジェームズのベスト

          サイズの合った洋服 今日は珍しく朝から雨が降っている。でも、植物たちにとっては 恵みの雨だ。 朝は庭の散歩はできなかったけれど、朝食後にゆっくりコーヒーを 楽しんでいる。私にとっては、至福の時間になった。 ジェームズのベストの手直しが終わったので、今日渡そうと思う。 彼はどんな顔するだろうか? 気に入ってくれると良いのだが… 彼の反応はどうだろうと想像するだけでワクワクしてきた。 「今日は何をいたしましょう?」と尋ねるジェームスに ゆかりは、「その前に、まず座って」と声

          ゆかりさんとバトラー#7ジェームズのベスト

          ゆかりさんとバトラー #6 洋服の手直し

          初めての洋服補正 今朝もゆかりは、早く起きた。今日と明日はジェームスが来ない日。 だから今まで通り遅くまで寝ていてもいいのに、自然と目が覚めて しまったのだ。 ゆかりは朝の新鮮な空気を取り入れようと、窓を大きく開いた。 すると、春の清々しい風が部屋の中に流れ込んできた。 ゆかりはこの頃、毎日庭を散歩している。朝の庭は今日も すがすがしく、少しずつジェームスが手入れをしてくれて いるので、印象が変わってきた。 今朝はバラの蕾をいくつか見つけた。もう5月の後半だから、 花

          ゆかりさんとバトラー #6 洋服の手直し

          ゆかりさんとバトラー #5父母の形見

          断捨離の方法 「おはようございます」とやってきたジェームスは、ゆかりが庭の草花を アレンジし、玄関の花瓶に挿していることに気づいた。昨日は紫の花だけ だったのに、今日はその色が引き立つように、オルレアン・レースフラワー の白や緑の葉っぱを加えている。庭に咲いていた感じを自然に活かした アレンジだ。 初めて訪問した時、少し暗く感じられた玄関が、人を迎え入れるような 感じに変化している。 奥から「どうぞー。入って」と言う声に応えて、キッチンのほうに向かうと、 テーブルにもガ

          ゆかりさんとバトラー #5父母の形見

          ゆかりさんとバトラー #4動き始めた日常

          小さな行動 朝露にぬれた元イングリッシュガーデン。世話をする人がいなくても、こぼれた種から芽を出し、可愛らしい花々がそこかしこに咲いている。 ゆかりは『とうてい植物の世話や手入れはできない』と今まで庭仕事を投げ出していたが、けさ散歩をしながら「花を愛でることはできたはずだ」と思った。 買い物の時、そそくさと庭を横切る時とは違い、朝日を浴びたその世界は美しく とてもまぶしかった。花の周りを蝶々もふわりと飛んでいる。 いつのまにか ゆかりは過去のことを思い返していた。

          ゆかりさんとバトラー #4動き始めた日常

          ゆかりさんとバトラー #3 初めての訪問

          荒れてしまっている庭 ジェームスが初めてゆかりさん宅を訪問したとき、一番気になったのが庭 だった。明らかに数年前まで手入れがなされていたようだが、現在は 人の手が入った形跡がほとんど見られない。 それでも、春の暖かいな日差しの中で、花々は美しく咲いていた。 『午後のお茶の時間にそれらを飾ってみよう』 ジェームスはそう思いながら、玄関のドアを開けたのだった。 ゆかりさんの依頼の内容は、主に部屋の掃除と食事の用意だ。ざっと 見ても、部屋数は一人暮らしの彼女にとっては多く、ご

          ゆかりさんとバトラー #3 初めての訪問

          ゆかりさんとバトラー #2 ジェームスの事情

          自信をなくしていた ジェームス ゆかりさんの元を訪れたジェームスは、20年前までバトラー協会の 看板執事だった。依頼主の要望に応え、その方たちの笑顔を最上の 喜びとし、誇りを持って仕事をしていた。その洗練された身のこなしや かっこよさも人気ではあったが…… 彼が結婚したのは、そんな絶頂期。30代初めだと言うのに収入も多く、 将来が約束されたような暮らしだった。 そんな折、24時間3交代で行う仕事が入った。ご両親が海外に出かける ことが多く、一人になることが多い高校3年生

          ゆかりさんとバトラー #2 ジェームスの事情

          ゆかりさんとバトラー #1 出会い

          はじめに パトラーをお願いする場合は、執事協会に登録されている名簿の中から 依頼主の要望にあった人が、まず候補者になります。そして依頼者との面談を 経て、担当のバトラーが決まるのが一般的です。 この話の中では、まるでマッチングアプリのように軽い感じで 2人の出会いが描かれてますが、実際にそういうことはあり得ません。 非現実のエンターテイメントとして楽しんでいただければ嬉しいです。 期待はずれの出会い 50歳をいくつか過ぎたゆかりは、もともと親の家だった大きな家に1人で

          ゆかりさんとバトラー #1 出会い

          【詩】ツクツクボウシ

          ツクツクホウシ ツクツクホウシ ホウシツクツク ホウシツクツク 一体どっちが先なんだい? 夏休みが残りわずかになると 学校で 神社で 一斉に鳴いていたね 身をよじらせるようにして ぼく、まだ宿題終わってないんだ 苦手なものを残すからだよ こうなることは わかっていたはず ツクツクホウシ ホウシツクツク わかっているけど、できないんだ 君たちだって、ジタバタして 悪あがきしているように見えるよ それは違うね 僕たちは 自分の命を精一杯生きている ナマケモノの君と一緒に

          【詩】ツクツクボウシ

          夏の終わりのハーモニー

          今日は神戸に行った友人と旅行の振り返りを兼ねて、ランチ会をしました。 反省会といってもそれはただの名目に過ぎません。旅行中もおいしいものを 食べ、笑ってばかりいたので、何の振り返りがいるでしょうか? 久しぶりに以前行っていたイタリアンレストランで待ち合わせをしました。 ここはピザかパスタを頼むと、前菜のバイキングとフリードリンクが ついてきます。 2人とも、まず前菜に目が奪われてしまいました。どれを選んでも おいしいのでいつも目移りしてしまいます。 ピザはいつもマルゲリ

          夏の終わりのハーモニー

          神戸の異人館 英国館にて 窓越しの日差しが眩しい。

          神戸の異人館 英国館にて 窓越しの日差しが眩しい。