詩・セデーション
眠りたいのに
眠らせてもらえかったのは
会社も 学校も同じ
最後の時も
ボードレールは眠らないから
詩を書いた
生きているより
眠りたかっただけ
そしてまた
死にたいよりも眠りたい
眠りでなければ
死ではない
君たちは
俺を眠らせないために
罠を仕掛けたのか
生殺しにするために
ただ 眠りたい
眠りの中に
目覚めを
すべて逃がしたい
だが また
暁光がくる
救いのない挫折の
断端まで照らすもの
胸がつかえ
頭が痛く
背中はきしみ
呼吸が弱い
来ない
来ない
眠りが
眠りを終わらせるものが