政治・社会覚え書きⅥ

・共和制から専制への移行に伴って、権力の集中と統制は極大に達する。共和制においては民心との合意の上で、権力が形成されるが、この権力が専制へと継承されるということは、その合理が残存しているということになるからであり、これ以上に強大な権力を発生せしめる要因はないからである。

・専制における主権発生の合意はホッブズによれば、獲得と設立に分かれる。しかしながら、この両者を見極めるための政治的材料を発見することは甚だ困難である。

・憲法律→憲法→法律・・・。この下降原理と相互作用について考察すること。

・共和制の権力量と専制の権力量との比較。主権合意における数的性質について・・・

・貴族制は自然発生的であり、一度貴族制が廃止されれば、貴族制を復活せしめようとする傾向を民衆は持たないと言われている。だが、貴族制は宗教と密接に結びついた過去を持っていることがしばしばであり、宗教的な力が残存していれば、話は違ってくる。


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