ショートストリー:ココナッツくんとマウイオニオンくん ハイキングへ行く。NO.2
マウイオニオンくんは、がんばってそのひもをつかんだ!
ひもは、つるつるしていなくって、つかみやすかった。
ありがとう。ココナッツくん達。助かったよ。
マウイオニオンくんのかおは、
ちょっと泥で汚れてしまったけれど、
ぜんぜん気にならない。
だってケガしなかっただけでもよかったから。
よごれてしまったことなんか、ぜ~んぜん気にしません。
マウイオニオンくんは、1本の落ちている枝を見つけて、
杖にしてみました。
おぉ~これは、歩きやすいぞ。
やっぱり、人間様がやっていることは、いい事もあるんだと、思いました。
鳥の歌声を聞きながら、ちょっと口笛をふいてみたり、
こけに着いている水滴が宝石に見えて頭の上にのっけてみた!
マウイオニオンくんは、小さなからだをもっと丸めて、
こけに顔がくっつくぐらいにちかづけていた。
なにか小さな芽があるよ。マウイオニオンくんは、何か発見しました。
なんでも知っているココナッツくん達。
それは、こけのお花だよ。
小さなマウイオニオン君は、地面に近いからいろいろみつけます。
知らない事を知っていくととっても嬉しいきもち。
頭の上は、大きな木々の間から入ってくる光がまぶしくて、
神様がおりてくるんじゃないかとワクワクしながら、
みんなでにこにこ笑顔で歩くことが楽しくって、
元気ももりもり沸いてきた!
が、、、。
マウイオニオンくん、元気すぎて、なんだかふらふらになってきた。
マウイオニオンくん、自分でもなんだかわからないけれど、、
しゅるしゅる~って、座り込んでしまった。
ココナッツoneくんは、自分のココナッツジュースを
マウイオニオンくんに飲ませてあげた。
そうです。
マウイオニオンくん、水も飲まずにハイキングをしていたのです。
脱水症状になりかけていました。
あぶないあぶない。
皆でくねくね幹に座って、
マウイオニオンくんをやすませて、
ゆっくり、ゆっくりココナッツジュースをのんだ。
つづく。
知識:ココナッツジュースは、新鮮なジュース。