ショートストリー:マウイオニオンくんとパイナップルコちゃん No.3
パイナップルコちゃんは、
水筒を持っていません。
マウイオニオンくんは、
パイナップルコちゃんの
のどがかわいていないかどうか、
こころの中で心配で心配でたまりません。
心配していても、気持ちは、伝わりません。
だから、聞いてみました。
お水飲みたいですか?って聞いた。
そうしたら、パイナップルコちゃんは、
こういった。
私の頭の王冠は、
お水を少し入れておく事ができるから、
大丈夫。
マウイオニオンくんは、初めて知った。
ぼくの頭には、王冠がない。
パイナップルコちゃんの頭には、緑色の王冠。
へ~。すごい。
でも、のどがかわいたら、すぐに言ってね。
マウイオニオン君は、ハイキングの時、
ふら~ふら~になった事があったら、
他の人のきもちまでわかるようになった。
坂道を下っていると、
遠くの海に白い横線が見えています。
マウイオニオン君は、あれが大きな波の事と、
ココナッツくんから聞いていた。
うきうき足取りで、
見えてきた海にむかって、
まっしぐら~!
つづく。
知識:パイナップルの葉のような形をしていると、
雨水を葉の重なり合ったところにキープすることができる。
パイナップルの他、タビビトの木(トラベラーツリー)も同様。
大きな木で、旅人がのどが乾いたらその葉の間の水を求めるとよいとか、
南北に向かって、葉を広げているので方角がわかるなど言われている木もある。
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