ショートストリー:マウイオニオンくんとパイナップルコちゃん No.1
マウイオニオンくんがこの島をテクテク、
北に向かって歩いています。
大きな波が来ていると聞き、見に行きます。
ちょっと登り坂。
ちょっと、ふぅ~ふぅ~となってきました。
ココナッツくんたちが教えてくれたように、
マウイオニオンくんは、
あれからいつも水筒を首からさげています。
ちょっと木陰でやすもう~、と。
赤い傘のような大きな木がありました。
手の平を広げてももっと大きな広い木。
その下の岩の上にちょこんと座り、
水筒の水を飲んで休んでいました。
木の葉っぱの影がとてもきれいに地面に映っています。
レースのようなきれいな葉っぱの影。
上を見上げると、真っ赤なものは、真っ赤なお花だったのです。
なんだか燃えるように赤い赤い花。
でも、近くでみると1つ1つが不思議な形。
落ちている花は、すでにバラバラ。
不思議なお花。
木に咲いている時は、こんなにきれいなのに、、と、
足元に落ちているお花の花びらや
細いはなびらのようなものをあつめました。
水も飲んだし、、。
お花も拾ったし、、。
もうちょっと歩こう。
お花をもったマウイオニオンくん。
気持ちは、ウッキウキ。
誰かにあげたくなりました。
なんだかあま~い香りがしてきました。
大きな緑のじゅうたんも見えてきました。
その緑のじゅうたんの道路近くに、
パイナップルがちょこんと、1つ座っていました。
そのじゅうたんの正体は、パイナップルの畑。
マウイオニオンくんは、
その花を誰かにあげたっくしかたなかったので、
そのパイナップにあげよう!と心にきめました。
でも、初めてみるパイナップル。
ちょっと、ドキドキ。。。
どうやって声をかけよう、、、。
空を見て考えたり、
地面を見て考えたり、、。
そうだ、ハイキングの時にやっていた、
こんにちわ!でいいかも。と、
勇気を出して、
息もいっぱい吸って言ってみました。
つづく。
知識:赤い花をつけた大きな木は、鳳凰木:ロイヤルポイシアナ。