ショートストリー:ココナッツくんとマウイオニオンくん ハイキングへ行く。NO.3
ココナッツジュースは、ほんのりあまく、
のどの中をしゅるしゅるしゅる~って、通っていく。
くねくね幹は、ハウツリーの幹だった。
マウイオニオンくんの足元を見ると、、、
赤いハイビスカスに似ている花が咲いていました。
ココナッツくんが教えてくれました。
これは、地面に咲いているのでは、ないんだよ。
昨日咲いた花が花のまま落ちているんだ。
ハウの花は、朝は、黄色で咲いて、
夕方には、こんな深い赤い色に変わって、
落ちてくるんだ。
マウイオニオンくんは、
お花が枯れる時、花びらがぱらぱら落ちてくるのを
見た事あったけれど、
地面に、こんなにパッと、鮮やかに落ちているのをみて、
まだ、生きているのに、かわいそう~と、
拾い上げたとたん、
花びらがばらばらになって、驚いた!
初めてみるもの。
聞くもの、
体験するもの。
ちょっと、わくわく、ハラハラ、、。
仲間がそばにいて、
その場所の事を知っている仲間がいることは、
安心だし、物知りになれる事を知った。
それに、知らない事は、教えて~!って、
聞くことも大事だと知ったよ。
1歩歩いて、2歩歩いて、これなあにって聞いたって、
誰だって、初めての事は、あるんだ。
だから、マウイオニオンは、教えてもらった事、
体験した事、畑に帰る日が来たら、
マウイオニオンの仲間たちに教えてあげるんだ~!!と、
ちょっと、一回り大きくなった気持ちになった。
それからハイキングを続けていくと、、、。
人間様達が、木の幹を、くんくんにおいをかいでいる。
マウイオニオンくんもその足元をくぐって、
においをかいだ。
クリスマスの香がした!
つづく。
知識:Hau Tree:ハイビスカスの仲間で幹が這うように横へ横へと伸びています。