僕に告白してきた後輩が妹になったんですが…
2年生になり既に3ヶ月
去年に自分がつくり1人しか居なかった
何でも好きなもの研究愛好会にも
新入生1名が入った
小川ちゃん
なかなかに元気で可愛らしい
小動物みたいな女の子
野球部のマネージャーとかダンス部にいそうなのに
ー
何でも好きなもの研究会は名前の通り
ただ好きなものを研究するだけ
研究すると言っても普通の趣味レベル
なんならちょっと興味をもったものをかじる程度
今日はどんな人が好きなタイプなのか語ろうと
小川ちゃんからの提案だった
ー
彩:〇〇先輩はどんな人がタイプなんですか…!
助走も無しにいきなり質問をしてくる
〇〇:え〜
〇〇:嫌だよ恥ずかしい
彩:いいじゃないですか〜!
彩:言いましょ!
彩:他に人居ませんし!
〇〇:だって絶対みんなに言いふらすじゃん!
彩:言いふらしませんよっ!
彩:誰が〇〇先輩のタイプなんて知りたいんですかっ!
〇〇:じゃあ言わなくていいじゃん
彩:彩は知りたいんですっ!
彩:教えてくださいっ!
〇〇:え〜
〇〇:嫌だよ恥ずかしい
彩:いいじゃないですか!
彩:いいから言いましょ!
彩:他に人いないんですからっ!今ですっ!
〇〇:だって絶対みんなに言いふらすじゃん!
彩:だぁ〜〜!!!
行ったり来たりで先の見えない会話に嫌気が差したみたい
彩:こんな会話がしたいわけじゃないんですよ…
彩:どんなタイプかで盛り上がりたいだけ…
〇〇:じゃあ僕だけ言うのは不平等じゃん
〇〇:2人とも言えばその後の会話も広がるしね
彩:確かに…
〇〇:ならせ〜ので言う?
〇〇:1人だけ言わないとか無しだぞ!
彩:修学旅行の夜じゃないですか…
彩:テンション上がり過ぎですよ…
彩:ここ空き教室ですよ…?
〇〇:いいじゃん!
〇〇:いくよ!
〇〇:せ〜の!
彩:え、えっ…
〇〇:料理が上手!
〇〇:……
彩:あ…
〇〇:小川ちゃん…?
〇〇:言わないの無しって言ったじゃん!
〇〇:も〜…
〇〇:1人だけ恥ずかしいじゃん…!
彩:ちょっと…
彩:テンション上がりすぎですよ…
彩:なんで置いてくんですか…
次は僕のテンションについていけない様子
彩:もうここまできたら勢いで全部言ってくださいよ〜
〇〇:仕方ないなぁ
〇〇:どこから言おうか?
彩:ちょっと待ってください!
取り出してきたのはメモ帳とペン
〇〇:いや…なんで
彩:だって研究愛好会ですからっ!
彩:〇〇先輩のタイプを研究するんですよ
〇〇:もう…仕方ないなぁ…
彩:じゃあお願いします
〇〇:好きなタイプは
〇〇:大人っぽくて3年の梅澤さんみたいなしっかりしてる感じ
〇〇:料理もできてほしい
〇〇:というか一緒につくりたい
彩:なるほどなるほど
ひたすらメモ帳に書き足していく
彩:あとはありますか?
彩:それだけじゃないですよね?
〇〇:なんか詰めてくるなぁ
〇〇:まぁ後は年上が好みかなぁ…
彩:と…年上…!
なんだかすごくがっくりしている
彩:ん〜…
〇〇:どうしたの小川ちゃん
彩:いや…ちょっと…厳しいなって…
〇〇:え、僕のタイプがってこと?
〇〇:高望みしすぎだって?
彩:いやこっちの話です…はい
〇〇:まぁそれならいいけどね
〇〇:あ、小川ちゃんって梅澤さんと仲いいでしょ?
彩:そうですね〜
彩:可愛がってもらってます!
〇〇:梅澤さんと仲良くなりたいから手伝ってくれない?
彩:え…?
〇〇:梅澤さんみたいな女性と付き合いたい!
〇〇:女の子よりも女性に近い方が良い!
彩:いやぁ…梅澤さんは…
彩:〇〇先輩は好みじゃないと思いますよ
〇〇:いやいや
〇〇:わかんないじゃん
〇〇:意外と意気投合して
〇〇:そのままデートとかあるかもしれないよ!
彩:無いです!
〇〇:お願い!!
〇〇:まじで!本当に!
彩:無理です!
〇〇:梅澤さん!お願い!
彩:彩は梅澤さんじゃないです!
彩:諦めてください!
〇〇:そんなぁ…
〇〇:じゃあ明日の放課後に梅澤さんの教室にでも行くかぁ
〇〇:だから明日は愛好会は無しで!
彩:ダメですぅ〜!!
彩:放課後は彩と愛好会ですぅ〜!
彩:絶対に梅澤さんにはかかわらないでくださいっ!
〇〇:えぇ…なんでぇ?
ー
数日が経過した
なぜだろうか
後輩の小川ちゃんがなんか少し違う気がする
彩:〇〇先輩〜最近は料理にハマってるんですよ
〇〇:小川ちゃん今まで料理なんてしてなかったじゃん
彩:なんかお手伝いでやったらハマっちゃって…
〇〇:へ〜いいね
彩:それでそれで
彩:〇〇先輩にドーナツ作ってきたんですよ…
〇〇:え〜!
〇〇:凄いね!こんなの作れるようになったんだ
彩:まぁ…〇〇先輩が他の人にいかないために?
〇〇:??
彩:まぁいいです食べてください
〇〇:いたただきます
パクッ
〇〇:うまっ!
〇〇:これすごい美味しい!
彩:へへ…嬉しいです…
彩:今度〇〇先輩とも一緒に作りたいなぁなんて…
〇〇:え〜いいね
〇〇:今度の愛好会はそれにしようか
彩:やった!
無邪気な子供くらい喜んでいる
彩:彩も食べる〜
と言って小さな手でドーナツを掴み
食べる
砂糖がついているタイプのドーナツだったため
指先に残った
春に溶け残った雪みたいな砂糖を
僕の方を見ながら
チュッパ
チュッパ
と舐め始める
今までの小川ちゃんとは違う姿だ
不覚にもセクシーさを感じてしまった
好きなタイプは年上なのに
そこで僕は話をそらす
〇〇:あ〜…彼女欲しいなぁ…なんて…
指を舐め途中なのに体をグイっと前にだしてくる
彩:彼女ですか!?
〇〇:そうそう…
〇〇:そろそろ高校生活も折り返しだし
〇〇:今年の夏はお祭りデートで花火を彼女と見たいんだ!
彩:え…
〇〇:梅澤さん誘おうかなぁ…
彩:あ…あの…
なぜかいきなりモジモジする小川ちゃん
彩:それって必ず年上じゃないとダメですか…?
彩:彩じゃダメですか…?
〇〇:というと…?
彩:彩…〇〇先輩のことが好きなんです!
彩:〇〇先輩…
彩:付き合ってください!
〇〇:えっと…
〇〇:小川ちゃん…
〇〇:ごめん…
〇〇:今まで後輩として接してきたし
〇〇:恋愛の対象として見てきたわけじゃないから…
〇〇:厳しいかな…ごめんね…
彩:……
彩:そうですか…
いきなり小川ちゃんは好意を伝えられた
今言ったことは本当で嘘じゃない
声に出すことはできないけど
僕は年上が好きなんだ
ー
それから小川ちゃんとはあまり話していない
なんてことはなく
逆に前よりも距離が近い
彩:〇〇先輩早く愛好会行きましょ〜!
彩:早く〇〇先輩と2人きりになりたいですっ!
〇〇:ねぇ…
〇〇:なんか近くない?
彩:彩は〇〇先輩のことが好きなんです!
〇〇:この前告白されたから知ってるよ
彩:振られましたけどね…
彩:だけど彩思ったんです!
彩:好きがバレたならもっと積極的にいっちゃおう!って!
〇〇:それにしても近いね
〇〇:腕組んでるじゃん
彩:まぁまぁ
彩:いいじゃないですか〜!
今回は許してあげることにした
愛好会の教室に着き
今朝母にいきなり言われたことを思い出す
〇〇:あ、そうだ僕のお母さん再婚するらしいんだよね
彩:えっ!
彩:奇遇ですね!
彩:彩のお父さんも再婚するらしいんですよ!
〇〇:へぇ〜!
〇〇:偶然だなぁ
彩:なんか彩にお兄ちゃんができるらしいんですよね
〇〇:そうなのか〜
〇〇:僕はそういう話しはなんも聞いてないからな
〇〇:新しいお父さんどんな人かも知らないよ
彩:今日会いに行くらしいんですけど…
彩:彩人見知りだし…
彩:〇〇先輩がお兄ちゃんだったら良いのに…
〇〇:そんなことあるわけないでしょ
彩:そうしたら〇〇先輩とずっと一緒に居られるのに…
〇〇:小川ちゃんほんとに積極的だね
彩:だって〇〇先輩が好きなんですも〜ん!
ー
愛好会が終わり家へ帰る
ようやく再婚の相手が分かるらしい
お母さんいわく新しい旦那さんは
天使みたいで可愛いらしい
貢いだりしてないか心配になったけど
まぁ…恋は盲目だもんね
そしてついに再婚相手が到着した
少し小柄で
歳は若め、かなりイケてるMenイケメンだった
新たなお父さんと挨拶をすると同時に
妹ができると告げられた
よく見ると
その後ろに僕の妹となる女の子らしき姿が
人見知りらしく隠れているので
〇〇:〇〇って言いますよろしくね
と挨拶すると背中側からニュッと顔を出した
彩:え…?〇〇先輩…?
ー
なんと妹は小川ちゃんだった
ひとまず自己紹介を終え自室へ小川ちゃんを招き
一息つく
〇〇:え〜っと…じゃあ…
〇〇:これから小川ちゃんは妹になるってこと…?
彩:そうみたいですね…
さっき話していたことが本当になってしまった
〇〇:ん〜…そっかぁ
彩:〇〇先輩はこれから彩のお兄ちゃんになるんですね
〇〇:そうだね
彩:じゃあ…これからお兄ちゃんって呼んでもいいですか?
〇〇:え…
彩:それで!
彩:〇〇先輩は彩のことを彩って呼んでください!
〇〇:ちょっと…!
〇〇:急展開すぎじゃない!?
彩:だって兄妹ですよ!
彩:しかも〇〇先輩がお兄ちゃんっ…
彩:お家でも学校でもずっ〜と一緒になれるんですよ!
彩:最高じゃないですか!
小川ちゃんは爆竹みたいにテンションがぶち上がっている
彩:お兄ちゃん!
彩:んっ〜…!
彩:いい響き!
彩:お兄ちゃんも彩って呼んで〜!
彩:ほら!彩!彩!彩!
〇〇:…彩
彩:どうしたのお兄ちゃん?
〇〇:呼んだだけ…
彩:お兄ちゃんっ…
彩:好きっ〜!!
ー
最近はようやく
妹という存在に慣れてきた
やはり慣れるまでには少し時間が必要で
朝起きると洗面台に
彩:う〜ん…上手くいかない…
と前髪をつくる妹がいて
学校に行くときには
彩:待って!
彩:お兄ちゃん!
と後ろから駆け寄る妹がいて
学校の中ではいつも通りだけど
愛好会が終わり
いつも解散する道では解散せずに
同じ家に帰る後輩兼妹がいる
そんなようやく慣れた生活
夕食中に妹がこんな提案をしてきた
彩:今度の愛好会はさお家でやろうよ
〇〇:ん?
彩:愛好会のメンバーはお兄ちゃんと彩しか居ないから
彩:別に学校でやらなくてよくない?
〇〇:確かに…!
〇〇:名案だぁ!
ということで家でやることに
〇〇:じゃあ何する?
〇〇:最近おもしろいことが無いんだよ
彩:なんだろう…
彩:あっ!
彩:前さドーナツ作ってあげたじゃん!
〇〇:あ〜
〇〇:そんなこともあったね
彩:次は一緒につくろうよ!
〇〇:お〜この前そんな話もしたしありだな
彩:でしょ!
〇〇:じゃあそれで決定で!
彩:やったっ…!
彩:楽しみ〜!
次の愛好会は家で一緒にドーナツをつくることになった
ー
彩:さぁ!お兄ちゃん!ドーナツ作ろう!
気合が入った妹とドーナツをつくる日
卵、牛乳、ホットケーキミックスの材料たちを用意
プラスしてなぜか机の上にはポンデリングが
〇〇:なんでポンデリングがあるの?
〇〇:今からドーナツつくるんでしょ?
彩:ポンデリングは家でつくる気にはならないでしょ?
彩:買った方が早いじゃん!
〇〇:いや…それをつくるのが愛好会…
彩:いいの!
彩:つくるよ!
彩:今日つくるのはオールドファッションだよ!
〇〇:なんでこれにしたの?
彩:簡単だから!
〇〇:まぁ…いきなり難しいのはね…
そんなこんなでつくり始める
まずはホットケーキミックスと砂糖を混ぜる
そこにサラダ油、卵を加えさらに混ぜる
ここで隣で作業をする妹を見てみると
彩:ヘヘっ…
彩:ぐふふ…
彩:ふふっ…
と気持ちの悪い声を出しながら
見たことのない液体を混ぜ合わせている
〇〇:ちょっと!?
〇〇:それは大丈夫なやつなの?
彩:大丈夫大丈夫!
彩:美味しくできるから!
彩:ひひっ…
恐怖を感じるがそっとしておくことにした
あとは牛乳を加えて調整して
形をつくる
最後に160度の油できつね色になるまで揚げれば
彩:完成!!
〇〇:お〜これは美味しそうだ
彩:だよね!
彩:ねぇねぇ!これ!
彩:彩がつくったやつだよ!
彩:お兄ちゃんに食べてほしい!
〇〇:え?
〇〇:自分でつくったやつでしょ?
〇〇:先に食べなよ
彩:一番最初はお兄ちゃんが良い!
〇〇:そこまで言うなら良いけど…
彩:じゃあ!
彩:彩が食べさせてあげるっ!
彩:はい!
彩:あ〜ん!
食べると同時に口の中に
今までに経験のしたことのない苦みと
酷い頭痛に襲われた
彩:大好きだよっ
彩:お兄ちゃんっ!
という声と伴に意識はなくなった
ー
次に目を覚ますと
一瞬天国かと思ったが白い天井
そして可愛らしいベッドの上だった
キョロキョロと辺りを見回していると
彩:あ!起きたんだ!
と妹が
〇〇:彩?
彩:おはよう
彩:お兄ちゃん
彩:いや…お兄ちゃん?
彩:その見た目ならお兄ちゃんじゃない…?
意味のわからないことを言う妹
〇〇:え…?
〇〇:どういうこと?
〇〇:ここは?
彩:ここは彩のお部屋だよ
彩:あとお兄ちゃんはしっかり自分の身体確認したほうがいいよ
そう言われて確認したところ
173cmあった身長は
小学生ほどになり
いつもは見上げられるはずが
今は見上げる側に
〇〇:は!?
〇〇:なんで!?
彩:ふっふっふ…
彩:もうお兄ちゃんはお兄ちゃんじゃないんだよ
〇〇:彩…?
〇〇:今なら許してあげるから
〇〇:ね…?
〇〇:ちゃんと説明して
彩:タネ明かしをするとね
彩:お兄ちゃんは年上の女性が好きって言ってたから
彩:さっきドーナツつくってるときに入れたあの液体
彩:あれは身体が小さくなる薬でね
彩:あれでお兄ちゃんを小さくして
彩:彩を無理矢理にでも恋愛対象にさせようってわけ!
〇〇:えぇ…?
彩:ほら〜
彩:彩お姉ちゃんだよ〜
彩:〇〇くん安心してね
彩:彩お姉ちゃんがついてるからね
ヨシヨシ
〇〇:ちょっ…!
〇〇:やめっ…!
逃げようとしたところを抱っこされる
彩:逃げようとしても無駄だよ
彩:小学生男子の力じゃ女子高生には勝てないよ
彩:へへっ…
彩:お兄ちゃん…じゃなくて〇〇くん
彩:彩は恋愛対象だよ?
彩:〇〇くんからみたら素敵なレディーだけど?
〇〇:それでもやっぱり梅澤さんが…!
彩:うるさいお口は塞ぎましょう!
彩:ちゅ~っ!
〇〇:んっ…!
彩:へへっ…
彩:彩お姉ちゃんのちゅ~はどう?
〇〇:いや梅澤さんの方が…
彩:もうっ!
彩:いつまで梅澤さんなんて言ってるの!
彩:もう梅澤さんなんてみれないくらい
彩:彩お姉ちゃんの虜にしてあげる!
それからはもうすごい…
彩:ほらお姉ちゃんって呼んで!
〇〇:彩…
彩:こらっそれなら彩お姉ちゃんでしょっ
彩:お姉ちゃんは必須だからねっ
〇〇:お…お姉ちゃん…
彩:んっ〜…!
彩:最高…っ!
ずっとお姉ちゃんがつきっきり
〇〇:お…お姉ちゃん…
〇〇:自分で食べれるから!
彩:ダメ!
彩:まだお米とかソースとかこぼしてるじゃん
彩:こぼさないように食べさせてあげる
〇〇:いや…見た目だけだし
〇〇:中身は変わってないし…
彩:ほらっ!
彩:彩お姉ちゃんの言うことが聞けないの?
彩:お尻ペンペンしちゃうぞっ
極めつけには
彩:彩お姉ちゃんと一緒にお風呂入ろっか!
〇〇:いやいや!
〇〇:自分で入れるわ!
彩:溺れちゃうかもしれないし
彩:洗ってあげるからね!
〇〇:大丈夫だって!
そこからあれよあれよとお風呂へ
初めて見る妹
いやお姉ちゃん?の真の姿…
彩:もう〜っ!
彩:〇〇?そんなにガン見しないの!
彩:女の子は視線に敏感なんだからねっ!
〇〇:ご、ごめんなさい…
体の隅々までお姉ちゃんのスベスベした小さな手と
ボディーソープでこすられ
その後の湯船ではお姉ちゃんの膝の上
バックハグをされるそんな状況
彩:そろそろお姉ちゃんの虜になってきたんじゃない?
彩:一緒に寝ようね?
彩:ぎゅ〜ってしてあげる!
彩:もう〇〇大好きっ!!!
お風呂で溺れる前にお姉ちゃんに溺れ始めています
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