僕のことが大好きな姉は家事が出来ます…
僕には姉がいる
それはそれは美人な姉で
家事もできる
だけどかなり残念な部分がある
それは…
僕のことが好きすぎるところだ!!
しかも僕のお世話をするのが大好き
今日も朝が始まる…
ー
休日
和:〇〇…寝てる…
毎朝僕の姉は起こしに来てくれる
和:〇〇〜!!
ボフッ!
〇〇:グハッ!!
和:朝だよ!
和:おはようのちゅーしよっかっ!
〇〇:ウッ…しないよ…お姉ちゃん
和:え〜?
〇〇:あともっと優しく起こして…
和:じゃあ明日はねっとりした優しいディープなキスで起こそうか?
〇〇:いや…やっぱいいや…
〇〇:ディープは優しくないし…
〇〇:目覚めが悪くなりそう…
和:失礼な!
和:和お姉様のキスは男の子なら誰もが喜ぶんだよ!
〇〇:僕はやめて欲しいな
和:ぶぅ…
和:じゃあ明日からはあっさりした軽いキスにしとくね
〇〇:はいはい
和:流すなぁ!
〇〇:ん〜…目さめたぁ!
〇〇:顔洗ってこよ
和:ご飯できてるからね!
〇〇:は〜い
ー
和:はい!今日の朝ご飯は和食です!
和:なぎしょくって読むんだよ?
和:朝から和お姉ちゃんのこと食べる?
〇〇:食べません
和:え〜…
〇〇:お、朝ご飯美味しそう
〇〇:じゃいただきまーす
ズズズ
〇〇:味噌汁うまっ
和:えへへ…今日は上手くできたんだぁ…!
〇〇:まじ姉ちゃんの料理最高だわ
和:嬉しいぃ…!
和:弟からの褒め言葉が一番染みるぅぅ…!
〇〇:お姉ちゃんいつもありがとう
和:あぁぁぁぁ…!
和:最高…弟大好き…
〇〇:お姉ちゃんが一番だわ、うん
和:えぇ!?いつもそんなこと言わないのに!
和:褒め殺しの刑!?
和:えぇ…でも弟に褒められて終わりを迎えるのも
和:悪くない…!
〇〇:なにバカなこと言ってるの
〇〇:早く食べちゃお
ー
お姉ちゃんは洗濯を自らしてくれます
和:〇〇〜!
和:洗う服とかあったらだして〜!
〇〇:おっけ!探してくる!
〇〇:ん〜と靴下と…
〇〇:あ、枕カバーにタオルとかも洗ってもらお
〇〇:お姉ちゃん?洗濯機に入れておくね〜!
和:あ、〇〇ありがとう!
そうして僕は一旦読書タイムへ
……
1時間後
〇〇:あ、歯磨きしてないわ
歯磨きをしていないことに気づき
洗面所へ
洗面所には洗濯機があるので代わりに干してあげようと思い
洗面所に行くと
スンスン…
ハァハァ…
スゥーーー!ハァ…
和:あ゙ああああああぁ…!
和:〇〇の匂い最っ高…!
和:靴下はクセのある匂い…良い…!
和:枕カバー…これで〇〇寝てたのか…
和:捗る…
いや何が捗るんだ
隠れてもう少し見てみる
和:このタオル…何に使ったんだろ…
和:汗拭き…!?
和:えぇ…もう失神しちゃう…
和:でも…枕カバーと同じ匂いがするから
和:枕の近くに敷いてたのかなぁ…?
お姉ちゃん…正解だよ…
和:あ、昨日着てたパンツだ…
キョロキョロ
和:よし…!
スゥ〜!スゥ〜!スゥ〜!
息を吐けよ
和:あぁ!この匂い…部屋に充満させたいぃ…
そろそろ行きますか
〇〇:歯磨き忘れてたぁ
バッ!
和:あ、〇〇!?
〇〇:どうしたの慌てて
和:いやぁ…別に…?
〇〇:まぁいいけど
〇〇:あ、僕のパンツの匂いとか嗅がないでよ
和:げっ…!
〇〇:ん?
〇〇:もしかして?
和:あ…あの…
和:ごめんなさい…
〇〇:ま、最初から見てたけどね
〇〇:お姉ちゃんの変態っぷりが見れたよ
〇〇:これからは別で洗濯しよっか
和:そ、それはだめぇ!
〇〇:なんでさ
和:だって…全部〇〇と同じが良いんだもん!
〇〇:分かったから
〇〇:洗濯手伝うから早く終わらせちゃお
和:ありがとっ!
ー
まぁ正直ここまではぎりぎり許せる
だけど流石にこれは…
お姉ちゃんは掃除が好き
色んな家事の中で一番掃除が好き
そのため
家中綺麗にするのに動き回る
僕の部屋も
今日もやられました…
ー
歯磨きが終わり部屋に戻る
〇〇:さて、本の続きでも読むか
部屋に戻ると
ガサガサ
〇〇:ん?
見ると
ゴミ箱を漁るお姉ちゃん
和:これは
クンクン
和:鼻水だね
和:これは!
クンクン
和:昨日〇〇から出た新鮮なやつ!
和:回収しておこう
部屋を掃除させたらこうなるんです
これには堪らず
〇〇:ねぇ!
〇〇:やめて!
〇〇:お姉ちゃん!
〇〇:昨日僕が致したやつ…
〇〇:そのまま放っておいてよ!
和:いいじゃん!
和:捨てられるより使われる方が良くない?
〇〇:良くない!
〇〇:今すぐ戻して!
和:ちぇっ…
〇〇:あと自分の部屋は自分で掃除するから!
和:は〜い…
納得したお姉ちゃんは部屋を見渡す
和:ん?
和:〇〇?
和:この箱なぁに?
〇〇:あ…
僕の姉は…他の女の子の話になると豹変する
〇〇:それは…自分用のバレンタインチョコだよ…
和:へ〜
和:自分で買ったんだ〜
お姉ちゃんはその箱を開く
和:こんな歪ないかにも手作りですよって感じの?
和:誰にもらったの?
和:誰から?
和:同級生?
和:後輩?
和:先輩?
〇〇:貰ってない…
和:ふ〜ん…白を切るんだね
和:このメッセージカードに丁寧に差出人の名前があるよ
〇〇:えっ…!?
和:〇〇くんのことが好きです!
和:頑張って作った本命チョコ食べてほしいな
和:五百城茉央
和:だって〜!
和:茉央か…
和:先輩に手を出したのか…
和:お姉ちゃんの同級生だし
和:だから一緒に帰ってたんだね〜
〇〇:なんでっ…!
和:お姉ちゃんは弟のことは何でも知ってるの!
和:お姉ちゃん以外に女はつくらない約束だよね?
〇〇:そんなのしてない!
和:はぁ…
和:お姉ちゃんお掃除大好きなの知ってるよね?
〇〇:うん…
和:家のお掃除だけじゃなくて
和:茉央のお掃除も管轄内だからね?
〇〇:ひぃぃっ…!
和:まだ茉央と仲良くしたいよね?
〇〇:うん…
和:それじゃ今すぐこのチョコ捨てよっか!
〇〇:はい…
和:お姉ちゃんが彼女って良くない!?
和:ふふっ…!
和:ねぇ?お姉ちゃんのこと好き?
〇〇:す、好き…!
和:うん!わたしも〇〇大好きっ!!!
お姉ちゃんは弟大好きな過激派だったみたいです
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?