多様性のキャロットケーキ
キャロットケーキ、通称キャロケがマイブームだが、今年の夏は尋常でない暑さでキャロケ巡りはおもったように進んでいない。
そこで自分で作ることにしてみた。
薄力粉、ベーキングパウダー、シナモン、レーズン、くるみ、そして主役のにんじんを買い揃え、冷房の効いた部屋で慣れない作業を進める。
にんじんをすりおろすときには自分の指もすりおろしそうになり、パウンド型にクッキングシートを敷くのに30分もかかった。
焼き上がりをすぐ食べたくなる衝動を抑えケーキを一晩冷まし、ゆるゆるのフロスティングをかける。
見た目はいまいちだが、味はそこそこ。そして、にんじんが入っているから立派なキャロットケーキだ。
味見をした母に褒められて気を良くしたわたしはその後もキャロケを作るようになった。そしてどんどん手抜きになった。
粉はホットケーキミックス、にんじんはブレンダーですり潰し、スパイスは赤缶、シリコン型に入れて深めのフライパンで蒸す。
これはケーキではなく蒸しパンなのでは?とも思ったが、キャロケは自由だ。
キャロケの多様性に感謝しながら、今日もわたしはずぼらキャロケを作る。