&書【andsyo】

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‐書の奥深さを、すべての人に‐ https://sites.google.com/view/and-syo/top 書を多角的に捉えることで、今まで気づかなかった書の奥深さや魅力を発見することができます。 書とはどういうものなのか考えていきます。

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&書【andsyo】紹介動画

紹介動画です。よろしくお願いいたします。

    • 展覧会レポ【石川九楊大全後期】@上野の森美術館

      石川九楊大全後期に行ってきました。刺激的かつ、書について考えるきっかけになる展覧会でした。今回の記事では、展覧会をとおして感じたことをまとめていきます。 ▶何が書かれているのかはわからない 作品をパッと見ただけでは、何が書かれているかわかりません。絵のような、文字のような、記号のようなものが複雑に絡み合っています…。ただ断片的に分かる部分も存在します。そこを読めたところで全体を解読できるわけではありません。「読まれることを前提としない書」が眼前に広がります。鑑賞者が読むこ

      • 書の鑑賞の可能性と有用性について−書の要素からもたされる多義性に着目して−

        書の文化において、「書くこと」と「見ること」は一体となっています。しかし、多くの場合、「書くこと」に注力しがちで、「見ること」を自覚的に捉える機会がありません。書は、「見る」という行為を蔑ろにしていないはずなのに、どうしても「見る」という行為を突き詰めて考えている人は少ないように思います。 今回は、そんな無自覚に近い書における「見る」という行為に、なぜ&書【andsyo】はこだわるのか、を語っていきたいと思います。 ▶「見る」は見るだけでは終わらない

        ¥400〜
        割引あり
        • 展覧会レポ【空海KŪKAI―密教のルーツとマンダラ世界】@奈良国立博物館

          奈良国立博物館で開催されていた『空海KŪKAI―密教のルーツとマンダラ世界』に行ってきました。 奈良国立博物館HPにはこの展覧会について以下のように書かれています。 空海という名前を聞いたことはあるものの、どういう人なのか、具体的に何をしたのか説明できる人はあまりいないと思います。(私もです…。) 書道の世界においては『弘法にも筆の誤り』『弘法筆を選ばず』という言葉が象徴するように、書の名手として知られ、三筆(空海・嵯峨天皇・橘逸勢の3人)に数えられています。最澄に当てた

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          展覧会レポ【雪舟伝説】@京都国立博物館

          4/13~5/26まで京都国立博物館で開催されていた【雪舟伝説】にすべり込んできました。最終日にいきましたので、すでに閉幕しておりますが、「雪舟がなぜここまで有名になったのか」という視点で構成された、興味深い展覧会でしたので、レポートしたいと思います。 まず、この展覧会のパンフレットの中央にはデカデカと と書いてあります。どういうこと?? 『雪舟伝説』なのに『雪舟展』ではない…?これはなにかの謎掛けでしょうか…? 続いて、こうも書かれています。 なるほど、なるほど。 に

          展覧会レポ【雪舟伝説】@京都国立博物館

          展覧会レポ【咲・紫・雲】@藤田美術館

          友人から「今、藤田美術館で(藤原)公任が出ていますよ!」と教えてもらったので、早速行ってみました。初の藤田美術館。今回はその魅力をレポートしていきたいと思います。今回の展覧会のテーマは【咲・紫・雲】です。 藤田美術館が目指しているものは何か 友人から事前に聞いていたから良かったのですが、この藤田美術館、なんとぜ〜んぶ「キャッシュレス」です。入場料、カフェ等もすべてキャッシュレスですのでお気をつけください。まさに近未来的な美術館。また作品の紹介についても、すべて観覧者のスマ

          展覧会レポ【咲・紫・雲】@藤田美術館

          【書評】『学びの還流「書くこと」を基点にした「学習者の学び」と「指導者の学び」』:萱のり子編著

          今回は、三元社から出版された萱のり子編著『学びの還流「書くこと」を基点にした「学習者の学び」と「指導者の学び」』についてレビューしていきたいと思います。 本書は、奈良教育大学教授である萱氏を含む書写・書道教育に携わる指導者11名の教育実践集です。 本の帯には、このような言葉が書かれています。 本書は、【書写書道教育】に焦点を当て、「なぜ現代において書を学ぶのか」という難題に挑んでいます。 世の中に出回っている「書の本」とはどういうものでしょうか。多くの人が、法帖、お手本

          【書評】『学びの還流「書くこと」を基点にした「学習者の学び」と「指導者の学び」』:萱のり子編著

          「臨書」理想論 見る・調べる・感じる

          書を続けていくうえで、避けて通れないもの それは「臨書」です。 書を続けていく上で、先人たちの名品を臨書することは、自分の書の感性を磨くことにもつながります。 今回はそんな臨書について語っていきたいと思います。 1,臨書の種類 臨書と一言で言っても、その種類はさまざまです。一般的に言われているのは3つの臨書方法です。大まかに説明すると、 1【形臨】…形をそっくり真似て書く 2【意臨】…運筆のリズムを想像し書く、また作者や時代背景を考える 3【背臨】…法帖を覚え、手本を

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          「書を見る」とはどういうことか−審査・鑑賞・批評−

          書を視覚芸術と捉えた場合、「書は見るもの」となります。 この「見る」という行為は、具体的にどのような行為なのでしょうか。 「見る」と言っても、その内実はさまざまで、複数の言葉に言い換えることができそうです。今回はその中でも、審査・鑑賞・批評という言葉にスポットを当て「書を見る」という行為について考えていきたいと思います。 【審査】の場合 審査とは、主に優劣を決める際に使用する言葉です。公募展などでは、審査員がいて、作品について審査をします。基準に達しているか、基準に達し

          「書を見る」とはどういうことか−審査・鑑賞・批評−

          書はなぜ見向きされなくなったのか

          現在、書教育は学校教育の中に組み込まれ、人生で一度も筆を持ったことがない人は少数だと思われます。 小中学校では国語科の中に【書写】が組み込まれていますし、高等学校でも芸術科の中に【書道】が組み込まれています。(高等学校の場合は、選択授業になるため全員が授業を受けられるわけではありませんが…) また民間教育としても各地に書道教室があり、子どもの時に親に勧められ、教室に通っていた人も多いのではないでしょうか。 このように、書はあらゆる場面で触れる機会が用意されています。 しかし

          書はなぜ見向きされなくなったのか

          書の展覧会レポ【スーラージュと森田子龍】@兵庫県立美術館

          兵庫県立美術館で開催されている【スーラージュと森田子龍】に行ってきました。二人の交流や海外における前衛書の受容、その思いについて考えさせられる展覧会でした。 駅を降りて、歩いて行くと美術館が見えてきます。この方のお名前教えてください。(美術館のマスコット??) 今回の展覧会は現代書家の森田子龍とスーラージュの二人展です。作品だけでなく、子龍の日記や編纂に関わった『墨美』の展示もありました。 今回は、子龍やスーラージュの作品をとおして、子龍が何を求めていたのかを考えていき

          書の展覧会レポ【スーラージュと森田子龍】@兵庫県立美術館

          書の展覧会レポ【fuinifuku KAZE −心をゆさぶる駒井光明コレクション−】@筆の里工房

          広島県熊野町にある筆の里工房で開催されている【fuinifuku KAZE−心をゆさぶる駒井光明コレクション−】に行ってきました。 今回の展覧会は、書家駒井光明氏のコレクション。戦後の書を中心に、ジャンルや作風に縛られず、駒井氏自身の美意識に基づき集められた作品が展示されています。 戦後の社会の荒波の中で、書家たちがどのようにあがき、試行錯誤し、書を発展させようとしてきたのか、あらゆる角度から考えさせてくれる展覧会でした。 今回は、展覧会の詳細とそこから考える書の未来、

          書の展覧会レポ【fuinifuku KAZE −心をゆさぶる駒井光明コレクション−】@筆の里工房

          書道の鑑賞はなぜ難しいのか。

          書の展覧会はどうしてこんなに鑑賞することが難しいのか 今日は、このことについて語りたいと思います。 まず、前提として、書道の展覧会は大きく分けて3つあります。 1 公募展(書を勉強している方々が競い合う展覧会) 2 社中展(その会派に所属する人々が出品する展覧会) 3 美術館や博物館で開催される展覧会 みなさんがよく行く展覧会は3つのうちどれに当てはまるでしょうか。 実は多くの人が、知人や友人の作品が飾られているからという理由で、1や2の展覧会に行くのではないかと思われま

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          &書【andsyo】への思い

          みなさんこんにちは、&書【andsyo】です。 今日は、なぜ私が&書【andsyo】を立ち上げたのかについて語りたいと思います。 私が書道と出会ったのは小学校1年生のときです。 近所の書道教室に連れて行かれたのを覚えています。母が連れて行ったようなのですが、母としては私ではなく、姉に書道を習わせたかったようです。しかし、姉は結局書道をやらず(さまざまなことに色々夢中だったようです。)私だけが書道教室に通うことになりました。 当時は各地域に書道教室があり、県全体が参加してい

          &書【andsyo】への思い

          はじめまして。&書【andsyo】です。

          皆さまこんにちは。&書【andsyo】です。 &書【andsyo】は、これからの書を考えていくコミュニティです。 ・書って難しい ・書道の作品展に行ったけど、何をどう見ればいいかわからない ・書道って書くだけでしょ? ・書道の何が面白いの? ・書道って先生が厳しいイメージ ・書道って芸術? ・書道の作品ってわざと下手に書いてるやつあるよね? ・・・etc 書は誰もがとおってきた道にもかかわらず、その奥深さについてはなかなか理解されていない現状があります。 書にはさまざま

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