あけました!
明けましておめでとうございます。
東京に帰ってきて、浮腫んだ体をやっとこさ起こしたところ。時刻は10時を回っている。NHK「ドキュメント72時間」のスペシャルを見ている。これを見ると今年もまた年が明けたんだなーと実感する。
ここからは汚いお話になります。
年末から夫の実家へ。美味しいものを食べて出掛けて楽しく過ごしていたんだが、おかしなことになったのは1月1日の夜。その日もたくさん食べて、デザートにハーゲンダッツのいちごまで完食。お腹いっぱいになり、体が重たい。ちょっとだけ、とこたつに入っていたら何やら胃の辺りがおかしい。吐き気もする。お腹のストーマ「腸太郎」の様子がおかしい。ぶー!と鳴く(おならのことです)音がやたらと大きい。
いやな予感。
24時を回ったところで嘔吐。その後深夜3時過ぎにまた嘔吐。ストーマからも排出多めにあり胃の膨満感がすごい。
嘔吐はオストメイト(人工肛門ストーマの保有者のこと)にとって恐ろしいワード。頭に浮かぶのは「腸閉塞」という悪魔的言葉。
あーやだやだやだやだ!!いやだよう!!
腸閉塞は経験があるがあれは本当に最悪。
絶対に絶対に腸閉塞じゃない!と祈りながら布団の中でお腹を抱えていたら朝に。
その後、家族会議が開かれ義理父の勤める病院へ。点滴2本打ち休ませてもらった。家族のみんなに新年早々迷惑かけまくり。
その後、ふらふらしながら電車に揺られ新幹線に乗り込み電車になんとか乗り継いで東京の自宅に着。
あーあ。気持ちが落ちてどんよりといやな気持ちが押し寄せる。体調が落ちているからか、ここ数日見るのは意味のわからないちょっと不穏な夢たち。
点滴を落としている間、思い出すのは数年前の入院生活。手術の後の地獄。思い出すと、体はしんどいのに寝ていられなくて、体を起こし早く点滴が落ちてくれないかとぽとぽと落ちる滴を見つめてみる。
自分の体のペースがいまだに掴みきれない。
もっと動きたい、もっと食べたい、もっと楽しみたい。
子どものように、欲望がものすごーく溢れていて前のめりになってしまう。
オストメイトの自分をすーぐ忘れちゃう。昨日、ストーマのパウチ交換日で、パウチを剥がして腸太郎を見つめた。ちょこんとお腹から出ているその佇まいを見たら、申し訳ない気持ちになった。下痢をしたり体調不良になると、腸が浮腫むので、腸太郎もちょっと大きくなる。あなたの管理は私にかかっている。ごめんなさい。
体を大事にしつつ、自分のペースを掴みたい。
「目標」というのは避けたい。「目標」は言葉の縛りが、今の私には強くて斜に構えたくなる。「心がけたい」。そんなところだろう。心がげて、自分のペースを掴む。できてもできなくても、それはそれでまた微調整していく。
昨日、家族の夢を見た。
母と姉と妹と私。夢の中で私たち4人は出掛け、いつもの大喧嘩が始まった。
頭に来た私が母と姉に「いい加減にして!」と怒鳴り、それぞれ好きなことをしてみたらいいじゃない!とキレた。妹と私でその場を離れ、スタバでお茶をした。
もうあの人たちに振り回されるのはやめよう!と二人で励まし合って、また母と姉の元へ戻った。
そこには、二階建ての建物くらいの大きい大きい馬に跨った母がいた。
きれいなコッペパンのような色の馬に跨って手綱を引き、嬉しそうに満面の笑みを浮かべた母。楽しそうで嬉しそうで少女のような母。
そしてすぐ近くには、なぜかクレープ屋さんで働く姉。制服を着て、アイスが盛られたクレープをお客さんに渡していた。恥ずかしそうに笑って(姉のいつもの癖)「ありがとうございます」を言っていた。
ああ、これでもう大丈夫。ちょっと寂しい気持ちになった。
私も自分の道を行こう、と思った。
体調を崩す前に引いたおみくじは「大吉」だった。
きっと今年もなんとかなるし、なんとかできる。
年末年始の思い出。
具合悪くなる前に食べたり行ったりしたところ。
今年もよろしくお願いします。