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就活と年末の表参道

年末は絶賛就活中につき、履歴書と職務経歴書と小論文作成にあたふたしていた。
当たり前のことだが、転職回数が少ない人は履歴書などを書く回数も少ないってことで。私はというと、過去4社に勤めていた経験はあるので、少ないわけでもない。けれども、改めて書こうとするとこれがとっても面倒で時間を要す。
履歴書と職務経歴書は書き終えた。あとは小論文。
一昨日の嘔吐事件がなければとっくに終わっていたのに、と自分を責めたいがそん
なことはエネルギーの無駄。さっさと書きあげろや、私。

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年末に、伊藤亜和さんと武田砂鉄さんのトークショーに行った。「アワヨンベは大丈夫」刊行記念。この本に激しく心を揺さぶられビリビリ来た私は、亜和さんのインスタを見て即チケット予約。けれど、直前一気に足も気持ちも重くなる。平日、年末、クリスマス目前、表参道、19:00〜。ね。なんか、ねー。
これら一つ一つはなんてことない、寧ろ好き!
なのに、集まると、ものすごくめんどくさくなって一気に体がだるおも。

いやいや、何を言っている。私はこの人の文章に雷を打たれた気持ちになったんじゃないのか。今日行かなきゃ絶対に後悔する!
落ちる気持ちに鞭を打って、いそいそとカップルで溢れる表参道へ。


会場は「青山ブックセンター」。ドキドキしながら薄暗い会場へ行き、後ろの方の椅子へ着席。砂鉄さんの軽快なトークと進行、亜和さんへのツッコミが楽しく、空気が和む。亜和さんのゆるーいまったりとした口調と、美しい佇まいに癒される。トークの中で私が一番驚いたのは亜和さんが「私を見て!という気持ちが強い」と話していたこと。マイナスな意見でも、見てもらえないよりは全然良い、一番嫌なのは誰からも見てもらえないこと、だという。だから「誰も見ていなくてもやりたいことが本当にあなたのしたいことなんだ、と言われても、見てもらえないならやだ」となるらしい。そのあと、ここ最近友人と仲違いしたエピソードを話されていたが、当事者なのにとても俯瞰して物事を捉えているように感じた。そして、よくエゴサする亜和さんは、マイナスなコメントを見てもそこまで動じないような話をしていた。

「もともと世に出たい人だったんだ」と、私は衝撃を受けた。今よく考えると、それは当たり前の欲望なのだが、なぜか私は、そこには頓着しない人なのかと思っていたのだ。もしかすると勝手に自分を重ねて「世に出たいというより、好きな文章を書きたいのです」というような、場所にいた人だと思っていたのかもしれない。私は、曖昧で煮え切らない「照れ」「かっこつけ」「恥ずかしい」がある。亜和さんにはそれが全くなかった。
そのあと、質問タイムの時に女性の方が「私も文章を書くことを仕事にしたいのですが、」と話していて(正確な言葉はうろ覚えですが)、私はここでも驚いた。堂々とでもさらりと当然のことのように、自分の目標・夢を冒頭につけて話すなんて。かっこいいよ。
私は「照れ」と「かっこつけ」と「恥ずかしい」が合わさっている。私はめんどくさい頭でっかちだ。別に世に出たいと思わなくてもいいし、好きな文章を書きたいだけでもそれは悪いことではない。私は腹の底では、あわよくば言葉を仕事にしたいと思っているのだ。それは文章を書くことなのか相談員として対話することなのか両方なのかはいまだに曖昧。そしてそれを、亜和さんや質問した彼女のように、口に出すことに躊躇してしまう。
ムキーーーーーーー!!
だせえな、私!
ダサすぎる。

そして、最後、サインをしてもらった。
サインの列に並んでいる時前の人たちを見ていると、皆、亜和さんや砂鉄さんと何か言葉を二言三言話している様子。え?みんな何話すか決めてきたのか?ノープランで並んでいた私はだんだん緊張して手に汗が。亜和さんのポッドキャストの感想とか、お揃いの靴を持っているだとか、付箋をつけてきて具体きな箇所を見せ本の感想とか、結構皆さん話題豊富。色々話している。
だんだん自分の時間が迫ってきて、何も思い浮かばない私は腹を括った。ここで取ってつけたように何か話しても、亜和さんに失礼だ。亜和さんと来たお客さんの時間の無駄遣いだ。
で、私の番。案内されて軽く挨拶し、本を渡した。眼が合う。亜和さんは美しかった。
まろやかな声で話しかけられた。
「お名前は?」
「楽しんでいただけましたか?」

サインをしてもらい、新刊を楽しみにしていること、今日来られてよかったことを簡潔に伝え終了。
私って、こういう時、なーんにも気の利いたこと話せないんだなー。なんてつまんないんだろうか。あー緊張した。
帰りの表参道は、思った通り激混みで思うように歩けなかった。イルミネーションがはやっぱりきれいで、来てよかったなと思えた。

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さて。小論文。やるぞ、やったるぞ。ちょちょいのちょいだぞ。
締切は1/7必着。やれる気しかしない。
自分を適度に煽ってやり抜く作戦です。

冒頭の卵は、友人と行った築地で食べたもの。甘ーい卵焼き。
卵焼きなんて家でも焼けるよ?と思いつつ、久しぶりに食べた甘い卵焼きはなかなか美味しかった。

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