日曜の夜に
日曜日の夜だ。
夕飯は鯖を焼いたのと、作り置きのキノコのペペロンチーノ風炒め、キャロットラペ、ブロッコリーを蒸篭で蒸したの、南蛮味噌、ワカメと紫玉ねぎにポン酢をかけたものにしようと思っている。おかずをちょこっとずつ。
今は、ご飯が炊けるの待ち。
いつもなら、明日のお弁当のおかずも仕込むところ。
でも、明日は通院日。お弁当の必要はない。
あ、いや、健康と節約を考えたら、持っていくに越したことはないのだけれど。
先週のこと。
いつものように腫瘍精神科のカウンセリングを受けた。
臨床心理士さんから「この後、診察を受けませんか?」と言われた。
一瞬、固まる。
言葉の意味は、腫瘍精神科の医師の診察を受けて、診断書を書いてもらい、休職した方が良いのでは?ということだった。
どうしよう。どうしたら良いのか。どうしたいのか。どうするべきなのか。
短い時間で頭はぐるぐる。
え。また前の状況に戻るの?私休むの?休む必要がある状態?生活費どうしよう。
考えても考えても、不安しか出てこず。でも、休まないことで、以前の精神的不安定な、うつ真っ只中の自分に戻りたくない気持ちも強くあった。
今、決断したくない。
私の気持ちはそれだった。
だから、週明けの月曜日、つまりは明日診察を受けることにして、一旦帰宅したのだった。
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仕事は相変わらず。
主任にシカトされることもあれば、面倒くさそうにされてみたり、早口で捲し立てられたり。これまで任されていた仕事を減らされてみたり、時間に内に終わるのかと気遣いのような声をかけられたり。質問して大きなため息を吐かれて「もういいです」と言われたり。
気持ちが削がれる。無能扱いをされているように感じる。
時折、本当に時折、思い出したかのように、気遣いなのか?みたいな対応がある。
眠い。眠気がすごい。
ずっと仕事のことを考えていて、夢を見る。
時折、全てがどうでも良くなる。
職場の人たちのことが、みんな敵に思える。
これはまずい。よくない傾向。
それは、わかっている。
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職場の上の人(という曖昧な表現にとどめたい)から呼び出されて
「あなたにとっても、仕事を変えて、もっとゆったり働けるところでキャリアを築く方がいいかもしれないね」と言われた。
言われてしまった、のかもしれない。
やんわりと、促されているのかもしれない。
いろんなことが起こった。いや、起こっていないのかもしれない。
結局、私はあの法人に身を置いて、ジタバタもがいているだけ。主任は変わっていないし、態度の悪さは相変わらず。いや、ちょっと前より頻度は上がっているかも。シカトもされ始めたし。
参った。
お菓子の量が増えた。アルコールの量も増えた。
体重が増えた。
それってよくない。
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一昨日のこと。
仲良しのドクター(女性)が家に来た。
我が家でお酒を飲んだ。
先生はとろーんとした目で私を捉えてはっきり言った。
「人生は一度きりですよ。体や心を壊してまで、いたくないところにいる必要はないですよ」
「私たちは、気にする人間なんですよ。それは性質。どうしようもない。
気にするなら、居心地の良い人間と働きたいですよね」
先生の言葉が、この二日間リフレインしている。
先生からのお土産になった。
先生も気にしい。私も気にしい。
気にするな、と言われないだけで十分だった。
それ以上だった。
先生は我が家のオランウータンのぬいぐるみの頭を撫でて、帰っていった。
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冒頭の写真は、ちょっと前に食べたVIRONのクレープ。
エシレバターに砂糖とラム酒。うっとりする美味しさだった。
生地はむっちむち。じゃりっとした砂糖と底に溜まった確かなラム酒。
最高。
友人と「んー!!!」と言葉にならない声を出して、眉間に皺を寄せたり、
にやにやしたり。美味しかった。
生クリームは嫌いじゃないけど大量には食べられなくなった。
そんな私にはバターとシナモンと砂糖とか、ジャムとクリームチーズとか
シンプルなクレープがたまらなく美味しく感じる。
大人クレープ。
VIRONでは他にバケットを買って帰った。
電車の中で、腕に抱えた鞄から小麦の良い香りがした。
美味しい、を
楽しい、を
感じられている。
私はそういう自分を守りたい。
さて。明日、臨床心理士さんと精神科の先生に会ってきます。
なるようになる。
私は自分軸で決めればいい。
ご飯が炊けた!
夕飯にしよう。
日曜の夜を楽しむぞ。
また。