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「食らいついてよ、旦那さま」感想

「食らいついてよ、旦那さま」 
著:ユキハル  

ザウルス的『この本で精通したいグランプリ2023』はこの漫画。

俺には我慢ならないモンが2つある。
1つ、『白塗りのチンポ』。
2つ、『家族や知り合いと同じ名前の攻めと受け』だ。

オマンチンザウルス

DLsiteや同人誌で目が肥えてしまったザウルスは黒い横棒線の修正に慣れてしまっている、それはもう開拓地のひろがったザウルスのせいだ。BL屯田兵オマンチンザウルス。
だから商業誌で白塗りの高級オチンポにぶつかったとしても出版社も著者も悪くはないのだ。

しかしながらニンゲンとは欲深い生き物で、味を覚えるとどんなに頭で理解しようとも心が、本能が、求めてしまう。全白塗りではない、𝑶𝑪𝑯𝑰𝑵𝑷𝑶を。

本作を読み進めると、否が応でも白塗りの𝑶𝑪𝑯𝑰𝑵𝑷𝑶とぶつかってしまう。
ザウルスが商業BLに求めるものは一貫している。整合性のあるストーリー、もしくは割り切ったエロ。
整合性のあるストーリーかつ𝑬𝒄𝒄𝒉𝒊だと脳がスパークしてしまうのだが、大体商業BLの𝑬𝒄𝒄𝒉𝒊はストーリーを邪魔してくるので相容れないものであることが多い。
はらだ先生と座裏屋蘭丸先生はこの壁を越えてくるのでザウルス的レジェンドだが座裏屋先生は白塗りの𝑶𝑪𝑯𝑰𝑵𝑷𝑶かつ謎液が出るファンタジーアナルなのでこれはまた別の話​───。

時を戻そう✋
「食らいついてよ、旦那さま」は単純明快、BLとしては進めやすい無敵の設定“一目惚れ”を採用している。
こいつのどこに惚れたんだ?そんな疑問を抱かせる間すら与えない導入ページの少なさから、本作は著者の方もエロに重点を置いて執筆していることがうかがえる。

この1〜2年で男性向けエロというものが女性向けの商業BLでも取り入れることが少なくなくなった。
オホ声や生々しい断面図、ムッチィィ…とした擬音。
良きエロだ。此方も抜かねば…無作法というもの。

ザウルスはこの本を読みながら自分はDLsiteに迷い込んでしまったのではないかと疑ったが、チンの白塗りで元の世界へ引き戻された。
だがしかし!
それを凌駕する描き込みがある。

乳首だ。

もはや執念すら感じる乳首の書き方、描き込み。またそれの存在を確実に読者へと意識させるエチ。通常舐めたら大体後には乾いているがページを挟んでもしっかり濡れている!並々ならぬこだわりを感じる。
チンの白塗りを気にさせない圧巻の胸部描写にザウルスは言葉を失った。

ストーリー的には付き合っているというかもはやパートナーにすらなっているラブラブカップルの両片思いすれ違いをあの手この手でどうにかしようというもの。
ザウルスが最も嫌う「しょうもないエッセンスとして投入させられる間男」が登場してこないという点も良い。

圧倒的感謝!
続編があるなら絶対買いたいし読みます。

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