小説「迎撃ロボ」・サンプルエピソード


※ジャンププラスの原作大賞に応募した作品の続きの一部抜粋になります
※9月30日、受賞を逃したので週刊少年マガジン原作大賞に転用しました。
※ハッキングされてパクられてる可能性があるんで、保険として公開します

※シチュエーションの一部ですね
※似たのが出てきたらそいつが犯人とどっかでリンクしてると
以下内容


超能力者とパイロット派閥の対立

軍に合流したエスパーチームは烏合の衆である素人軍隊を見て野心を持つ
とある整備士は堂々とビールをあおってゲラゲラ笑っている

「なんだ? こいつ等、本当に軍人か? この状況で酒飲んでるとか腑抜けもいいとこだろ。」

「・・・こいつ等には無理だ。戦える人種じゃねぇ。もう俺達が主導権を取るしか勝ち目はない。」

異彩を放つエスパー達が通路を歩く
通り過ぎる職員たちは皆チラ見したりざわついたりするが彼らは無視

やがて主人公と超能力者グループがすれ違う、主人公はやや猫背(臆病そうに見せて後で落差発生の為)

「・・・お前。」

ピタッ

「見てただろ?」

「・・・何をだよ。」

「俺の事だよ。じっと見てただろうが?」

「チラッとだろ。一瞬だ。」

「誤魔化す気か?」

「見てねぇっつってんだろが。」

「お前・・・」

「何だよ?」

「勝てると思ってんのか?」

「ハァ? 普通人が超人に勝てる訳ないだろが? 言う事がまるでチンピラだな。」

「闘えよ。やりあおうぜ。能力は使わねぇ、五分だ。」

「やだよ。なんで味方同士で無駄な事するんだ? バカか?」

「そうか、なら・・・今お前が来ないなら、俺たちは今後手を貸さない。お前等とは無関係で勝手に戦う。」

「・・・」

「お前等が奴等に壊滅させられた後で、生き残った俺たちだけの世界を守る。」

「・・・」

「お前が今闘わないなら、そうする。闘うか闘わないかお前が選べ。」

「クソ・・・」

女医がその様子を目撃

※広場

女医がグローブを嵌めて戦おうとするがつまみだされ、戦闘開始

最初は一方的に殴られる主人公

「くぐってきた修羅場が違う!」

「反応も!」

「センスも!」

「動きが全部テレフォンだ! 視えてる世界が違うんだよ!! 甘ったれ共がぁああ!!」

「ハァ・・・ハァ・・・人生の密度が違うんだよ。お前等の1000倍経験して来てんだ。恐怖も、苦痛も!!」

「ゴフ・・・だから・・・ど、同情しろと? 他人の俺に・・・?」

「ほぉ・・・よく無駄口きけんな・・・すぐにとどめを刺してやる」

「いっぺん死を感じろ、オッサン」

急に攻撃をかわす主人公

「お、お前・・・? 演技か!」

「これが最適解だ」

ピタッ
眼球をえぐる直前、超能力で動きを止められた主人公

殴られて倒れる主人公

「コ、ん・・のジジイッ!!」

ドガアッッ!!

蹴り上げられる主人公、足にしがみつき足首を固めて倒そうとする。
が、また超能力で動きを止められ、蹴りまくられる。

ボロ雑巾の様にされる主人公

「反則・・・だ、ぜ・・・」バタッ

主人公のシャツを掴んで引っ張り上げるエスパー
シャツがはだけて主人公の背中を見てしまう
驚いた表情で眼を見張るエスパー

「こいつ・・・」

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※怪我だらけの主人公がフラフラとエスパーのたまり場に向かう、途中、金具のリングを何気なく拾う

ソファーが無造作に並べられた大部屋。
壁には布が垂れ下がっていて、打ちっぱなしの壁を飾っている。
5,6人の眼にクマのある凶暴な顔つきの若者たちが半円になっている。

部屋のドアが開いてそこに主人公登場。

「こんちわ~うっす」

「なんだ?負け犬、シッ!帰れ。」

「どけよ」

「おい!」

ドン!

「・・・なんか用か?」

「常々思う事がある・・そう、つまり・・押しつけがましいヤツに限って結果に責任を負わないな、と。」

「ハァ?」

「これ・・何故だか判るか? つまり逆なの。 責任を負う気がハナから無いから押し付ける事にも不安が無いのよ。」

「自分にリスクが無いなら何でもやるのが人間・・つまりバカ。バカというのが人間、当然そのガキはもっと酷い。」

「は? 何の事だ? オッサンお前、イカレてんのか?」

じッ・・

「お前・・・判ってんだろ?」

「・・・」

「何で能力を使った?」

「ああ? お前がリーダーの目を抉ろうとしたからだろうがッ!」

「・・・」

「何言ってんだ?俺は嫌々戦わされたんだ、最初からそういう勝負になるって判ってたからやりたくないのにやったんだよ。」

「お前が俺達に合流しないならそれでいい、もう判った。なんせお前はインチキしてまで勝ちたかったんだからな? 必死だ。」

「インチキだと?」

「で、ひとこと言わせてもらうんだが、能力って刃物ちらつかせて脅した奴が、使わないと言いながら、結局刃物で勝った訳だ。」

「それがつまりお前等のやり方って事よな?」

「おい、オッサン、いい加減周り見て物言えよ?」

「ヘッ」

「最初からそういう勝負なら、こっちはライフルだろうが爆弾だろうが使える、土壇場でお前がそういうルールに変更したのよ。」

「お前、お前ら、俺の射撃の腕前は知ってるか? いいか? そういう闘いをしたいんならこっちだってやりようはあったの。」

「そう、俺にはお前等が見下す連中とお前らの違いが判らない」

金具に指を通してクルクル回す主人公、回すのを突然止め、緊張が走る

じっとリーダーの顔を覗き込む主人公

「な? お前・・・騙したよな? 騙し討ちしやがったな? 卑怯、卑劣、そういうこった。」

「・・・ッ!!!」

「そんな奴の手を借りるなら意味が無い、どの道おかしな事になる、足元をすくわれる。」

「どんな力があってもそれを使う奴がクズなら必要としないんだよ、あ? あくまで俺はな? 他の奴はどうか知らんが。」

「・・・オッサン・・・殺すぞ・・・?」

「ヘッ・・・」

「お前等より実際弱かろうがお前等からどう見えようが・・・」

「もし俺が人事を尽くして戦った場合、むしろ敵よりお前みたいな奴の方が厄介だ。ならどんな力があってもいらないんだよ。」

ゴトッ・・金具をテーブルに置く主人公

「・・・」

「未熟、背骨が無い、筋が通らない。しかも人を舐めてるから反省も成長も見込めない。ならどうするか?答えは簡単だ。」

「もう大人の邪魔すんな、役立たず。子供はTVゲームで遊んでな。」

「・・・って、今回はそれを言いに来ただけだわ。まぁせいぜい学級会頑張れよ、ガキ共。」

※立ち去る主人公、言い返せないエスパー達


※出撃場面、エスパーリーダーが顔を出す

「(ごにょごにょ・・)」

「おう、何言ってんだ? 聞こえねぇ」

「・・・あれはあんたの勝ちでいい。約束は守る。」

「貸しだなんて惨めな事は言わねぇ・・・全部俺の負けだった。」

「そうか、無理スンナよ。」

エスパーが大量のミサイルを静止させて楽勝、歓声があがる
一発も撃たずに座席に寄りかかる主人公

「う~ん、やる事がねぇ」

※長い場合2戦する

※(伏線エピソード)
※主人公の記憶

公園で水を飲み空腹をしのぐ子供時代の主人公
ホームレスが通りかかる

「ほぅ・・? 妙なボウズだな。お前ならこれを使いこなせるかもしれん。」

「魔法の本だ。これを読めば王様になれる。俺には無理だったが、前時代の宝物だ。やるよ。」

受け取る主人公、本には「ブラッドベリ短編集」と書かれている

そのまま読みふける主人公

突然本は奪われ、焚火に投げ込まれる


※一応ここまで

落選したらどっかにこれを企画案として持ち込む予定です
体調がやや上向きなんで、今年中に何らかの形に持っていきたいなと

できたら応援よろしくお願いします


おしまい。

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